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昭和記念公園のサギソウ (H23.8.15)


昭和記念公園のサギソウ



昭和記念公園のサギソウ



昭和記念公園のサギソウ

昭和記念公園では、今年も「サギソウまつり」が開催されています。

これまでは8月1日から8月31日の間に開催されていることが多かったですが、今年は8月6日からの開催でした。

今年は花の開花が全体的に遅かったですが、サギソウの開花も遅かったようです。


8月8日に阿佐谷七夕まつりを見た後に昭和記念公園に立ち寄りましたが、花壇のサギソウはちらほら咲いている状況でした。

サギソウのお世話をされているボランティアの方に尋ねたところ「今年は例年に比べてサギソウの開花が1週間から10日ほど遅いです。

サギソウまつりの初日に咲いてくれるか心配でしたが、ここ数日の暑い日の連続でやっと開花が間に合った感じです」ということでした。


昭和記念公園のサギソウ



昭和記念公園のサギソウ



昭和記念公園のサギソウ

昭和記念公園のホームページにも「8月8日現在、サギソウの開花が1週間〜10日遅れています。見頃は8月13日頃からを見込んでおります」と書かれていました。

8月上旬は天候不順でしたが、8月10日頃から晴天に恵まれ全国的に猛暑日の連続でした。

この暑さでサギソウの開花も一気に進んだようです。

8月15日に訪ねたところ、見事に咲き誇っていました。


昭和記念公園では、今年も西立川口、さざなみ広場、花木園展示棟、トンボの湿地などに、ボランティアの方々が丹念に育てたサギソウが見事に舞っています。

サギソウは、日当りの良い湿地に生える多年草で、夏に可憐な純白の花をつけます。

その花の形が翼を広げたシラサギを連想させることから、「サギソウ」という名前がついたといわれています。


昭和記念公園のサギソウ



昭和記念公園のサギソウ花壇



昭和記念公園のサギソウ花壇



昭和記念公園のサギソウ

サギソウは、地下にほふく茎があり、その先端に大豆ぐらいの球根(球星ともいう)をつけます。

その球根から芽が出て開花し、生育状態が良いと球根の数は1年で2〜3倍に増えるそうです。


花の高さは20〜40cmで、葉は茎の下部に数枚付き、広い線形で長さ5〜10cm、幅1cm程度です。

花の直径は約3センチ程度です。唇弁は3つに分かれ、側列片は扇形でフリル状に細かく深く裂けています。

距は細く長さは約4センチ程度です。


昭和記念公園のサギソウ



昭和記念公園のサギソウ



昭和記念公園のサギソウ

サギソウの歴史

サギソウの歴史は古く江戸時代初期にはすでに栽培の記録が残されています。

現在では生息地の開発と乱獲などが原因で、各地で個球数や生息地の減少が進み、「絶滅危惧種」の一つにあげられています。

昭和記念公園で展示されているサギソウは園芸品種とのことです。


昭和記念公園のサギソウ

昭和記念公園では、平成9年度に「水鳥の池」の北岸に約30平方メートル(215m)の仮設花壇を設置し、「多摩サギ草愛好者の会」の協力のもとボランティア活動によりサギソウ約7,000球の植栽を行いました。

その後、ボランティア組織の拡充や栽培技術の向上を重ね、年間を通じ献身的に栽培管理を続けてきた結果、現在では約70,000球のサギソウを開花させるまでになっています。


昭和記念公園のサギソウ



昭和記念公園のサギソウ



昭和記念公園のサギソウ

今年も昭和記念公園では、「サマーフェスティバル2011」が開催されており、そのイベントの一つに「夏のお花を楽しもう!」があります。

このイベントはサギソウ(サギソウまつり)、ハス(花ハス展示)、ひまわりからなっています。

このようにサギソウまつりは昭和記念公園の夏の風物詩として、レインボープール、ひまわりなどとともに、多くの方に楽しまれています。


昭和記念公園ではサギソウボランティアと協力してこのサギソウを大切に保護育成し、また栽培技術を広く普及することで、多くの来園者に末永くサギソウを楽しんでいただきたいと考えているそうです。

サギソウ祭りの期間には、サギソウボランティアの方が自宅で栽培されたサギソウも展示されています。

毎年、見事に咲き誇っているサギソウにお目にかかることができます。


昭和記念公園のサギソウ



昭和記念公園のサギソウ

サギソウの開花期間は1週間程度だそうですが、昭和記念公園では開花時期の異なる3種類のサギソウ「青葉」「銀河」「輝き」を栽培しており、1ヶ月近くの「サギソウまつり」の期間に、次々と開花します。



昭和記念公園のサギソウ


8月15日に訪問したところ「青葉」がちょうど見頃を迎えており、それぞれの花壇で数多くのサギソウが乱舞しておりました。

「銀河」はまだ開花していませんでした。

ということで、サギソウの写真はすべて「青葉」です。


昭和記念公園のサギソウ



昭和記念公園のサギソウ

西立川口から入場すると、前方に来場者案内テントが設置されており、サギソウボランティアによる来場者に対する案内、栽培方法の解説、ボランティア活動状況の紹介などが行われています。

また、案内テントのそばには、仮設展示花壇が設置されております。

また、少し離れた場所には、サギソウボランティアの方が育成されたサギソウの作品の展示も行われています。


案内テントから斜面を下がった水鳥の池のそばに、細長いサギソウ花壇が設置されています。

西立川口と水鳥の池のそばの花壇では、昭和記念公園で栽培しているサギソウ7万球のうち、青葉、銀河、輝きの3種類のサギソウ約3万球が、開花時期に合わせて逐次植え替えられ、1ヶ月に亘って可憐な花を楽しむことができるようになっています。


昭和記念公園のサギソウ



昭和記念公園のサギソウ



昭和記念公園のサギソウ



昭和記念公園のサギソウ

また、この花壇のそばにあるテントでは、写真撮影用のサギソウ鉢の無料貸し出しが行われています。

三脚を持ったカメラマンが次々とサギソウ鉢を借り出して、熱心に写真を撮っていました。


さざなみ広場のほかには、花木園展示棟前にもサギソウミニ花壇が設置されています。

また、花木園展示棟の展示室では、サギソウの解説やボランティアが撮影したサギソウの写真が展示されています。

また、数多くの種類のサギソウの鉢も展示されています。


昭和記念公園のサギソウ



渓流に浮かぶサギソウ花壇



渓流に浮かぶサギソウ花壇



渓流に浮かぶサギソウ花壇


トンボの湿地では自生風のサギソウを見ることができます。


また、トンボの湿地の傍の渓流には、サギソウ花壇が浮かべられていました。

また、各会場を繋ぐスタンプラリーも開催されていました。


アクセス

西立川口 JR青梅線西立川駅から徒歩2分

立川口JR中央線立川駅から徒歩15分

このほか昭島口、玉川上水口、砂川口があります。


入園料

大人(高校生以上)400円
小・中学生80円


渓流に浮かぶサギソウ花壇



サギソウボランティアの方の作品



昭和記念公園のサギソウ


昭和記念公園のサギソウ



昭和記念公園のサギソウ


関連のホームページ

 国営昭和記念公園

 
サギソウボランティア活動記録


        風来坊


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