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鹿沼ぶっつけ秋祭りのパンフレット
JR鹿沼駅
JR東日本の「駅からハイキング」のイベント「秋だ!祭だ!駅ハイだ!〜鹿沼ぶっつけ秋祭り〜いつ行くの?今でしょう!」に参加しました。 趣旨は「慶長13年より続く『鹿沼今宮神社祭の屋台行事』を今に伝承!歴史を感じながらハイキングをしましょう!」です。 細部説明は「ようこそ!鹿沼市へ!屋台保有全27町内の屋台繰込・繰出が決定!豪華絢爛・豪壮緻密な彫刻屋台。木頭が操る『拍子木』の音。心地良い『囃子』。若衆の『粋』と『ぶっつけ』の歓声。鹿沼の街をお楽しみください」となっています。
コースの概要は次のとおりです。 鹿沼駅(スタート)→川上澄生美術館→厳島神社→千手山公園→根古屋路地→今宮神社→屋台のまち中央公園→まちなか交流プラザ→まちの駅「新・鹿沼宿」→木のふるさと伝統工芸館→鹿沼商工高校(ゴール)→鹿沼ぶっつけ秋祭り→鹿沼駅
駅からハイキングの受付 鹿沼商工高校の学生が活躍しています
マスコットもお出迎え
コースの歩行距離は約9km、歩行時間2時間30分(施設での見学時間を除く)、所要時間約3時間30分(施設での見学時間を含む)です。 所要時間は3時間30分、約16,000歩でした。
鹿沼ぶっつけ夏祭り
鹿沼駅に到着すると駅前は秋祭りの準備をする人で賑わっており、歓迎ムードに満ちあふれていました。 駅の傍から出発する屋台もあり、祭の服装をした子供たちも大勢見られました。 鹿沼駅前で受付を済ませ、駅から前方に真っ直ぐに伸びている道に沿って800mほど進むと府中橋で下を流れているのが黒川です。 府中橋を渡って右折し200mほど進んだ左手が「川上澄生美術館」です。
駅から真っ直ぐのビル道路
黒川
「川上澄生美術館」は、鹿沼市出身で川上澄生の教え子でもあった長谷川勝三郎の2000点にも及ぶコレクションの提供により、平成4年(2002年)に開館しました。 南蛮文化や文明開化の明治を主にして、特異な作品を描きつづけた木版画の詩人・川上澄生の作品が展示されています。 収蔵品は木版画をはじめ、ガラス絵、革絵、焼絵、木工玩具、陶器など多岐にわたり、澄生の画業の幅広さを物語っています。
川上澄生美術館 ここでも高校生が活躍中
「川上澄生美術館」から元の道路に戻り、右折して500mほど進んだ「市役所前」の交差点を右折すると「例幣使街道」です。「例幣使街道」を300mほど進んだ三叉路を左折すると正面が「宝蔵寺」です。 「宝蔵寺」の手前を右折して50mほど進むと「厳島神社」です。
厳島神社
千手山公園
「厳島神社」から100mほど進んだ信号のある交差点を左折し、100mほど進んだ三叉路を右折して100mほど進むと「千手山公園」です。 「千手山公園」は、昭和23年(1948年)市制施行記念事業としてつくられたもので、総面積2万7千平方メートルの園内には、 約300本の桜と1000本を超えるつつじがあり、花時には見事な景観をみせてくれます。
市街地に位置するこの公園には、家族連れで気軽に楽しめるよう、おとぎ電車、観覧車、ジェットスター(飛行機の乗り物)等の遊具が整備されています。 また、山内には立派なお堂があり、木造の千手観音菩薩坐像が祀られています。
根古屋路地
根古屋路地の喫茶店
「千手山公園」から元の道に戻り右折して道なりに300mほど進むと信号のある交差点に到着します。交差点を左折し、300mほど進むと道路が右方向に90度近くカーブします。 道路のカーブする地点に真っ直ぐに進むことができる細い路地があり、この路地を入ったところが「根古屋路地」です。昔ながらの雰囲気を醸し出している路地です。 毎月第1日曜日には「ネコヤド商店街」が開催され、根古屋路地周辺だけでなく、天神町周辺などにも雑貨や食べ物などのお店が出店するとのことです。 路地の雰囲気を醸し出す写真を撮ることができませんでした。
今宮神社
「根古屋路地」から右手に100mほど進んだ右手が「鹿沼市役所」で、そのまま進むと「今宮神社」の境内となります。 天文元年(1532年)、御殿山に鹿沼城を築いた壬生綱房が、天文3年(1534年)に社殿を創建し、御所森(現北小学校裏庭)より日光二荒の大神を移し、今宮権現と称して城の鎮守としました。
壬生氏滅亡後は、慶長13年(1608年)に鹿沼宿の氏神として再建されました。 毎年10月には、絢爛豪華な彫刻屋台が繰り出す秋祭り(鹿沼ぶっつけ秋祭り)が行われます。 今回は秋祭り当日の散策で、今宮神社では儀式が執り行われていました。
鹿沼銀座通り
今宮神社から市役所と反対側に100mほど進んだ三叉路を左折し、100mほど進んだ信号のある交差点の左右の通りが「例幣使街道」です。 「例幣使街道」を横切ると「鹿沼銀座」です。 「鹿沼銀座」を通り抜けた左手が「屋台のまち中央公園」です。
屋台のまちなか中央公園
掬翠園の茶室
掬翠園
「屋台のまち中央公園」は、久保町・銀座1丁目・2丁目の3町にまたがり、中心市街地の重要な伝統文化の拠点として整備されました。 鹿沼の3名園の一つを復元した「掬翠園」をはじめ、歴史的遺産である彫刻屋台を3台常設展示し、音や映像で鹿沼の秋祭りや彫刻屋台の歴史を紹介する「彫刻屋台展示館」、郷土の観光物産資源を紹介・販売する「観光物産館」があります。
「屋台のまち中央公園」から南の方向に200mほど進むと「まちなか交流プラザ」です。 「まちなか交流プラザ」の先を右折して50mほど進んだ「石橋町」交差点で「例幣使街道」を横切り、右手に50mほど進むと「まちの駅 新・鹿沼宿」です。 「まちの駅 新・鹿沼宿」には、鹿沼そば「大越屋」、仲まち家、物産館などがあります。
まちなか交流プラザ
例幣使街道
まちの駅 新・鹿沼宿
仲まち家は、「まちの駅 新・鹿沼宿」周辺の、今宮町、仲町、久保町、麻苧町の町内会がスクラムを組んで運営するお店です。 鹿沼和牛カレーやコロッケなどの軽食から、季節のフルーツを添えたソフトクリームなどのスイーツまで、鹿沼産にこだわったメニューを揃えているとのことです。
物産館では、取れたて新鮮な地元の農産物と、かぬまブランドなどの特色ある物産品・特産品を鹿沼産にこだわって販売しています。 鹿沼そば「大越屋」は、地元で採れた新鮮なそば粉を毎朝、石臼でその日の分だけ挽き、丁寧にそば打ちしているとのことです。
木のふるさと伝統工芸館
「まちの駅 新・鹿沼宿」の道路を挟んだ南側に「木のふるさと伝統工芸館」があります。 「木のふるさと伝統工芸館」は、長い伝統と新しい木の文化を育てる創造の館で、「木の街かぬま」の情報発信基地です。 展示室では、市有形文化財の「石橋町彫刻屋台」、「鹿沼組子書院障子」、「鹿沼箒」など鹿沼の伝統工芸品が展示されています。
体験学習室では、木の文化の学習スペースとして、版画教室など多くの市民が利用しています。 また、「木の街かぬま」をアピールするため、市民の創意工夫あふれる木に関する作品を一堂に集めた「かぬまウッドコレクション」を開催しています。
歩行者天国の例幣使街道
新鹿沼駅
「木のふるさと伝統工芸館」から「石橋町」交差点に戻り、右折して「例幣使街道」に沿って進みます。 「下材木町」交差点を過ぎると幅広い「例幣使街道」が歩行者天国になり、所々の道路脇に屋台が置かれています。 まだ、昼前でしたので、午後の今宮神社への「繰り込み」に備えて休憩しているようです。 「石橋町」交差点から700mほど進むと右手が東武日光線の「新鹿沼駅」です。
「新鹿沼駅」から200mほど進んだ信号のない交差点を右折し。案内板にしたがって500mほど進むと今回の駅からハイキングのイベントを企画した「鹿沼商工高校」(ゴール)です。 「鹿沼商工高校」の体育館では、いろいろな歓迎イベントが開催されていました。 「鹿沼商工高校」から新鹿沼駅に戻り、屋台を眺めながら例幣使街道を「市役所前」交差点まで戻り、右折して道なりに進むと鹿沼駅です。
鹿沼商工高校
鹿沼市の彫刻屋台
鹿沼ぶっつけ秋祭り 戦国の世が過ぎ、一時荒廃していた鹿沼宿は、慶長13年(1608年)3月の今宮神社の再建を機に復興が始まりました。 この年は日照りが続き大旱魃であったので、氏子や近郷の人びとが今宮神社に集まり雨乞いの祭りを三日三晩続けたところ、霊験あらたかに激しい雷雨がおこりました。 そして、雨のあがった6月19日(旧暦)を宵祭り、翌20日を例祭とすることになったのが、今宮の祭りの始まりといわれています。
今宮神社の例祭日は、明治に入り新暦7月20日、大正に9月10日、昭和23年から市制施行日にあわせて10月10日と推移しましたが、平成9年から10月の体育の日の前の土曜日を宵祭り、続く日曜日を例祭日としました。 付け祭りは、最初は簡単な「踊り屋台」で各町内が踊りと狂言を競い合い奉納したものです。文政の改革(1827年)、天保の改革(1841年)にて、華美な風俗が禁止されると、各町内は競って屋台の全面を彫刻で飾るようになりました。
江戸末期には、付け祭りの主流は彫刻屋台に移行し、祭りの見せ場は今宮神社への屋台の繰り込みと繰り出しになりました。 神輿巡幸は、明治15年(1882年)に、旧来の諸行事執行を時勢に合わせて手直しを加え、今宮祭典議定書を制定し現在の形ができあがりました。
土曜日は、午後1時ごろから彫刻屋台が今宮神社の境内への「繰り込み」を行います。 夕方になると彫刻屋台は一斉に提灯に灯をともし、自分の町内へと戻る「繰り出し」を行います。 日曜日は、市街地を彫刻屋台が巡回パレードします。両日とも道路の交差点で3〜7台の屋台が向かい合って行う「ぶっつけ」と呼ばれるお囃子の競演が見ものです。秋祭りでは、若衆たちの熱気も最高潮に盛り上がります。 鹿沼今宮神社際の屋台行事は、国の重要無形民俗文化財に指定されています。
鹿沼市の彫刻屋台 鹿沼市には、鹿沼の秋祭りに繰り出される今宮神社氏子町の屋台が27台あり、これ以外にも、楡木町に3台、上大久保に1台、口栗野神社大祭に繰り出される7台を含め、計38台の屋台が現存しています。 鹿沼の屋台は、江戸の屋台の系統を引く「踊り屋台」から発展したものと考えられ、その構造は、唐破風の屋根を載せた単層館型で、四輪を内車式に付けたものです。 屋台本来の機能は氏神へ奉納する芝居や踊りのための移動舞台ですが、現在では囃子方が屋台の中に乗り、演奏する構造となっています。
鹿沼の屋台の最大の特徴は、日光山社寺の豪華な彫刻の影響からか、全面が豪壮な彫刻によって飾られている点で、江戸時代に建造された13台と当時の彫刻を付ける1台、合わせて14台が市の有形文化財に指定されています。 風来坊