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佐原散策 その2 (H23.9.10)

町並みルート その2


正上



正上



正上

「伊能忠敬記念館」から小野川の右岸に戻り、「伊能忠敬旧宅」「忠敬橋」を通過して、更に200mほど進んだところが「正上」です。

「正上」は江戸時代より醤油の醸造をしている老舗で、創業は寛政12年(1800年)です。

戦後は佃煮の製造販売が主になっています。


店舗は天保3年(1832年)、土蔵は明治元年(1868年)の建築です。

江戸時代の店構えが残る数少ない建築物であり、当時の戸締まりの方法である「よろい戸」方式が残っています。

店の奥には千本格子の障子戸が残り趣があります。

「まちぐるみ博物館」一つとして、映画・ドラマの映像写真やデータが掲示されています。


正上



板前割烹真亜房 右に進むと山車会館



小野川沿いの町並み



板前割烹真亜房

「正上」から100mほど進んだ三叉路の右側が、板前割烹「真亜房」です。

「真亜房」の少し先にも古い家並みがあります。

「真亜房」の手前を右折して200mほど進んだところが「八坂神社」で、神社の境内に「水郷佐原山車会館」があります。



小野川


カフェ 河岸日和


八坂神社は小野川の東側の本宿地区の守護神・氏神様で御祭神はすさのおのみことを祀っています。

明治の神仏分離の時に八坂神社と改名され現在に至っています。

佐原の大祭りは、7月中旬に行われる八坂神社の祇園祭と、10月第2土曜日を中日として3日間行われる諏訪神社秋祭りの総称をいい、関東三大山車祭りの一つと称され、約300年の伝統を有しています。


八坂神社



山車会館

山車は24台あり、夏祭りには10台、秋祭りには14台の山車がそれぞれ引き廻されます。「佐原囃子」の音を町中に響かせながら、小江戸と呼ばれる街並みの中を家々の軒先をかすめながら進むさまは風情たっぷりで、江戸時代の情景を彷彿させます。

自慢の山車は、総欅造りの本体に関東彫りの重厚な彫刻が飾り付けられ、上部には江戸・明治期の名人人形師によって制作された高さ4mにも及ぶ大人形などが飾られます。



山車


平成16年に「佐原の山車行事」が国の重要無形文化財に指定されました。

「水郷佐原山車会館」には交替で2台の山車が展示され、高さ8mにも及ぶ総欅造りの山車を下からも上からもじっくり見ることができます。

その中には、幕末から明治に造られた名工の手による彫り物や江戸時代から昭和初期にかけて活躍した名人形師が手がけた大人形など、現在では同様に造ることが困難な希少価値の高い山車飾りもあります。


山車



香取街道の街並み



香取街道の街並み



忠敬茶屋

八坂神社の鳥居は香取街道に面しています。

八坂神社を出て右折して200mほど進んだ左手に「佐原街並み交流館」「三菱館」があります。

この付近から忠敬橋にかけての香取街道の両側には古い街並みが並んでいます。



蜷川家具店


佐原街並み交流館


「三菱館」は、旧三菱銀行佐原支店で、千葉県内でも有数の洋風建築として知られており、イギリスより輸入したレンガを使った2階建ての洋館です。

内部は吹き抜けになっており、2階周囲に回廊があります。

屋根は木骨銅板拭きで、正面建物隅にドームを設けています。

川崎銀行佐原支店として建築され、現在は市に寄贈されて観光案内所に利用されています。


三菱館



香取街道の街並み



香取街道の街並み



???

古い街並みを見ながら香取街道を進むと、左手に「中村屋乾物店」「植田屋荒物店」があり、忠敬橋を渡ったところに「中村屋」があります。



香取街道の街並み



香取街道の街並み


「中村屋乾物店」の店舗は、明治25年(1892年)に佐原を襲った大火直後に建築されたもので、当時最高の技術を駆使した防火構造で、壁の厚さが1尺5寸(約45cm)にもなる建物です。

間口は3間で、1階は畳敷と通り抜け土間のある店構えで、2階は屋根裏を表した倉庫になっています。


中村屋乾物店



麻生屋


よし野



大高園


玉澤



植田屋荒物店



植田屋荒物店土蔵に並べられている商品



植田屋荒物店土蔵に並べられている商品

「植田屋荒物店」は宝暦9年(1759年)創業という老舗で、現在の当主は7代目とのことです。

かつては荒物と畳表の卸業がメインでしたが、現在は竹細工や木工品等の懐かしい和雑貨を中心に販売しています。

母屋は明治26年(1893年)建築の「寄棟平入2階建て」です。


母屋の奥に「切妻平入2階建て」の土蔵があります。

棟木は6間の長尺という立派な土蔵で、一般に開放されており無料で見学することができます。

土蔵の中にはいると、職人の手で作られた様々な日用雑貨が並んであり、日本の昔の生活を思い起こさせてくれます。


植田屋荒物店土蔵に並べられている商品



植田屋荒物店土蔵に並べられている商品


植田屋荒物店土蔵に並べられている商品



中村屋商店

「植田屋荒物店」から忠敬橋を渡ったところが「中村屋」です。

明治7年(1874年)頃から代々荒物、雑貨、畳を商ってきています。

店舗は安政2年(1855年)、土蔵は明治25年(1892年)以降の建築です。

正面の交差した道路に沿った変形の敷地であるため、内部の間取りも変形平面の部屋を設けるなどの工夫をして、全体として1階に店舗と台所を、2階に座敷を設けています。


「中村屋」は「まちぐるみ博物館」の一つとして、一枚の紙から作られた「連鶴」を展示しています。

「街並みルート」はここで終了です。

関連するホームページ

 水郷佐原観光協会



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     風来坊


中村屋商店


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