千鳥ヶ淵ボート乗り場付近 堀の右側が北の丸公園
千鳥ヶ淵緑道からの展望
千鳥ヶ淵は、江戸城の堀の中で水面の幅が最も広く、堀の両側に植えられたソメイヨシノやヤマザクラは、東京では1,2のものとして人気があります。 堀の形状が「千鳥」が羽を広げた形に似ていることから、千鳥ヶ淵という名前がついたと言われています。 かつては半蔵濠とつながっていましたが、明治33年に北の丸と番町をつなぐ道路建設のため埋め立てられて、堀が二分されたそうです。
このため千鳥ヶ淵周辺は、厳密に考えると、千鳥ヶ淵の外側(皇居の反対側)の千鳥ヶ淵緑道、千鳥ヶ淵の内側(皇居側)の北の丸公園、半蔵濠に面している千鳥ヶ淵公園の3つに区分できるようです。 しかしながら、一般に千鳥ヶ淵といえば千鳥ヶ淵緑道のことであり、一番人気のあるのも千鳥ヶ淵緑道から眺める桜です。 さらに、千鳥ヶ淵ではボートに乗って下から眺める桜が大人気のようです。
北の丸公園側の桜
ボート乗り場付近の桜
今年の東京の開花宣言は平年より7日も早い3月21日でした。 その後も暖かい日が続いたため、開花は一気に進み平年より8日も早い3月28日に満開宣言が出されました。 テレビでは東京や横浜の桜の状況が連日報道されていますが、千鳥ヶ淵もすでに満開で見頃と放映されています。 しかも、週末は天気が悪いという予報!
このままでは今年は桜を見逃してしまいそうということで、急遽29日に休暇をとって、千鳥ヶ淵に出かけることにしました。 朝一番で、六義園の枝垂れ桜を見た後に千鳥ヶ淵に向かいました。 千鳥ヶ淵に着いたのは10時30分頃でしたが、本日は平日、土・日曜日に較べれば人出も随分と少ないようです。
昨年は土曜日だったため、ボート乗り場は9時過ぎには長蛇の列でしたが、本年は行列はできているものの比較的スムーズに乗ることができるようです。 本日も千鳥ヶ淵は結構混雑していますが、平日のため若者や若いカップルの姿が比較的少ないようです。 この結果、ボートには比較的早く乗ることができているようです。
ボート乗り場から九段下寄りは、散策路の中央に桜が植わっているため、散策路が二つに分かれています。 しかもお堀側の散策路の幅が1m程度と狭いため、花見の時期は混雑してくると左側通行になります。 したがって、九段下側の入口から入り、ボート乗り場に進むのが、良い景観を眺めることが出来ます。
千鳥ヶ淵緑道の散策路は大混雑・一方通行です
千鳥ヶ淵緑道の散策路は大混雑
千代田区さくら再生計画 千鳥ヶ淵を散策していると「区の花さくら再生計画」という看板が目に入りました。 「さくら再生計画インフォメーション」には次の内容が書かれていました。
『千代田区内には約3,000本のさくらがあり、お花見には多くの人出賑わいます。 しかし、これらは戦後間もなく植えられたものが多く、老齢化や環境の変化などで約半数が病虫害等にかかり、弱っています。 そこで、千代田区では平成16年3月に区民、有識者等の英知を結集して「区の花さくら再生計画」をまとめ、同年4月より計画に沿った再生作業を開始しました。
靖国通りから千鳥ヶ淵を望む
田安門付近から千鳥ヶ淵を望む
九段下から田安門に向かう道路も大混雑
再生計画では、永続的な管理作業をもとに再生・更新作業を行うとともに、千鳥ヶ淵、靖国神社周辺、江戸城外濠土手筋を重点整備地区として、将来のあるべき姿を示しています。 また、さくらを愛でる多くの人達が活動する場としての「さくらサポーター制度」や、さくら再生の運営資金を募る「さくらファンド」を創設し、持続していきたいと考えています。
区のさくらを守り。育て、そして後世の人々に継承していくために、皆様のご理解とご協力をお願いします。』 また、千鳥ヶ淵では「さくらサポーター制度」に基づく「さくらサポーターの募集」が行われていました。 併せて「千代田区さくら基金」への寄付の募集もありましたので、風来坊、寄付のみに参加しました。
田安門付近から牛ヶ渕を望む
田安門内から九段下方面を望む
アクセス 東京メトロ東西線、半蔵門線、都営新宿線「九段下」駅から徒歩10分 東京メトロ東西線「竹橋」駅から徒歩10分 千鳥ヶ淵その2へ 風来坊