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京都・洛西散策 その2 (H23.11.13)

龍安寺


龍安寺石庭



龍安寺石庭



龍安寺石庭

龍安寺は臨済宗妙心寺派の寺院で、山号は大雲山です。

足利将軍の管領職にあった細川勝元が、徳大寺家の山荘を譲り受け、妙心寺第5世の義天玄承(玄詔)禅師を開山に迎え、宝徳2年(1450年)に創建しました。

まもなく応仁の乱で焼失してしまいますが、勝元の実子・政元によって長享2年(1488年)に再興されました。


明応8年(1499年)には方丈(本堂)が建立され、石庭もこの時に築造されたと伝えられています。

その後、豊臣秀吉と江戸幕府が寺領を寄付して保護し、最盛期の龍安寺には塔頭(子院)が21か寺、軒を連ねていたとのことです。現存するのは3か寺です。

寛政9年(1797年)に方丈、開山堂、仏殿を火災によって焼失しました。


龍安寺石庭



龍安寺石庭


龍安寺石庭



龍安寺境内



龍安寺境内



山門

現在の方丈は、塔頭の一つである西源院の方丈を移築したものです。

秀吉も幾度か龍安寺を訪れ、自らの手による制札が今も残されています。

また、勝元夫妻、政元らの墓が開山義天和尚の墓とともに現存しています。

平成6年(1994年)に古都旧都の文化財として世界遺産に登録されています。


龍安寺の山門を入ると、左手に池泉回遊式庭園の中心となる鏡容池が広がり、その北に方丈が建っています。

最盛期の龍安寺の池はオシドリの名所として知られており、今日有名な石庭よりも、むしろ池を中心とした池泉回遊式庭園の方が著名であったとのことです。


庫裏



方丈



方丈

方丈の前庭が世界的に有名な石庭です。

三方を低い檜皮葺きの油土塀で囲んだ、幅22m、奥行き10mほどの長方形の庭で、白砂を敷き詰めた中には大小15個の石を配しています。

石の配置から「七五三の庭」とか「虎の子渡しの庭」とも呼ばれています。



紅葉と石庭


龍安寺の石庭では、庭のどちらから眺めても、必ず1個は他の石に隠れて見えないように設計されているとのことです。

東洋では十五夜(満月)にあたる15という数字を「完全」を表すものとしてとらえる思想があり、15に1つ足りない14は「不完全さ」を表すとされています。

また、日本には、日光東照宮の陽明門にみられるように、「物事は完成した時点から崩壊が始まる」という思想があり、建造物をわざと不完全なままにしておくこともあるようです。


方丈傍の紅葉



鏡容池



鏡容池



鏡容池

古来から庭の意味をめぐって、作庭者とともに議論が続けられています。

龍安寺のホームページに「石庭には4つの大きな謎が秘められています。

それらが醸し出す神秘的な一面は、本来の美しさをより一層際立たせている理由の一つです」と紹介され、「刻印の謎」「作庭の謎」「遠近の謎」「土塀の謎」の4つの謎が紹介されています。


謎解きをしながら石庭を眺めるのも・・・・・


方丈の東北に据えてある銭形のつくばいは水戸黄門で知られる徳川光圀が寄進したものとのことですが、見落としました。


鏡容池



鏡容池



鏡容池

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