北の丸公園から千鳥ヶ淵を望む
千鳥ヶ淵の桜を見る場合は、九段下側から千鳥ヶ淵緑道に入り、千鳥ヶ淵戦没者墓苑側に出る方法、あるいは途中でUターンをして九段下側に戻る方法が普通です。 また、千鳥ヶ淵戦没者墓苑側から入り、途中でUターンするという方法もあります。 これらの方法での散策は、土・日にはひどい混雑に巻き込まれます。
千鳥ヶ淵緑道から桜を眺めていると、お堀の反対側の山の上を歩いている人を見かけます。 この千鳥ヶ淵緑道のお堀の反対側は、入口がわかりにくいためか、あまり知られていないようです。 比較的混雑していなくて、千鳥ヶ淵散策の穴場といえます。
千鳥ヶ淵緑道から眺めた桜の裏側から、千鳥ヶ淵の桜を眺めることになります。 高台のようになっていて、千鳥ヶ淵の桜を一段と高いところから眺めることになります。 桜の下での宴会は出来ませんが、休憩のための椅子も準備されています。
北の丸公園から千鳥ヶ淵全容を望む・手前は首都高速道路
北の丸公園から千鳥ヶ淵全容を望む
田安門から入った一帯が北の丸公園ですが、代官山出口から東京国立近代美術館工芸館の横を通り、歩道橋を渡って首都高速都心環状線の反対側に出たところも北の丸公園です。 こちらは散策路も広く、ゆっくり桜を眺めながら散策することができます。 首都高速都心環状線越えになりますが、こちらからの千鳥ヶ淵の遠景も見事です。
この北の丸公園の一番西側は、千鳥ヶ淵緑道から千鳥ヶ淵戦没者墓苑側の出口にある内堀通りの信号を左折し、次の信号を左折したところになります。 九段下側の入口から千鳥ヶ淵緑道に入った人は、戦没者墓苑側から出た後、北の丸公園を散策し、東京メトロ九段下駅あるいは竹橋駅方面に向かう人が多いようです。 また、逆コースの竹橋方面から北の丸公園を経由して千鳥ヶ淵緑道に向かう人も多いようです。
北の丸公園からの展望
北の丸公園からの展望 前方のビルは永田町付近
アクセス 東京メトロ東西線、半蔵門線、都営新宿線「九段下」駅から徒歩10分 東京メトロ東西線「竹橋」駅から徒歩10分
千鳥ヶ淵公園から国会議事堂を望む
千鳥ヶ淵公園の全容 左は半蔵濠
千鳥ヶ淵緑道の千鳥ヶ淵戦没者墓苑入口から外に出て、内堀通りの信号を左折し、真っ直ぐ進んだところが千鳥ヶ淵公園です。 千鳥が淵公園は、英国大使館前の内堀通り沿いにあり桜やその他多くの木々で埋め尽くされた細長い公園です。 皇居前広場や北の丸公園が環境省の管理であるのに対して、ここは千代田区の管理する公園です。
北の丸公園に通じる道路によって、千鳥ヶ淵と半蔵濠に分けられたためか、半蔵濠に面していますが、名前は千鳥ヶ淵公園となっています。 この公園入口の案内板には、大正8年(1919年)に「都会の児童を交通禍から護る」という趣旨で作られたと書かれています。 大正時代に交通事故から子供を護る必要があったのか、さすがに東京は大都会だとあらためて驚いた次第です。
千鳥ヶ淵公園の桜と半蔵濠
自由の群像
半蔵門の警察詰め所脇の入口から入るとすぐに、3人の男性ブロンズ像が目に入ってきます。 正面には「自由の群像」と書かれており、反対側には「わが国の新聞事業先覚者20名を顕彰してここに自由の群像を建立する」旨のことが彫られています。 昭和30年11月3日、文化の日の除幕で、これらの像は「自由」「自尊」「進取」を表すのだそうです。
また、「自由の群像」から千鳥ヶ淵緑道の方に少し進むと、「対墨日本人移民百周年記念」を記念して製作された作品が設置されています。 メキシコへの移民は1897年に始まったようで「1897−1997」の表示があり、作品の製作も1997年と記載されています。 昨年は見かけなかったように思いますが、見落としたのかな?
メキシコ移民100周年記念
千鳥ヶ淵公園展望台付近の桜
千鳥ヶ淵公園の散歩道
公園の中央には見晴し台があり、半蔵濠に枝を伸ばす桜を眺めることができます。 千鳥ヶ淵緑道や北の丸公園から千鳥ヶ淵公園に足をのばす人は比較的少なく、比較的ゆっくりと散策できます。 また、細長い公園ですが、散策路は比較的広く、内堀通り側の半分は宴会を楽しむことができます。
また、この公園にはソメイヨシノの他に「親善サクラ」と呼ばれている枝垂れ桜があります。 戦後、初代駐日英国大使のエスラー・デニング卿が、昭和32年離日に際し、日英親善のしるしとしてしだれ桜20本を寄贈し、千鳥が淵公園の英国大使館前に植樹したものです。 今年はまだ蕾のままでした。
ソメイヨシノ
アクセス 東京メトロ半蔵門線半蔵門駅から徒歩5分 千鳥ヶ淵その1へ 風来坊