散策スポット・鎌倉

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鎌倉のあじさい その3 (H23.6.22)

明月院のあじさい


総門から山門への鎌倉石の参道 右側は花数が少ないです



総門から山門への鎌倉石の参道

鎌倉のあじさいといえば、やはり明月院が有名です。

あじさいの時期の午後には、400m〜500mの行列ができるほどの人気です。

衆町の午後には、行列の最後は北鎌倉駅の近くまで伸びることもあるようです。


明月院も朝早く行くのが適当です。

今回は成就院、長谷寺のあじさいを見てから明月院に廻りましたので、北鎌倉駅に着いたのが10時でした。

北鎌倉駅の改札口を出ると、明月院に向かう人の波が続いています。


山門



山門から総門方向を望む



鎌倉石の参道のあじさい

この状況では、入門までしばらく待たされるなと思いつつ進みました。

明月院の手前に行列ができていましたが、団体客の列で、切符売り場は人影もまばらで並ぶことなく購入することができました。

スムーズに入門できてラッキーでした。


明月院では、山門への鎌倉石の参道が撮影スポットです。

一昨年来た時は週末だったためか、この参道は一方通行になっていましたが、今回は平日の午前中だったためか、自由に通行できました。

このため、参道は常に人が行き来しており、人影のない撮影は困難でした。


鎌倉石の参道付近のあじさい 花がありません



開山堂



開山堂

明月庵(明月院の前身)は、この地の住人で平治の乱で戦死した首藤刑部大輔俊道の菩提供養として、俊道の子の山ノ内徑俊が創建しました。

その後、北条時頼がこの地に最明寺を建立しましたが、時頼の死後廃絶となりました。

時頼の子・北条時宗がその跡に禅興寺(ぜんこうじ)を建てました。

禅興寺は関東十刹(じっさつ)の一位に数えられるほど規模も大きく、位も高いお寺でした。


明月院は、この禅興寺の塔頭(たっちゅう、子院)として上杉憲方が建てた寺で、名前も明月庵から明月院とあらためられました。

その後禅興寺は衰え、明月院に付属したような形となり、結局明治時代の初めに廃寺となってしまいました。

現在では、明月院のみが残っているということになります。


開山堂



境内の庭園



花地蔵

この明月院は、その名前は知らなくても「鎌倉のあじさい寺」といえば話が通じるほど全国的に有名です。

この寺であじさいを植えたのはさほど古いことではなく、一説によると「手入れが比較的楽だから」という理由で植えたものが次第に有名になったといわれています。


明月院の境内には約2500株のあじさいが植えられていますが、その8割から9割が日本古来の「姫あじさい」です。

花が優美ということから、「姫あじさい」の名が付けられたそうで、小振りで可憐です。

「姫あじさい」は色が変化しないのが特徴です。

空や海の色のように淡い青から、深い青に日ごとに濃くなっていきます。


後庭園



境内のあじさい



境内のあじさい

明月院では意図的に悠久の青「姫あじさい」を心こめて育てているそうです。

青一色のあじさいは雨の日が良く似合うそうです。

青一色のあじさいも、色とりどりのあじさいとは異なった静かな趣があります。

明月院の姫あじさいも今年は花の数が少ない感じでした。


明月院では、この時期、500円支払って後庭園を彩る花菖蒲を見学することができます。

今年は花菖蒲もちょうど見頃を迎えており、多くの方が見学していました。

風来坊は、今年は横須賀しょうぶ園に行きましたので、明月院の花菖蒲はパスしました。


境内のあじさい



姫あじさい


姫あじさい



境内のあじさい

明月院から帰途についてびっくりでした。

まだ、11時過ぎでしたが、入門待ちの行列が300mほどできていました。

やはり鎌倉のあじさい見学は、平日でも朝早くないと駄目だと実感しました。

明月院から、浄智寺、東慶寺を廻りましたが、いずれもあじさいの花数が少なくてレポートはパスです。



アクセス


JR北鎌倉駅から徒歩10分。



拝観料

500円

通常は300円ですが、あじさいの時期は値上がりするようです。


境内のあじさい



明月院にもアナベルが!



 成就院のあじさいへ



 長谷寺のあじさいへ



     風来坊


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