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池上梅園
池上梅園は池上本門寺の西側にある、丘陵斜面等を利用した閑静な庭園です。 戦前までは北半分は日本画家伊東深水氏の自宅兼アトリエで「月白山荘」と呼ばれていましたが、戦災で焼失しました。
戦後、築地の料亭経営者の小倉氏が南半分を拡張し、別邸として使用していました。 小倉氏逝去後、ご遺族の意志により、庭園として残すことを条件に東京都に譲渡されました。
その後、昭和53年(1978年)に大田区に移管され、大田区の区花である梅を中心に植林が進められ、現在では約370本(白梅150本、紅梅220本)を数えるに至っています。 毎年1月上旬のロウバイから3月中旬の八重揚羽まで2ヶ月間にわたり、30種あまりの梅を楽しむことができます。
見驚
白獅子
また、園内には50本のボタンや800株のツツジなど、50種500本の樹木があり、四季を通じて花を楽しむことができます。 また、園内には茶室、和室の施設や水琴窟などがあります。
月の桂
花香美
梅は入口を入った前方にある斜面に植えられています。 斜面の右手に上に登る散策路が設けられており、見晴台からの展望を楽しむことができます。 また、斜面の右手奥には茶室や和室のあるエリアがあり、ここでは枝垂れ梅を中心に、梅を楽しむことができます。
故郷の錦
紅千鳥
聴雨庵 政治家、藤山愛一郎氏所有の茶室でしたが、昭58年に藤友倶楽部から大田区に寄贈されました。 芝白金の自宅には3棟の茶室があり、海外の来賓を招くなど民間外交の実をあげた所でもあります。
見晴台からの展望
見晴台から
戦時中の昭和19年には、東条内閣打倒密議が岡田啓介・米内光正・末次信正らを集めて聴雨庵の中で行われました。 聴雨庵の名前の由来は、藤山雷太翁の号を「雨田」と称したところからとも言われていますが、確証はないとのことです。
見晴台への散策路
清月庵 この茶室は伊東深水のアトリエを設計した数寄屋建築の設計家、川尻善治氏が自宅に建てた離れ家でした。 川尻家は、大正の一時期、池上門前で温室園芸と料理屋を営み、その一角にこの離れ家を建てました。
唐梅
白加賀
和室棟
その後、マンション建設が計画され、保存に尽力された大田区在住の華道・茶道家、中島恭名氏が買い取り大田区へ寄付しました。 大田区は深水・善治の両氏とゆかりの深いこの梅園に再建して「清月庵」と命名し、平成元年から茶室として公開しています。
関連のホームページ 池上梅園 入園料 100円 65歳以上は無料です。
聴雨庵
鴛鴦
清月庵の入口
アクセス 東急池上線池上駅下車徒歩約20分 都営地下鉄浅草線西馬込駅下車徒歩10分 バス便については池上梅園のホームページに掲載されています。 風来坊