散策スポット目次
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開港広場
開港広場 大桟橋から緩やかなスロープをおり、「山下臨港プロムナード」から100m程進んだところが「開港広場」です。 「開港広場」は、安政元年(1854年)ペリーが2度目の来日をした際に、日米和親条約を締結した場所として知られています。 「開港広場」は中央に噴水やミラーのオブジェのほか、明治初期に設置された近代下水道の遺構も保存されています。 また、広場の一角には地球をかたどった日米和親条約締結の地の石碑が建っております。
街路灯
ガス灯は、明治5年(1872年)横浜で日本最初に点灯されたといわれていますが、開港広場周辺の街路灯は、米国型のガス灯をモチーフして製作したものです。 灯具の笠は銅製、柱上部にはアームが取り付けられていて、催し物や祭典の際には、旗(バンナー)を取り付け、華やかさを演出するデザインとなっています。
日米和親条約締結の碑
開港資料館
「開港広場」の横には「横浜開港資料館」が建っています。 その名前のとおり、日本の開国と横浜の開港をめぐる内外の資料を収集して展示しています。 中庭に「玉楠の木」があり、日米和親条約の締結は、この木の近くに設けられた応接所で行われました。
「開港資料館」の敷地内の片隅にはその名も「ペリー」という喫茶室があり、軽食もできるので散策途中の一休みや昼食などには便利です。
喫茶ペリー
山下臨海プロムナードから大さん橋を望む
山下公園 「山下臨港線プロムナード」に戻り、100mほど進むとプロムナードの西端に達します。 プロムナードを降りたところが山下公園です。 山下公園は関東大震災後の復旧事業の一環として、被災した瓦礫や焦土などを埋め立てて造られた臨海公園です。
山下公園は横浜の観光の中心、横浜の「顔」とも言える存在です。 プロムナードを降りたところから山下埠頭まで約1kmの長さで海岸に面しており、面積は約7万平方メートルです。 中華街、元町、山手などの横浜の有名な観光スポットにも近く、そういった意味でもまさに横浜の観光の拠点となる公園です。
山下公園
山下公園 はいポーズ!
休日はもちろん平日であっても多くに人出で賑わっています。 家族連れやグループ、修学旅行らしい高校生と訪れる人も多種多様です。 土地柄か、外国人の姿も多いですが、ここで見かける外国人は子供連れも多く、そのほとんどが地元の人のように思われる、というあたりが横浜らしいといえます。
プロムナードを降りたところにあるのが「インド水塔」です。このインド水塔は、昭和14年12月に完工したインド式水飲場です。 関東大震災で被災したインド人が横浜市民から受けた援助に感謝し、当時の横浜インド商組合から横浜市に寄贈されたものです。 インド水塔の左手に見えるのは無料休憩室です。右手は大さん橋です。
インド水塔
赤い靴はいてた人形
インド水塔から氷川丸のほうに少し行った所に有名な「赤い靴をはいてた女の子」の像があります。 野口雨情作詞、本居長世作曲の「赤い靴」は、横浜港を舞台に作られた童謡です。 女の子の像はこれを記念し、多くの人に親しまれる彫刻となることを願って、山下公園に置かれています。 『赤い靴 はいてた 女の子 異人さんに 連れられて 行っちゃった 横浜の 波止場から 船に乗って 異人さんに 連れられて 行っちゃった』
ガールスカウトの日米フレンドシップ像
かもめの水兵さん
公園内にはいくつかの花壇が設置されており、季節毎の花々が美しく咲いています。 また、園内には「赤い靴はいてた女の子」以外にも、さまざまな野外彫刻やモニュメントも点在しております。 氷川丸の傍には、「かもめの水兵さん」「ガールスカウトの日米フレンドシップの像」がありました。
公園内の花壇
氷川丸
公園のほぼ中央部の岸壁には氷川丸が係留されています。 氷川丸は昭和5年(1930年)に三菱横浜造船所で建造された、総トン数1万2000トン、全長163.3mの豪華客船です。 30年にわたり太平洋を横断すること238回、合計2万5000人の船客を運び、「太平洋の女王」とも呼ばれました。
昭和36年(1961年)から山下公園に係留され、多くの観光客の人気を呼んでいます。 また、氷川丸の東側(写真では右側)は横浜駅東口、みなとみらい、赤れんが倉庫、山下公園を結ぶ『シーバス』の発着場になっています。
氷川丸見学入口
山下公園東端高台からの展望
「開港の道」ルートは、山下公園の東端の石段を登った高台から、「ボーリング橋」を渡り、「横浜人形の家」に向かいます。 山下公園東端の高台からは山下公園の全容を望むこっとができます。また、高台にも花壇があります。
山下公園東端の花壇
ボーリング橋から山下公園へのトンネル
人形の家 横浜人形の家は昭和61年6月に誕生しました。 現在、世界約140カ国、約10,000体の人形を収蔵し、メルヘンにあふれた展示が行われており、人形を通じて、それぞれの国の風俗や文化を楽しむことができます。 これまでに国内外から700万人を超える観光客が訪問したそうです。
ボーリング橋付近はすでに紅葉が
人形の家
青い目の人形 昭和2年の春、ひな祭りにあわせて、日米の親善と平和を願う米国市民の思いをこめた13,000体の青い目の人形が、はるばる太平洋の波とうを越えて横浜の港に着きました。 「かわいい親善大使」たちは、日本の津々浦々の小学校や幼稚園に贈られ、友好促進に尽くしました。
人形の家の前に置かれている、青い目の人形彫刻のモデル「ポーリン」ちゃんは、そのなかの一体で、今も横浜市西区の西前小学校に大切に保存されているそうです。 「開港の道」は「横浜人形の家」の側を通り「フランス橋」を渡り、「港の見える丘公園」の「フランス山地区」へと辿ります。「フランス山地区」は新しいルートの工事が行われていました。
青い目の人形
横浜マリンタワー
フランス橋 正面は高速道路
港の見える丘公園もまた横浜観光に欠かすことのできない観光地のひとつです。 港の見える丘公園はその名の通り、横浜港を見下ろす高台にあり、港の風情を間近に感じることのできる山下公園とはまた違った魅力を持っています。
横浜港湾地区の主要な観光名所を繋ぐ形の「開港の道」は、初めて横浜を訪れる人にとっての、観光ルートのモデルの一つといえます。 「開港の道」は距離にして約3キロほどです。これに「横浜・山手散策」で紹介しました、山手観光を組み合わせれば、さらに魅力的なものになるかと思います。 ただし、それぞれの場所をゆっくりと楽しもうとすると時間が足りないのが難点です。
港の見える丘公園・沈下花壇
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