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晩秋の東京 都心の紅葉スポットめぐり (H25.11.27)


小石川後楽園の紅葉



小石川後楽園の紅葉



小石川後楽園の紅葉

JR東日本の「駅からハイキング」のイベント「晩秋の東京 都心の紅葉スポット巡り」に参加しました。

副題は「東京・山手線の中心から西へ、紅葉で色づく名所を巡る散策コース」です。

細部説明は「都心で紅葉を楽しもう! 黄色いいちょう、真っ赤なかえで、もみじ・・・・秋を感じて歩こう!」


コースの概要は次のとおりです。

JR飯田橋駅(受付)→小石川後楽園→あおもり北彩館→東京大神宮→靖国神社靖国神社・遊就館若葉東公園明治神宮外苑いちょう並木聖徳記念絵画館新宿御苑新宿駅(ゴール)


小石川後楽園の紅葉



小石川後楽園の紅葉



小石川後楽園の紅葉

コースの歩行距離は約11.2km、歩行時間約2時間50分(施設での見学時間等を除く)、所要時間約3時間50分(施設での見学時間を含む)です。

小石川後楽園で40分、新宿御苑で50分、紅葉を楽しんだため所要時間5時間、約18,000歩でした。



小石川後楽園の紅葉


飯田橋駅東口から歩道橋を渡り、案内板にしたがって400mほど進むと「小石川後楽園」です。

「小石川後楽園」は水戸黄門ゆかりの大名庭園です。

江戸時代初期、寛永6年(1629年)に水戸徳川家の祖である頼房が、江戸の中屋敷(後に上屋敷となる)の庭として造ったもので、二代藩主の光圀の代に完成した庭園です。


小石川後楽園の紅葉



小石川後楽園の紅葉



小石川後楽園の紅葉

光圀は作庭に際し、明の儒者である朱舜水の意見をとり入れ、随所に中国の名所の名前をつけた景観を配し、中国趣味豊かなものとなっています。

庭園の名前も、中国の「岳陽楼記」の中の「天下の憂いに先立って憂い、天下の楽しみに遅れて楽しむ」から「後楽園」と名付けられました。

小石川後楽園は小石川台地の先端にあり、神田上水の分流を引入れ築庭されました。

また、光圀の儒学思想の下に築園されており、明るく開放的な六義園と好対照をなしています。


「小石川後楽園」からJR飯田橋駅に戻り、西口から早稲田通りに沿って南東方向に100mほど進んだ左手が「あおもり北彩館東京店」です。

「あおもり北彩館東京店」は、青森県のアンテナショップで、県産の加工品・お菓子・飲料・工芸品が勢揃いしています。

リンゴジュースやソフトクリームを楽しめるコーナーもあり、休憩スポットとしても利用できます。


あおもり北彩館東京店



東京大神宮



東京大神宮

「あおもり北彩館東京店」の先の路地を左折して150mほど進むと「東京大神宮」です。

江戸時代、伊勢神宮への参拝は人々の生涯かけての願いでした。

東京における伊勢神宮の遥拝殿として明治13年(1880年)に日比谷に創建されました。


当初は「日比谷大神宮」と称されていましたが、関東大震災後の昭和3年(1928年)に現在地に移ってからは「飯田橋大神宮」と呼ばれ、戦後は社名を「東京大神宮」と改め今日に至っています。

神前結婚式の創始の神社、縁結びのご利益でも知られています。


東京大神宮



靖国神社のいちょう並木



靖国神社のいちょう並木

「東京大神宮」から元の道路に戻り、左折して早稲田通りに沿って500mほど進んだ右手が「靖国神社」です。

靖国神社は、明治2年(1869年)、明治天皇の思し召しによって建てられた東京招魂社が始まりで、明治12年(1879年)に靖国神社と改称されました。



靖国神社


靖国神社は、明治7年(1874年)、明治天皇が初めて招魂社に参拝された折に「我國の為をつくせる人々の名もむさし野にとむる玉かき」とお詠みになられたように、国家のために尊い命を捧げられた人々の御霊を慰め、その事績を永く後世に伝えることを目的に創建された神社です。

「靖国」という社号も明治天皇の命名によるもので、「祖国を平安にする」「平和な国家を建設する」という願いが込められています。


靖国神社



能楽堂 右側はさくらの標準木

靖国神社には現在、幕末の嘉永6年(1853年)以降、明治維新、戊辰の役、西南の役、日清戦争、日露戦争、満洲事変、支那事変、大東亜戦争などの国難に際して、ひたすら「国安かれ」の一念のもと、国を守るために尊い生命を捧げられた246万6千余柱の方々の神霊が、身分や勲功、男女の別なく、すべて祖国に殉じられた尊い神霊(靖国の大神)として斉しくお祀りされています。



靖国神社


拝殿から右手に進んだところに遊就館があります。

遊就館にはゼロ戦などの戦争資料や遺書・遺品などを展示する施設で、明治15年(1882年)に開館しました。

現在の施設は、平成14年に改築、増築されたものです。


靖国神社



靖国神社

靖国神社は桜の名所としても知られており、境内にはソメイヨシノやヤマザクラなど約400本の桜があります。

また、靖国神社境内にあるソメイヨシノは、気象庁が東京の桜の開花宣言をする際の基準木となっています。

また、靖国神社は大鳥居が東側に向いている、数少ない神社の一つでもあります。


靖国神社の本殿の手前を左方向に進むと「靖国神社南門」です。

靖国神社南門を出て右折し、靖国通りに沿って700mほど進むとJR市ヶ谷駅です。

JR市ヶ谷駅を左に見て外濠を渡ると「市谷見附」交差点です。

交差点を左折して外堀通りに沿って1Kmほど進むと「四谷見附」交差点です。

「市谷見附」から「四谷見附」までの外堀通りは緩やかな上り坂が続いており、東京女子マラソンで逆転劇のドラマが何回も生じた場所です。


市谷から四谷に向かう上り坂



四ッ谷駅前付近



若葉東公園

「四谷見附」交差点からさらに200mほど進むと「若葉東公園」で、その隣が「迎賓館」です。

「若葉東公園」は、迎賓館と調和のとれるように設計された公園です。

公園は、中央を通るユリノキの並木道を挟んで左右にひろがっています。

周囲三方を道に囲まれているため、正三角形をしているのが特徴です。

幾何学的に並んだユリノキの並木道が、荘厳で静粛な情景を作り出しています。



迎賓館



迎賓館


「迎賓館」は、外国の元首や首相などの賓客に対して、宿泊その他の接遇を行うために設けられた国の迎賓施設です。

賓客の滞在中は、首脳会談、表敬訪問、署名式、レセプションや晩餐会など様々な外交活動が行われ、これらの接遇を通じて、迎賓館はその国との間の相互理解や友好促進に大きな役割を果たしています。


迎賓館



明治神宮外苑いちょう並木



明治神宮外苑いちょう並木



明治神宮外苑いちょう並木

「若葉東公園」から「学習院初等科前」交差点を左折し、迎賓館や東宮御所に沿った道を800mほど進むと「権田原」交差点です。

交差点の右側が「明治記念館」です。

「権田原」交差点を左折し500mほど進んだ「青山1丁目」の交差点を右折し、200mほど進んだ「青山2丁目」の交差点の右手が「明治神宮外苑いちょう並木」です。



明治神宮外苑いちょう並木



明治神宮外苑いちょう並木


「明治神宮外苑いちょう並木」は明治神宮外苑の一番の名所です。

明治神宮外苑の銀杏並木は、4並列の銀杏の大木が作り出した見事な景観で、正面に聖徳記念絵画展館を望むことができます。

青山口から円周道路までの300mの並木には、9m間隔で銀杏が植えられています。

途中で西折して秩父宮ラグビー場に至る二条の並木も銀杏並木に含まれています。併せて146本の銀杏が植えられています。


明治神宮外苑いちょう並木



明治神宮外苑いちょう並木

明治神宮外苑は大正15年(1926年)の創建ですが、その苑地造成に当たり、青山通り正面からの直線主要道路は、左右歩道の両側に植樹帯を取り、銀杏樹でもって四条の並木を造成することになりました。

これは、銀杏樹が、樹姿が端正であり、樹高も適当で緑量も豊富であり、気品も高かつ公害にも強く、威厳を保ちつつ年間を通して、訪問される方に好景観を呈することができるため、外苑の街路の並木として最適なものだという考えに基づくものです。



聖徳記念絵画館


いちょう並木を通り抜け、左折して外周道路に沿って300mほど進んだ右手が「聖徳記念絵画館」です。

聖徳記念絵画館は、明治天皇・昭憲皇太后の御聖徳を永く後世に伝えるために造営された、神宮外苑のシンボルともいえる存在です。

青山通りの外苑入り口から銀杏並木越しに見る景観は、東京を代表する風景のひとつとして広く親しまれています。


聖徳記念絵画館



聖徳記念絵画館

館内には、明治天皇・昭憲皇太后の在世中の事蹟を伝える大壁画(縦3m。横2.5m〜2.7m)が、画題の年代順に展示されており、当時の出来事を時代を追って見ることができます。

知識を世界に求め、旧弊を退け、近代化への大きな飛躍を成し遂げた明治の時代。その様子を肌で感じることができるところです。



国立競技場


「聖徳記念絵画館」から外周道路に戻り、200mほど進んだ三叉路を左折し、50mほど進むと左が国立競技場です。

さらに100mほど進んだ側道を降りると「外苑橋」の信号です。

側道を降りずにそのまま真っ直ぐ300mほど進むと「JR千駄ヶ谷駅」です。

「外苑橋」の信号を右折し、外苑西通りに沿って800mほど進むと「四谷4丁目」の交差点です。


国立競技場付近からの光景



新宿御苑の紅葉



新宿御苑の紅葉



新宿御苑の紅葉

「四谷4丁目」の交差点を左折し、200mほど進んだ「新宿1丁目」の交差点を左折して100mほど進むと「新宿御苑大木戸門」です。

「新宿御苑」は、譜代大名・内藤氏の下屋敷で、その後、皇室の庭園となり、戦後に国民公園として一般に開放されました。


フランス式庭園、イギリス式庭園、日本庭園が巧みに組み合わされた、明治時代の代表的な近代庭園です。

新宿御苑では例年10月中旬から12月下旬にかけて紅葉が楽しめます。
樹木によって色づく時期が異なるので、長い期間色々な紅葉が楽しめるのが特徴です。

また、園内がもっとも鮮やかに色づくのは11月中旬から12月中旬とのことです。


新宿御苑の紅葉



新宿御苑の紅葉



新宿御苑の紅葉



新宿御苑の紅葉

具体的には、10月中旬には中の池のハナミズキ、桜園地のソメイヨシノ並木、11月上旬にはイギリス風景式庭園のユリノキ、11月下旬には母と子の森の裏側にあるラクウショウ、フランス式整形庭園のスズカケの並木、下の池のモミジ、12月上旬には日本庭園のモミジ、園内各所のイチョウ、もみじ山の大木のモミジを楽しむことができるそうです。


モミジを楽しむことができるエリアも、日本庭園、下の池、もみじ山、新宿門付近などいくつかに分かれています。

今回は11月27日に訪ねましたので、多くのエリアで紅葉を楽しむことができました。

新宿御苑の新宿門を出て、道なりに500mほど進むとJR新宿駅南口です。

      風来坊


新宿御苑の紅葉


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