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昔の面影辿り、歩く代々木の今 (H25.11.6)


JR代々木駅前



JR代々木駅

JR東日本の「駅からハイキング」のイベント「昔の面影辿り、歩く代々木の今」に参加しました。

副題は「歴史の跡を感じるアート、都会でひらく玉手箱」です。

細部説明は「前半は浮世絵を展示している太田記念美術館から個性的なショップが並ぶ原宿キャットストリートを歩き、代々木の昔と今を感じるコースです。後半はいちょう並木や明治神宮の自然を味わえるハイキングには絶好のコースです。」


コースの概要は次のとおりです。

JR代々木駅→専門学校東京スクールオブ・ビジネス(受付)→東郷神社→太田記念美術館→原宿キャットストリートNHKスタジオパーク国木田独歩住居跡戸栗美術館日本航空発始之地いちょう並木代々木ポニー公園明治神宮専門学校東京スクールオブ・ビジネス(ゴール)代々木駅


専門学校東京スクールオブ・ビジネス(受付)



北参道入口交差点 前方に進むと北参道

コースの歩行距離は約10.7km、歩行時間約2時間40分(施設での見学時間等を除く)、所要時間約3時間40分(施設での見学時間を含む)です。

NHKスタジオパーク、明治神宮宝物殿を見学したこともあり、所要時間4時間、約19,000歩でした。



東郷神社


JR代々木駅の北口改札口を出て、右方向に50mほど進むと駅からハイキングの受付の「専門学校東京スクールオブ・ビジネス」です。

受付を済ませ北口改札口の方に戻り、道なりに400mほど進んだ「北参道入口」の交差点を左折し、100mほど進んだ「北参道」の交差点を右折すると「明治通り」です。

「明治通りを」を800mほど進むと「神宮前1丁目」の交差点で、さらに200mほど進んだ右手の路地を入ると「東郷神社」です。


東郷神社



東郷神社

「東郷神社」は、日露戦争で連合艦隊司令長官として戦艦三笠に「皇国の興廃此の一戦に在り、各員一層奮励努力せよ」とのZ旗を掲げ、ロシアのバルチック艦隊に対して歴史的勝利を収めた東郷平八郎を祭神とする神社です。

この大勝は、日本を国難から救っただけではなく、当時ロシア等大国の植民地政策の圧力下にあった国々に、大きな喜びと希望を与えたとのことです。


東郷平八郎逝去後、その徳を長く後世に伝えて顕彰するため、神社にお祭りしてほしいとの要望と献金が全国各地から海軍省に届き、海軍大臣はこの熱意に応えて財団法人東郷元帥記念会を設立し、国民からの浄財によって東郷神社が創建されました。

東京大空襲によって社殿は焼失しましたが、昭和39年に再建されました。

東郷神社では、御祭神の聯合艦隊解散の辞にある有名な「神明は唯平素の鍛錬に力(つと)め戦はずして既に勝てる者に勝利の栄冠を授くると同時に一勝に満足して治平に安ずる者より直に之を褫(うば)ふ 古人曰く勝手兜の緒を締めよ」に因み、勝利の神様として御真筆からとった「勝」の字を勝利の御守『勝札』として授与しているとのことです。


東郷神社



ここを左手に進みます

「東郷神社」から明治通りに戻り、明治通りを300mほど進んだ(神宮前交差点の100mほど手前です)「ABC MART」に沿った路地を右手に入り、30mほど先の三叉路を左手に50mほど進んだ右手が「太田記念美術館」です。



太田美術館


「太田美術館」は、東邦生命会長などの重職を歴任し、実業界の大立者であった5代目太田清蔵のコレクションを基礎に昭和55年(1980年)に開館した浮世絵専門の美術館です。

内訳は肉筆浮世絵約500点、浮世絵版画1万点、浮世絵関係の版本及び骨董品約200点、旧鴻池コレクションの扇画面約900点など、1万2千点を超える大規模なコレクションから、毎月作品を入れ替えて展示されています。

毎月末展示入れ替え期間と月曜日が休館日です。


神宮前交差点



歩道橋からの展望 左が表参道ヒルズ



原宿キャットストリート



原宿キャットストリート

太田美術館から「神宮前」交差点に出て、表参道方向に200mほど進んだ歩道橋の手前を右折すると「原宿キャットストリート」です。

東京オリンピックの開催を前に、オリンピック選手村のあった渋谷区を中心に住宅都市整備が急遽行われた際に、当時下水同然と化していた渋谷川にフタをする工事が行われ暗渠となりました。



原宿キャットストリート



原宿キャットストリート


現在は、渋谷川の暗渠が遊歩道として整備され、両側には若手デザイナーなどによる個性的な店が点在する「裏原宿」と呼ばれる洗練された雰囲気の通りとなっています。

「表原宿」は竹下通りです。

「原宿キャットストリート」を通り抜けて右折して50mほど進むと「明治通り」です。

「明治通り」を横切って左折し、50mほど進んで右折してJR山手線のガードを潜り、突き当たりを右折して山手線に沿って100mほど進むと左手が「渋谷警察署」です。


原宿キャットストリート



NHK放送センター前の紅葉



NHK放送センター



竜馬伝関連の展示品

「渋谷警察署」の先を左折して200mほど進んだ右手が「NHK放送センター」です。

「NHK放送センター」の敷地内に、「NHKスタジオパーク」があります。

「NHKスタジオパーク」は、番組やキャラクターのオリジナルコンテンツ、番組制作の舞台裏や最新技術による映像上映など、さまざまな展示やイベント、公開番組を通してNHKの多彩な放送にふれることのできる体験型テーマパークです。



竜馬伝関連の展示品


竜馬伝関連の展示品


大河ドラマ「龍馬伝」は数年前に終了していますが、坂本龍馬関連の展示もありました。

「NHK放送センター」を出て右折し、200mほど進んだ左側歩道の街路樹の脇に「国木田独歩住居跡」の案内版が建っています。

明治の文豪・国木田独歩が明治29年(1896年)に移り住み、翌30年まで暮らした家があった場所です。

名作「武蔵野」の構想をここで練り、また「源叔父」「歌かざるの記」などの作品をここで執筆しました。


竜馬伝関連の展示品



国木田独歩住居跡

「国木田独歩住居跡」から100mほど進むと「NHKセンター下」の交差点で、そのまま200mほど進んだ右手が「観世能楽堂」です。

さらに、100mほど進んだ右手が「戸栗美術館」です。

「戸栗美術館」は日本でも数少ない陶磁器専門の美術館です。



戸栗美術館


第2次世界大戦後の日本における欧米文化の普及を目の当たりにして、伝統的な日本文化を保存し後世に伝える必要があると考えた戸栗が、長年にわたり収集した陶磁器を中心とする美術品を永久的に保存し、広く公開することを目的として、昭和62年(1987年)に旧鍋島藩屋敷跡に開館した美術館です。

コレクションは伊万里、鍋島などの肥前陶器及び中国・朝鮮などの東洋陶器が主体となっています。


戸栗美術館



鍋島松濤公園



鍋島松濤公園

「戸栗美術館」から200mほど進んだ左手が「鍋島松濤公園」です。

この付近一帯は、江戸時代には紀州徳川家の下屋敷があったところで、明治9年(1876年)に佐賀の鍋島家に払い下げられました。

鍋島家は当地に茶園を開いて「松濤園」と名付け「松濤」という名で茶の販売も行っていました。


昭和7年(1932年)に茶園は廃止され、湧水池のある一角が児童公園として整備され、昭和7年(1932年)に東京市に寄贈された後、昭和25年(1950年)から渋谷区に管轄が移されて現在に至っています。

湧水池は渋谷界隈で数少ない湧き水の一つとなっており、水車も設置されています。


山手通り




雪が谷交差点 ここを右折

「戸栗美術館」からの通りに戻って100mほど進むと「山手通り」にぶつかります。

右折して「山手通り」に沿って300mほど進むと「東大裏」交差点です。

さらに「山手通り」を500mほど進んだ「富ヶ谷」交差点を右折し、300mほど進むと「代々木公園交番前」の交差点です。

交差点を横切って200mほど進んだ「歩道橋」の手前を左折して「南門」から代々木公園に入ります。



代々木公園交番前交差点


「南門」から50mほど進んだ丁字路を左折して100mほど進んだ左手に「日本航空発始之地」の碑があります。

代々木公園はその昔、陸軍の練兵場でした。明治43年(1910年)12月19日、徳川好敏陸軍大尉が代々木練兵場からアンリ・フォルマン式複葉機を操縦して初飛行に成功しました。

次いで日野熊蔵陸軍大尉もグラーデ式単葉機での飛行に成功しました。


歩道橋の手前を左折します



歩道橋から 歩いてきた方向の展望



歩道橋から 原宿駅方向の展望



日本航空発始之地記念碑



日本初飛行の地

この2名による日本航空史上発の飛行を記念して「日本初飛行の地」の碑が建てられています。

ライト兄弟の初飛行から7年しか遅れていないことに驚かされますが、この初飛行から百年しか経過していないことも驚きです。



代々木公園



代々木公園 この先を左折です


「日本航空発始之地」の碑から時計回りに200mほど進むと公園内の遊歩道に出ます。

左折して遊歩道を200mほど進んだ四叉炉を左折して、緩やかな下り坂を100mほど進んで代々木公園を出ると「代々木神園町」の交差点です。

右折すると「いちょう並木」が続いています。


代々木公園 左折すると緩やかな下り坂に



いちょう並木



東京オリンピック選手村跡



いちょう並木

代々木公園内は例年11月下旬〜12月上旬頃、けやき、いちょう、さくら、もみじ、かつらなどの紅葉が見頃になりますが、このいちょう並木も有名とのことです。

散策したのが11月上旬ということで、いちょう並木は殆ど紅葉していませんでした。

いちょう並木に沿って500mほど進むと「参宮橋」の交差点です。



代々木ポニー公園


Uターンするような形で大角度に右折すると、明治神宮への道となりますが、右折した左手に「代々木ポニー公園」があります。

「代々木ポニー公園」は、ポニー親子乗馬や引き馬乗馬、ニンジンやりなど、かわいいポニーとのふれあいを気軽に楽しく体験することができる公園です。

隣接する東京乗馬倶楽部が渋谷区からの委託により運営しています。


代々木ポニー公園



明治神宮宝物殿



明治神宮宝物殿



明治神宮宝物殿

「代々木ポニー公園」から明治神宮に入り、すぐに左折して200mほど進むと「明治神宮宝物殿」です。

宝物殿は明治神宮境内の北方にあり、明治神宮が創建された翌年の大正10年(1921年)10月末に竣工しました。


奈良の正倉院の校倉造りを模した校倉風大床造りで、わが国初期の鉄筋コンクリート建築の代表的な建物です。

各部には巧みに和洋折衷を試みた花崗石張の堅牢優美な建物で、平成23年6月に国の重要文化財に指定されました。

殿内には、祭神(明治天皇と昭憲皇太后)にゆかりの深い御物、日常ご使用の机、文房具、箪笥、ご愛読の書籍、ご着用の装束、ご乗車の馬車、その他の調度品が陳列されています。


明治神宮宝物殿



明治神宮本殿



明治神宮

「明治神宮宝物殿」から案内板にしたがって進むと「明治神宮本殿」です。
「明治神宮」は、明治天皇と昭憲皇太后を祭神とする神宮です。

面積約70万平方メートルの境内は、そのほとんどが全国青年団の勤労奉仕により造苑整備されたもので、現在の深い杜の木々は全国よりの献木が植樹されました。

また、本殿を中心に厄除・七五三などの祈願を行う神楽殿、明治時代の宮廷文化を偲ぶ祭神ゆかりの物を陳列する宝物殿、祭神の大御心を通じて健全なる日本精神を育成する武道場至誠館などがあります。


明治神宮の広大な神域は、江戸時代初めには肥後藩藩主・加藤家の別邸であり、寛永17年(1640年)より彦根藩藩主・井伊家の下屋敷となっていたもので、この土地が明治7年(1874年)に買い上げられて南豊島御料地となっていました。

明治神宮は、初詣で大晦日から正月三が日の間で、300万人前後にものぼる日本一の参拝客を集めることでも知られています。


明治神宮



明治神宮菊まつり

明治神宮本殿から北参道を通り、道なりに進むと「北参道入口」の交差点です。

交差点を左折して道なりに400mほど進むと「専門学校・東京スクールオブ・ビジネス」(ゴール)です。


             風来坊


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