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総門から山門への鎌倉石の参道
境内のあじさい
今年のアジサイの開花は、例年よりも少し遅いようですが、6月中旬になってテレビでアジサイが見頃という報道が目につき始めました。 しかし、梅雨前線と低気圧の接近により、6月16日(金)関東各地は大雨洪水警報が出されるほどの大雨に見舞われ、しかも週末は土・日ともに雨マーク、今年は鎌倉のアジサイを見に行けるかなと心配していました。
ところが大雨の区域の北上が早く、関東南部は16日の午後には雨もあがり、さらに週末の天気予報も土曜日が「曇のち雨」、日曜日が「雨」に変化しました。 梅雨の合間をぬって、早速に鎌倉へアジサイ見学に出かけました。 午後は雨の予報が気に懸かり、明月院、成就院をメインとし、余裕があれば長谷寺あるいは光則寺を廻ることにしました。
総門付近のあじさい
山門付近のあじさいと鎌倉石の参道
入り口付近のあじさい
明月院は通常は9時開門ですが、あじさいの時期は8時半開門になります。 例年、長蛇の列ができる明月院ですから、8時半開門にあわせて入門するのが望ましいです。 7時過ぎに自宅を出て、8時過ぎに北鎌倉に到着、少し早かったので東慶寺と浄智寺のアジサイの咲き具合を確認後、8時15分に明月院に到着しました。
昨年は開門15分前到着で50m程の行列ができていましたが、今年は門の手前に数人いるだけで行列がありません。 時期的に少し早すぎたのかなと思いつつ、近づくと何と開門しているではありませんか。 表示は8時30分開門ですが、混雑緩和のサービスでしょうか。 入口でアジサイのお世話をしている方に開花状況を訪ねると「もう十分に咲いていますよ」とのこと、安心して入門しました。
山門から総門方向を望む
参道付近のあじさい 左は鎌倉石の参道
やはり人気の明月院、8時15分でも、境内には多くの見学者が入っていました。 総門から山門への参道に人だかり、何かと覗くと名月院を代表する場所の写真を、多くの方が協力一致して撮影していました。 風来坊も仲間に入れてもらい、最初の写真が撮れました。アジサイの時期に人影の殆どない参道の写真が撮れるとは、超ラッキーでした! 早く訪問した者の特権でしょうか???
明月庵(明月院の前身)は、この地の住人で平治の乱で戦死した首藤刑部大輔俊道の菩提供養として、俊道の子の山ノ内徑俊が創建しました。 その後、北条時頼がこの地に最明寺を建立しましたが、時頼の死後廃絶となりました。 時頼の子・北条時宗がその跡に禅興寺(ぜんこうじ)を建てました。 禅興寺は関東十刹(じっさつ)の一位に数えられるほど規模も大きく、位も高いお寺でした。
姫あじさい
開山堂を望む
明月院の境内には約2500株のあじさいが植えられていますが、その8割から9割が日本古来の「姫あじさい」です。 花が優美ということから、「姫あじさい」の名が付けられたそうで、小振りで可憐です。 「姫あじさい」は色が変化しないのが特徴です。 空や海の色のように淡い青から、深い青に日ごとに濃くなっていきます。
明月院では意図的に悠久の青「姫あじさい」を心こめて育てているそうです。 青一色のあじさいは雨の日が良く似合うそうです。 青一色のあじさいも、色とりどりのあじさいとは異なった静かな趣があります。
後庭園は花菖蒲が見頃です
境内の西洋アジサイ
境内の額アジサイ
この時期、500円支払って後庭園を彩る花菖蒲を見学することができます。 花菖蒲は見頃でしたが、天気が崩れる可能性があり、今回はパスして成就院に向かいました。
アクセス JR北鎌倉駅から徒歩10分。 拝観料 300円 風来坊 鎌倉のあじさい:成就院 鎌倉のあじさい:長谷寺