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佐原散策 その3 (H23.9.10)

忠敬ルート


諏訪神社大鳥居



伊能忠敬銅像

「忠敬ルート」は次のとおりです。

佐原駅→諏訪神社大鳥居→伊能忠敬銅像→諏訪神社→荘厳寺→法界寺→与倉屋大土蔵→観福寺(伊能忠敬の墓)→浄国寺→佐原張子→水郷佐原山車会館→

以後は街並みルートを廻ったスポットを異なるルートで廻ることになります。


佐原駅南口から前方に延びている道を、駅前観光案内所を左手に見て200m進んだところが諏訪神社大鳥居です。

諏訪神社大鳥居から300mほど進んだ右手が佐原公園です。

園内には大正8年に建立された伊能忠敬の銅像が建っています。


諏訪神社



諏訪神社

佐原公園の手前の交差点を左に50mほど進んだところが諏訪神社の入口です。

諏訪神社は小野川より西側の新宿地区の鎮守・氏神様で御祭神は建御名方神(たけみなかたのかみ)です。

諏訪神社は、諏訪山の中腹にあります。


鳥居をくぐると、まっすぐにのびる参道が続き、その先に127段の急な石段があります。

諏訪神社はこの石段を登った先にあります。

社殿は嘉永6年(1853年)の造営です。

毎年10月の第2金・土・日曜日に行われる「秋祭り」はこの諏訪神社のお祭りです。

佐原の大祭りは、八坂神社の祇園祭と諏訪神社の秋祭りの総称です。


諏訪神社



諏訪神社



展望台

諏訪神社から裏手に出たところも佐原公園です。

市街地や利根川を一望できる展望台や児童公園があり、春にはソメイヨシノを中心に約200本の桜が咲く花見の名所です。

佐原公園のそばに荘厳寺があります。



展望台から佐原の街並みを望む


荘厳寺は真言宗豊山派の寺院で、本尊は聖観世音菩薩です。

創建は不明ですが、中興は寛永18年(1641年)といわれています。

寺宝に、国指定重要文化財の十一面観世音菩薩があります。

平安時代に彫られた一木造りで、像の高さは3m25cmあり、千葉県最古、最大の巨像です。

もとは香取神宮の本地仏でしたが、明治初年の神仏分離の時に寄贈されたとのことです。


荘厳寺



法界寺

荘厳寺から道なりに坂を下りた左手が法界寺です。

約420年前の天正11年(1583年)に旭蓮社天譽春阿上人により開創されたと伝えられています。

現在の本堂伽藍は享保元年(1716年)に建立されたものです。


時代の変遷と共に庫裏、書院、客殿、釈迦堂、弁天堂、奥の院(不動尊)、鐘楼堂、表門、裏門など七堂伽藍の整備がなされ、今日に至っています。

法界寺は徳川家との由来が深く「葵」が寺紋として使われており、本堂の位牌檀には歴代将軍の位牌が祀られています。


法界寺



観福寺本堂



観福寺参道

法界寺から前方に真っ直ぐ延びている道を進むと東薫酒造、馬場本店酒造を左手に見て忠敬橋に出ることができます。

東薫酒造傍の信号を右折して道なりに300mほど進んだところが与倉屋大土蔵で、さらにみちなりに佐原小学校の傍を通過して500mほど進むと丁字路となります。

丁字路を右折して200mほど進んだ左手が観福寺です。


観福寺は川崎大師、西新井大師と並ぶ、関東三大厄除大師の一つに数えられています。

真言宗豊山派に属し、本堂、大師堂、観音堂、不動堂、鐘楼など堂々とした構えの北総の名刹です。

守護仏は聖観世音菩薩で、弘法大師が布教の折りにお泊まりになったため、お堂を建てたのが起こりと伝えられています。寛平2年(890年)のことです。


福音寺



大師堂


鐘楼堂



伊能忠敬墓

国指定重要文化財の釈迦如来、十一面観世音菩薩、地蔵菩薩、薬師如来の金銅製懸仏の4体は、鎌倉時代の秀作です。

広大な境内には、伊能忠敬、国文学者の伊能頴則、楫取魚彦などの墓地をはじめ、古い下総板碑など歴史的に貴重な資料が数多く残されています。

また観福寺は、春の桜、夏の緑、秋の紅葉に代表される四季の景観の美しさでも知られています。


福音寺から元来た道を戻り、信号のある三叉路を左折して与倉屋大土蔵の方向に100mほど進んだ三叉路を右折して、のどかな光景を眺めながら200mほど進んだ右手が浄国寺です。

浄国寺は日蓮宗のお寺で山号は長妙寺です。

本尊は一塔両尊で、別に加藤清正公も祀られています。


観音堂



浄国寺山門



浄国寺本堂

寺域は約8000平方メートルと広大です。

永禄年間(1558年〜70年)に、浄妙院日施上人が開山しました。日施上人は千葉氏族永澤氏の祖で、佐原の開拓者の一人です。

明治21年1月と2月の類焼火災によって、諸堂は全て消失しました。しかし、天明年間(1780年〜88年)造立の山門だけは罹災を免れ現在に至っています。

現在の本堂は、火災後まもなく再建されたものです。


寺内には永澤一族と漢学者清宮秀堅の墓のほか、稲荷社、七面社、頌徳碑、針塚などがあります。

赤煉瓦作りの浄行殿には、酒造家である蓑輪氏寄進の、浄行菩薩石像が安置されています。

病気平癒に霊感あらたかと云われ、江戸時代より多くの人々の厚い信仰を集めています。


浄国寺本堂



浄行殿

淨国寺から100mほど進んだ右手が「佐原張子三浦屋」です。

佐原張子は佐原に伝わる張子の人形玩具です。

鎌田清太郎が大正7年に「三浦屋」として創業したのが始まりです。

人形の作り始めは明治40年代です。


当時は亀車、首振り虎、だるまなどを作り、近隣の祭礼や縁日に店を出していました。

現在は清太郎の孫が跡を継いでおり、だるまの他、亀車、カニ車、干支もの、招き猫などを中心に制作しています。

昭和62年に千葉県指定伝統工芸品に指定され、平成11年の年賀切手の図案に「もちつきうさぎ」が採用されています。


佐原張子三浦屋


「佐原張子三浦屋」から200mほど進んだ交差点の左右の通りが香取街道です。

すぐ右手に八坂神社があり、左手に進むと佐原の古い街並みがありその先が忠敬橋です。

ここから先の散策は「街並みルート」で訪ねた場所になります。



小野川と忠敬橋


関連するホームページ


 水郷佐原観光協会



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      風来坊

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