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東京散歩No1:葛飾柴又その1 (H22.7.25)

帝釈天参道


柴又帝釈天参道



柴又帝釈天参道



柴又帝釈天参道


東京都の北東部、江戸川のほとりに位置する葛飾柴又は、映画「男はつらいよ」の舞台となりました。


水と緑と下町の情緒溢れる街並みが調和した門前町には、映画の世界そのままの雰囲気が漂っています。

参道の突き当たりにあるのが江戸時代に創立された「帝釈天」です。

厄除け、延寿、商売繁盛等の霊験あらたかとのことです。



帝釈天の奧にあるのが、大正末期から昭和初期にかけて建てられた「山本亭」です。


書院造の和室とモダンな洋間が調和した美しい邸宅です。

緑溢れる典型的な書院庭園が訪れる人の目を楽しませてくれます。


柴又帝釈天参道



柴又帝釈天参道



柴又帝釈天参道



柴又帝釈天参道


「山本亭」の裏側の江戸川堤防を登ると川面を吹き抜ける爽やかな風です。


このあたりは葛飾区が「柴又公園」として整備したエリアです。

河川敷の先にあるのが「矢切の渡し」です。

伊藤左千夫の名作「野菊の墓」の一場面、2度と遭うことのない恋人たちが別れていった悲しみの舞台としても知られています。



柴又公園の隣にあるのが「寅さん記念館」です。


葛飾柴又は古くから柴又帝釈天の門前町として知られていましたが、映画「男はつらいよ」の舞台になったことで、全国に知られることになりました。

「寅さん記念館」は「寅さん」のすべてがわかる記念館です。

こうした由緒ある葛飾柴又を散策してみました。


柴又帝釈天参道



フーテンの寅像



フーテンの寅像


京成柴又駅に降りると早速フーテンの寅さんが出迎えてくれます。

この「フーテンの寅像」は、旅に出る寅さんがさくらの方を振り返ったシーン(第40作)をモチーフして作られたものです。

地元商店街と観光客の募金によって1999年に建てられました。



銅像の足元には山田洋次監督による寅さんの故郷への思いが刻まれています。


銅像の建っている京成柴又駅は関東の駅100選に選ばれています。


柴又駅



帝釈天参道入口



柴又ハイカラ横丁 おもちゃの博物館


「フーテンの寅像」から50m程進んだところが参道の入口です。

この参道入口の左側にあるのが、柴又ハイカラ横丁です。

昭和30〜40年代をイメージした駄菓子屋とおもちゃの店です。

2階は「柴又おもちゃ博物館」となっています。

入館料は200円です。



帝釈天参道の入口を入ったすぐ右手に「映画の碑」があります。


山田監督の自筆による、映画でお馴染みのセリフ

「私 生まれも育ちも葛飾柴又です。帝釈天で産湯をつかい、姓は車 名は寅次郎 人呼んで フーテンの寅と発します」

が石碑に刻まれています。


映画の碑



帝釈天参道入口付近



帝釈天参道入口付近


帝釈天参道入口付近



柴又帝釈天参道



柴又帝釈天参道


柴又帝釈天の約200mの参道には、老舗商店が昔ながらの店構えで軒を連ねております。


参道の商店街は、葛飾区でもっとも古い商店街ですが、映画『男はつらいよ』で全国的に有名になりました。

現在でも映画に出てくるままの街並みを見ることができます。



約30軒あるお店は、食事どころ、軽食・喫茶、草だんご、くずもち、漬物・佃煮、あられ・せんべい、飴・菓子、土産物店などが並んでいます。


いずれも手作りが特徴の店ばかりです。

手作りの草だんごやせんべいを片手にワイワイぶらぶら帝釈天参りを楽しむこともできます。

帝釈天の縁日である庚申の日には、格別の賑わいを見せるとのことです。


柴又帝釈天参道



柴又帝釈天参道



高木屋老舗


高木屋老舗

江戸時代から続く和菓子店です。

ヨモギの新芽とコシヒカリで作る草だんごは、柴又土産の定番とか?



男はつらいよ


矢切の渡し



とらや

『男はつらいよ』の第1作〜第4作まで寅さんの実家として撮影された店です。

草だんごが有名です。

とらや限定の「焼き草だんご」があるとのことですが、夏季は販売されていないようです。


とらや


柴又帝釈天


柴又帝釈天・二天門



柴又帝釈天・帝釈堂



瑞龍の松


参道を進んでいくと、「私、生まれも育ちも葛飾柴又 帝釈天の産湯を使い・・・」の寅さんの口上で有名な柴又帝釈天が目の前に現れます。


柴又帝釈天は、経栄山題経寺(日蓮宗)と言い、寛永年間(1629年)に禅那院日忠上人によって開基されました。



柴又帝釈天には、昔から日蓮聖人の御親刻と言われる帝釈天の坂本尊が安置されていましたが、江戸中期に一時所在不明となっていました。


第9代の日敬上人の代に本堂修理の際、梁上からご本尊が発見されました。

これが安永8年(1779年)の春、庚申の日であったことから、「庚申」の日を縁日と定めたとのことです。


柴又帝釈天・帝釈堂



柴又帝釈天・二天門



柴又帝釈天・大鐘楼堂


安永の次の天明の時代に、江戸は大飢饉、疫病蔓延に見舞われます。

日敬上人は災難に遇っている人々救うはこの時にありと、この板本尊を自ら背負い、江戸をはじめ下総の国の諸処を訪れ、感得した一粒符を多くの病者に施与し、本尊を拝ませて不思議な御利益を授けたとのことです。



こうして江戸を中心とした帝釈天信仰が高まり、特に江戸時代末期に盛んであった「庚申待ち」の信仰と結びついて、「宵庚申」の参詣が盛んになったといわれています。


庚申の日の前夜に葛飾の田圃には柴又に向かう提灯が続き、人々は帝釈天の本堂で一夜を明かし、一番開帳を受け、庭先に溢れ出る御神水を戴いて家路についたとのことです。


柴又帝釈天・本堂



柴又帝釈天・帝釈堂から大客殿への通路



柴又帝釈天・左側が本堂


御神水は除病延寿の霊泉として江戸の昔から人々に親しまれています。


また、拝殿の前には端麗な姿を誇る、瑞龍と名付けられた松があります。



御神水


御神水



法華経説話の彫刻



帝釈堂拝殿は総けやき造りで、大正4年(1915年)に完成したものです。

堂の内外には、たくさんの木彫がほどこされており、文字通り「彫刻の寺」の観を呈していて、関東の宮風建築の代表的なものです。


法華経説話の彫刻



法華経説話の彫刻


帝釈堂内陣の外側には法華経説話の彫刻があります。

ふすま大のけやきの一枚板に、法華経の説話が10枚彫られています。



大宮殿



大客殿は昭和4年(1929年)に完成した総ひのき造りの書院風の建物です。


南天の間には樹齢1500年を越える大南天の床柱があります。

高さ5m、太さ直径10cmの巨木で、日本一の大南天といわれています。


大宮殿の庭園:遽渓園



大宮殿


大客殿の前が庭園になっています。

遽渓園です。



法華橋説話の彫刻と大宮殿内部は有料です。400円です。



アクセス


最寄り駅京成電鉄柴又駅

帝釈天までは柴又駅から徒歩5分


関連するホームページ

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遽渓園



大宮殿



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