現在の社殿郡は、その殆どが鎮座された20年後の、寛永13年(1636年)に3代将軍家光による「寛永の大造替」で立て替えられたものです。現在の金額で約400億円が投入され、陽明門など55棟が約1年5ヶ月という驚くべき短期間で完成しました。
本殿、石の間、拝殿、陽明門など8棟が国宝に、34棟が重要文化財に指定されています。
境内の特徴は、自然の地形を生かした参道や階段を用い、バランス良く配置された社殿群が荘厳な宗教的空間をつくりだしていることにあります。
さらに建物には、漆や極彩色がほどこされ、柱などには数多くの彫刻が飾られていますが、これらは単なるデザインではなく、信仰形態や学問、思想があらわされています。
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