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もみじ回廊のライトアップ
富士五湖周辺には紅葉の名所が数多くあります。 富士五湖は東から、山中湖、河口湖、西湖、精進湖、本栖湖と、富士山を取り巻くように位置しています。 富士の噴火によって流出した溶岩流が川をせきとめてできたと言われています。
富士五湖といっても広いエリアですから、今年は河口湖周辺の紅葉を訪ねることにしました。 河口湖は富士五湖の中で一番北側にあり、湖全体が富士河口湖町に属しています。 河口湖は湖面の標高830m、最大水深15.2m、面積6.1平方キロです。 富士五湖の中で面積は2番目ですが、海岸線は最も長い湖です。
河口湖の周辺には紅葉の見どころが何ヶ所もありますが、一番の見所は富士河口湖町の「紅葉まつり」のメイン会場になっている、「もみじ回廊」です。 今年は10月30日から11月21日の間、「富士河口湖紅葉まつり」が開催されました。 河口湖畔円形ホール近くの会場を中心として、メイン会場の河口湖畔、梨川もみじ回廊では、樹齢100年にも及ぶ巨木もみじがライトアップされ、幻想的な雰囲気に包まれます。
紅葉まつりの期間中、イベント会場では富士河口湖町の物産テントが並び、地元産の旬な野菜やキノコなど、イベントならではの地場産物が盛りだくさん陳列されています。 普段では買うことのできない掘り出し物もあるとか?
河口湖周辺といっても広いエリアですから、散策といってももちろんドライブです。 今年はネットの友人と一緒に行きましたが、「もみじ回廊」のライトアップが一番の狙いでしたので、河口湖周辺で1泊することにしました。
11月13日(土)、14日(日)に訪ねることにしましたが、紅葉の見頃の時期の週末ということもあり、インターネットで調べたところ値段の手頃なホテルはどこも満員でした。 車中泊かそれとも日帰りにするかという状況になりましたが、さらに調べたところインターネットで申し込みのできない民宿に空室があり、やっと宿泊場所を確保できました。 最近は皆さんインターネットでの予約が多いようです。
もみじの回廊
11月13日(土)の朝7時30分過ぎに、相模湖IC付近渋滞40kmという情報がテレビで放映されました。 山梨県や長野県の紅葉がちょうど見頃ということで、朝早くから多くの方がお出かけのようです。 富士五湖周辺も大渋滞になりそうな感じです。
ネットの友人の仕事の関係で、出発は午後3時頃ということでしたから、それまでに渋滞がどれだけ解消されるかが問題でした。 幸いなことに、午後2時頃には相模湖ICの渋滞は4km程度となり、風来坊達が相模湖ICに到着した3時40分頃には渋滞は解消されていました。
本日の最大の狙いは河口湖の「もみじ回廊」のライトアップですが、高速道路に乗ってからチェックすると「もみじ回廊」の渋滞距離が当初は1km程度でしたが、大月ICを過ぎる頃には急速に延びて都留ICを過ぎる頃には4km程度になりました。 これでは渋滞に巻き込まれるのは必至ですから、最初に富士吉田市の歴史民族博物館の「もみじ街道ライトアップ」を見に行くことにしました。
河口湖周辺は渋滞のようですが、高速道路は河口湖IC付近もスイスイです。 渋滞に巻き込まれることなく山中湖IC経由で歴史博物館の駐車場に4時40分頃に着いたところ駐車場もガラガラでした。 少し拍子抜けしていたところ、夕暮れとともに続々と見学者が訪れました。 僅かなタイミングの違いでしたがラッキーでした。
もみじの回廊の上流地域の紅葉
5時10分過ぎに出発して河口湖に向かいましたが、富士吉田ICを通過する頃には渋滞は2km程度、河口湖畔の遊覧船乗り場を通過する頃には渋滞は1km程度と急速に渋滞が解消されています。 これは明るいうちから駐車場に車を止めていた人々がライトアップを見終わって帰り始めたからです。
「もみじ回廊」に近付いてものろのろ運転ではありますが停車することなく、そのままスムーズに駐車場にはいることができました。 一方、帰り方向の道路が大渋滞になっていました。 皆さん渋滞を避けるために、できるだけ早く見て帰途につかれるようです。 撮影するのでなければ10分程度で見終わることができます。
「もみじ回廊」のライトアップを見てから帰途につきましたが、やはり帰りの渋滞に巻き込まれてしまいました。 もう少し遅い時間に来れば空いているようです。 ネットの友人の話では8時過ぎに来ればガラガラとのことです。 ライトアップは10時まで行われています。
「もみじ回廊」から小川沿いに坂を登ったところに、「久保田一竹美術館」があります。 久保田一竹美術館は、久保田一竹氏の作品「一竹辻が花」を展示している美術館です。 「もみじ回廊」から「久保田一竹美術館」にかけてのエリアの紅葉も素晴らしいです。
久保田一竹美術館入口の紅葉
河口湖畔の光景
「辻が花」は室町時代に栄えた縫締絞の文様染で、名称の由来は定かではありません。 はじめは庶民の小袖から始まったと言われていますが、後に武家に愛され、高級品として一世を風靡します。しかし江戸時代の初期にその姿を消してしまいます。 幾つかの説が挙げられていますが、より自由に絵画的表現の出来る友禅の出現により、辻が花染めは衰退したとされる説が有力とのことです。
室町時代に栄え、こつ然と姿を消した幻の染め「辻が花」。久保田一竹氏は20歳の時、その美しさに魅了され独自の技法による染色芸術「一竹辻が花」を完成させました。 日本国内はもとより多くの海外展により高い評価を得ています。
河口湖畔からの富士山
もみじ祭り会場付近の紅葉
関連のホームページ 富士河口湖総合観光情報サイト 久保田一竹美術館
河口湖周辺の紅葉その2へ 河口湖周辺の紅葉その3へ 風来坊