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行田市古代蓮の里 その1 (H23.7.6)


古代蓮の里



行田蓮(古代蓮)



行田蓮(古代蓮)

「古代蓮の里」は、埼玉県行田市にある公園を兼ねる施設です。

ふるさと創生事業の一環として、行田市の天然記念物である「古代蓮(行田蓮)」をシンボルとする公園を、古代蓮の自生する付近に「古代蓮の里」として、平成4年(1992年)から平成12年(2000年)にかけて整備されました。

また、平成13年(2001年)には園内に「古代蓮会館」が開館しました。


公園の面積は、14ヘクタールで東京ドーム3個分になります。

公園内の施設としては、古代蓮池、世界の蓮園、水生植物園、水鳥の池、あずまや、トイレ、駐車場、古代蓮会館、売店およびうどん店、作業棟、牡丹園、釣掘、冒険遊び場、見晴らしの丘、お花見広場、梅林、ロウバイ、ホタルの里などがあります。

蓮の開花時期には、毎年12万人から14万人の人が訪れます。


行田蓮(古代蓮)



行田蓮(古代蓮)



行田蓮(古代蓮)

「古代蓮の里」で栽培されている蓮は、行田蓮(古代蓮)です。

行田蓮(古代蓮)は、原始的な形態を持つ1400年〜3000年前の蓮であるといわれています。


昭和46年(1971年)に、行田市では小針地内に新しい焼却場施設を建設するための造成工事を始めました。

昭和48年(1973年)池の水面に多くの丸い葉が浮いているのが発見されました。

その後、葉の数も増え続け、ついに7月13日、長い眠りから覚めた古代の蓮が可憐なピンクの花を咲かせたのです。


行田蓮(古代蓮)



古代蓮池



古代蓮池



古代蓮池

地中深く眠っていた蓮の実が、工事によって掘り起こされ、その後、自然発芽したものと思われますが、このように多くの蓮の実が出土し、自然発芽して一斉に開花したことは、過去に例がなく、全国的にも極めて珍しいことといわれています。


これを、埼玉大学名誉教授で植物学の権威とされる江森貫一氏が調査を行い、当時古代蓮といわれていた大賀蓮の例を参考に、2500年から3000年前のものと推定されました。

その後、蓮の研究家である神奈川大学の豊田清修教授が昭和49年から50年にかけて、古代蓮について調査研究した結果、この蓮はかなり原始的なものであることが判明しました。


古代蓮池



古代蓮池



古代蓮池

さらに、この蓮の実とその周辺の出土木片の年代を測定したところ、1390年±65年前のものであるという結果が得られました。

これらのことを考え合わせるとこの古代蓮は、概ね1400年前から3000年前のものと推定されています。


古代蓮の里には10万株の行田蓮(古代蓮)が植えられています。

行田蓮の咲くスポットは、3ヶ所あります。

古代蓮池、水生植物園、水鳥の池です。


古代蓮池



水生植物園の蓮



水生植物園の蓮



水生植物園の蓮

公園中央にあるのが「古代蓮池」で、2ヶ所に分かれていますが、この2ヶ所の池がメインの池です。

いずれの池にも散策路が設けられており、左右に咲く古代蓮を眺めながら、散策を楽しむことができます。


古代蓮池の北に「水生植物園」があります。

水生植物園にも古代蓮が植えられており、散策路が設けられています。

今回は水生植物園の蓮が一番見頃でした。


水生植物園の蓮



水生植物園の蓮



水生植物園の蓮



水生植物園の蓮

もう一ヶ所は、自然状態が人気の水鳥の池です。

水鳥の池の蓮も行田蓮ですが、この池の蓮は開花時期が遅いため、今回はほとんど咲いていませんでした。


蓮の開花時期は6月下旬から8月上旬までですが、天候によって毎年咲く時期は異なります。

今年は6月18日(土)〜8月7日(日)が蓮の開花時期として設定されており、この期間は園内の施設はうどん店(月曜日が定休)を除き無休で営業されています。


水生植物園の蓮



行田蓮



行田蓮

園内にそびえたつタワーのある建物が古代蓮会館です。

館内は、展示室、展望室、休憩所、研修室の4つに分かれています。

1階展示室では、蓮に関する様々な資料を展示しており、一年中古代蓮の魅力を楽しむことができます。

また、行田の自然も紹介しています。


2階展望室では、地上50メートルから大パノラマを望むことができ、関東平野を取り囲む山々を眺められます。

展望タワーは、蓮池の水面から花茎が立ち上がっている様子をイメージしたものです。

また、展望室から見える展示室部分は、蓮の葉をイメージしています。


行田蓮



行田蓮



行田蓮

アクセス

JR高崎線行田駅東口から行田市市内循環バス(観光拠点循環コース右・左回り)で20分〜30分


秩父鉄道行田市駅南口から行田市市内循環バス(東循環コース右回り)で15分


蓮の開花期間は、JR高崎線行田駅からシャトルバスが運行されています。



甲斐姫


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