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奈良井宿散策 その2 (H23.8.30)

奈良井宿 上町


鎮神社から奈良井宿を望む



奈良井宿 上町の光景



鍵の手

奈良井宿の主要散策スポットです。

上問屋資料館:手塚家住宅

慶長7年(1602年)から明治時代に至るまで奈良井宿の上問屋をつとめてきた手塚家住宅です。

昔、宿駅には幕府の役人や諸大名、その他の旅行者用のために、幕府の定めた一定数の伝馬(宿駅用の馬)と歩行役(人足)とを常備しておき、旅行者の需要に応じていました。

宿駅制度(宿場・伝馬制度)といわれるものです。


木曽11宿には1宿につき25疋の伝馬と25人の歩行役を用意していたといわれています。

この伝馬と歩行役を管理運用していたのが「問屋(といや)」です。

問屋の下には数人の年寄役があって、問屋を補佐していました。


鍵の手付近



奈良井宿 上町の光景



奈良井宿 上町の光景



中村邸

奈良井宿の上問屋は慶長7年(1602年)から明治維新までのおよそ270年間継続して問屋を務めました。時には庄屋を兼務することもあったようです。

上問屋資料館には、その永い間に残された古文書や日常生活に使用した諸道具等が400点余り展示されており、国の重要文化財に指定されています。

入館料:大人300円、子供200円。


中村邸

漆器の商いをしていた中村家の住居で、天保年間(1830〜1843年)の建物です。

2階を少しせり出させる出梁(だしばり)造りで、鎧庇など、典型的な奈良井宿の民家の様式を残しています。

現在も昔のままで、資料館として一般に公開されています。

市の有形文化財に指定されています。

入館料:200円 中学生以下無料


中村邸



奈良井宿 上町の光景



奈良井宿 上町の光景 前方が「鍵の手



みやげ 竹仙堂

出梁造り

二階を少しせり出した出梁(だしばり)造り、入口にはめられた大戸、そして日常の出入りに使うくぐり戸、入口の横のしとみ戸、二階の手すりの真黒くすすけて落ち着いた格子、その両脇につけられた白漆喰の袖うだつ、各部にさりげなくそえられた彫物、これらはすべて奈良井に残された宿場の建築です。

そして、長くのびた軒の小屋根(庇)をおさえた猿頭と呼ばれるサン木は格子やしとみ戸とよく調和して他においてはみられない深い味わいをかもし出しています。


徳利屋:原家住宅

昭和初期まで旅籠として使われていた建物です。

現在は資料館を併設した食事処となっています。


手焼きせんべい本店 あいづ屋



鍵の手から鎮神社方向を望む



奈良井宿 上町の光景



奈良井宿民芸会館

水場

鳥居峠を行く人、来る人の渇きを癒してきたのが水場です。

奈良井宿では、そこかしこに見ることができます。

旅人と地域住民の憩いの場でもあります。



民芸品


民芸品


奈良井宿周辺の散策


鎮神社



鎮神社

奈良井には奈良井宿に関連したいくつかの見所があります。


鎮神社

奈良井宿の鎮守です。

奈良井宿に疫病が流行り、これを鎮めるために千葉県香取神社から主神をまねき祭祀をはじめたとされています。


もともと鳥居峠に建立されていましたが、戦火で消失し、奈良井義高によって現在地に移されたといわれています。

毎年8月12日には、町内の若衆が笛・太鼓・三味線などのお囃子で町を練り歩く例祭が盛大に執り行われます


鎮神社



樽川歴史民俗資料館

楢川歴史民俗資料館

鳥居峠の登山口にある資料館です。

島崎藤村が「初恋」に詩った花櫛の原型である塗櫛や、宿場で流通したお金の宿札など、往時の奈良井宿の息づかいが聞こえてきそうな民族資料が展示されています。

また、木曽谷に暮らした人々の生活を偲ぶ数々の品物や生活道具も展示されています。



木曽の大橋


宿場当時の江戸時代から、明治〜大正〜昭和へと時代の流れに沿って変化していく暮らしを見ることができます。

奈良井宿の概要を知るのには必見の資料館です。


入館料:200円、中学生以下無料


木曽の大橋



木曽の大橋から奈良井宿方向を望む

木曽の大橋

樹齢300年以上の木曽檜造りの太鼓橋で、橋脚のない橋としては日本有数の大きさです。

橋の下部の木組みからは匠の技を垣間見ることができます。

橋の上からは奈良井川の景観を楽しむことができます。

4月上旬〜11月上旬はライトアップされるとのことです。



木曽の大橋から上流を望む 右手前方に遙か彼方まで続いているのが奈良井宿



木曽の大橋から下流を望む


中山道杉並木

樹齢数百年の杉の巨木が十数本並ぶ古道です。

この道は中山道であった当時からもので、幾多の旅人が足跡を刻んできた道です。


中山道杉並木



二百地蔵



二百地蔵

二百地蔵

整然と並ぶおよそ二百体の石仏です。

この周辺にあった観音様や地蔵様の石仏が合わせまつられているとのことです。

さまざまな表情が独特な雰囲気を醸し出しています。



長泉寺


長泉寺

徳川家光により始められた曹洞宗の寺院です。

宇治茶を江戸に運ぶ「お茶壺道中」の宿泊所として毎年使用されていました。


長泉寺



長泉寺

大宝寺

天正10年(1582年)に建立された寺で、奈良井義高が自らの菩提寺として開いたのが始まりとされています。

江戸時代に現在の本堂が建てられ寺名を「広寺山 大宝寺」としました。

信州・木曽霊場・七福神めぐりの寺でもあり、知恵と寿命を与える神・寿老人の霊場寺としても有名です


境内には、キリシタン禁制の江戸時代に抱かれた子供も、膝も頭部も破壊され、わずかに胸の十字架だけが残っている有名なマリア地蔵尊があります。

また、裏庭は享保年間につくられた嵯峨流の庭園です。

毎年6月頃に咲くツツジと、秋の紅葉は見事な眺めとなります。

拝観料は100円です。


奈良井宿



奈良井宿下町側(江戸川)の入り口



奈良井宿の案内板

アクセス

中央西線奈良井駅から徒歩1分。

関連のホームページ

 奈良井宿観光協会



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       風来坊


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