散策スポット目次
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奈良井宿 下町の光景
民宿 いかりや町田
奈良井宿は中山道67宿中、江戸側の板橋宿から数えても京側の守山宿から数えても34番目に位置する、中山道の丁度真ん中の宿場町です。 奈良井宿は、鳥居峠登り口にある鎮神社を京都側の端として、奈良井川沿いを緩やかに下りつつ約1kmにわたって町並みを形成している日本最長の宿場です。
木曽路とは、中山道六十九次のうち、桜沢から馬籠までのおよそ22里をいい、宿駅は贄川から馬籠までの11宿です。 中山道六十九駅の宿駅として木曽十一宿が指定されるのは、慶長6年(1602年)であり、その後宿としての機構が整備され本陣、脇本陣また宿屋、茶店などが置かれました。
斎藤漆器店
???
みやげ 花野屋
喫茶・軽食 こでまり
木曽路というと深山の難所続きの街道と思われがちですが、五街道が定められてからは、東海道とともに京都と江戸を結ぶ重要路線として整備されました。 今も残る石畳にそれがうかがうことができます。 厳しい山道の連続ですが、街道は変化に富み、随所に美しい風景が展開され、広重をはじめ多くの文人墨客が美しい風景、風俗を今日に残しています。
「木曽の桟太田の渡し、鳥居峠がかなよかろ」とうたわれましたが、東海道では川止めが頻繁にありましたが、中山道には川止めは殆どありませんでした。 変化に富む街道は随所に美しい風景を展開しているため、和宮をはじめ姫君の通行が多かったとのことです。
民宿 かとう
民宿 豊飯豊衣
みやげ 柳屋漆器店
奈良井宿 中町の光景
みやげ 花筏
現在でも国道19号線、JR中央西線からは美しい風景が展望でき、道をそれて少し入れば史跡、名勝を随所に見ることができます。 木曽路は南北に長く標高差が600m余りもあるため、四季の風景も宿場ごとに異なり目を楽しませてくれます。
奈良井宿は木曽11宿のうち北から2番目の宿場町で、木曽11宿の中では最も標高が高く、江戸から来ると木曽路の難所の鳥居峠を控えていました。 このため、鳥居峠を前にして宿泊する人が多く、宿場町は「奈良井千軒」と謳われ、木曽路一番の賑わいでした。
食事・みやげ 越後屋
雑貨 湖月堂
みやげ 深雪
杉の森酒造
奈良井宿は、鳥居峠上り口にある鎮神社を京都側の入り口として、奈良井川に沿って約1kmの中山道沿いに町並みが形成されています。 街道に沿って京都側から、上町、中町、下町の三町に分かれています。 昔は中町に本陣、脇本陣、問屋などが配置されていました。 現在は本陣跡は駐車場のようで、その片隅に「本陣跡」の看板が掲げられています。
上町と中町の境には「鍵の手」と呼ばれるクランク形状の道路があり、中町と下町の境は横水という沢で区切られています。 下町には桝型という桝のように四方形に石垣や土塁を築いた場所が設けられています。
食事・茶房 徳利屋
みやげ はなのや
食事・甘味処 こころ音
上問屋資料館
「鍵の手」は、下町の桝形と同様に、宿場内に道の屈曲を作り、敵の直進と見通しを防ぐという、宿場町を守るための施設として機能していました。 NHK連続テレビ小説「おひさま」のロケ地として使用されたとのことです。 杉玉を掲げた酒屋、軒灯りの旅籠、千本格子の家々が軒を連ね、そのにぎわいは「奈良井千軒」といわれた当時の面影が保存されています。
奈良井宿保存の経過としては、近世の民家として高い評価を受けた中村邸の宿場外移設問題を契機に、身近な歴史的資産の再確認と継承・維持を目的にした官民学連携による町並み保存運動が、他に先駆けて昭和43年に始まりました。 その後、国の伝統的建造物群保存地区制度を受けて刊行された「町並み保存対策調査報告書」に基づいて保存条例(保存計画)が施行され、昭和53年に国から重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。
奈良井会館 観光案内所
喫茶 松屋茶房
みやげ 柴田漆器店
御宿 伊勢屋
この栄誉は、多くの人たちの奈良井の地域づくりにかける並々ならぬ熱意の記念碑ともいえるものでした。 選定後も、景観を生かした地域作りの努力が継続されており、平成元年に国土交通大臣表彰の「手づくり郷土賞」、平成17年に「手づくり郷土大賞」、平成19年に「美しい日本の歴史的風土百選」、平成21年に社団法人日本観光協会「花の観光地づくり大賞」など、さまざまな賞を受賞しています。
お茶壺道中 奈良井宿の一番大きな祭り「奈良井宿場祭」は毎年6月最初の金・土・日に行われます。 この奈良井宿場祭のメインが、古き良き伝統を伝える行事、珍しい大名行列「お茶壺道中」です。 江戸時代、京都宇治から徳川家へ献上されるお茶が中山道を行列しました。 この格式高い行列が「お茶壺道中」です。
日野百草本舗
みやげ たかしまや
みやげ 松坂屋
食事 かなめや
大名行列「お茶壺道中」は、奈良井宿あげての盛大なお祭りです。 お茶壺道中の行列は、毎年6月第1日曜日(午後12時30分から午後4時)のみ行われます。 本物の宿場町ならではの大名行列とのことです。
アクセス 中央西線奈良井駅から徒歩1分。 中央西線 中央西線は名古屋と長野を結ぶ鉄道です。 木曽は過疎化が進み乗降客が減少しているため普通列車は1〜2時間に1本しか運行されていません。
産直 山の市場
みやげ 大源
喫茶 たなかや
水場
しかしながら、名古屋と長野を結ぶ特急しなのは1時間に1本の割合で運行してされています。 奈良井駅には特急電車は止まりませんので要注意です。 木曽福島駅にはすべての特急列車が停車しますので、木曽路の散策には木曽福島駅を拠点に考えるのが適当かと思われます。
関連のホームページ 奈良井宿観光協会 奈良井宿その2へ 風来坊
本陣跡