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上野恩賜公園散策 その3 (H22.1.23)

不忍池周辺


不忍池:蓮池



不忍池:ボート池


不忍池は上野恩賜公園の南西端にある池で、周囲は約2kmです。


北側で上野動物園西園に、東側で京成上野駅、南側と西側で不忍通りに接しています。

寛永2年(1625年)天海僧正が寛永寺建立の際、不忍池を琵琶湖に見立て、竹生島になぞらえて弁天島を築かせて弁天堂を造りました。



当初は文字通り船で渡る島であったが、1672年に東に向かって石橋が架けられ、徒歩で渡ることができるようになりました。


その後、1907年に西に向かって遊歩のための堤が設けられて、現在は池は3つの部分に分かれています。


不忍池:鵜の池



不忍池


一面が蓮で覆われる蓮池、ボートを漕いで楽しむことができるボート池、上野動物園の中に位置して鵜が棲息している鵜の池の3つです。



清水観音堂下方からの不忍池の展望



清水観音堂の傍の清水坂を下り、さらにその先にある石段を下りたところが寛永寺弁天堂(不忍池弁天堂)の参道です。


1672年に石橋が掛けられた場所です。


寛永寺弁天堂参道



寛永寺弁天堂(不忍池弁天堂)


寛永寺弁天堂(不忍池弁天堂)


寛永寺を創建した天海僧正が建立しました。

創建当時のお堂は戦災で消失し、現在の堂は昭和33年(1958年)に再建したものです。

弁天堂本尊は、慈覚大師の作と伝えられる八臂の大弁財天です。
脇士は毘沙門天、大黒天です。



大黒堂


 



寛永寺弁天堂の裏側に回ると、不忍池の中央を横切る散策路となります。

1907年に遊歩のために設けられた堤です。

この散策路は桜並木になっており、桜の時期は見事な景観です。


不忍池桜並木



不忍池桜並木(2008年)


寛永寺弁天堂から歩いて来ると桜並木の左側が蓮池、右側がボート池です。

写真は反対方向から撮影しており、左側はボート池、右側が蓮池です。

ボートから眺める桜も見事なものです。



桜並木を過ぎて蓮池に沿って左回りに歩いていくと上野恩賜公園野外ステージがあり、その先に「蓮見茶屋」があります。

江戸時代、夏は蓮の花を見る「蓮見」が盛んで池の周りには、何軒もの茶屋が立っていました。


蓮見茶屋




蓮見茶屋


そこで上野観光連盟が江戸の茶屋をイメージして、再現した休憩スポットが蓮見茶屋です。

2005年から不忍池の蓮が咲く7〜9月に開店し、日替わりで落語、新内、邦楽等の伝統芸能や伝統演芸の上演も行っていて、江戸情緒を楽しむことができます。

近年は、1年を通じて開店していますが、営業時間は季節により異なります。



下町風俗資料館



蓮池茶屋から100mほど進んだ正面にあるのが、「下町風俗資料館」です。


上野広小路の方から不忍池に入ってくると入り口を入ったすぐ右手です。
清水観音堂から清水坂を降りて不忍池に出た場合は、池の畔に沿って左に200mほど進んだ左手になります。


下町風俗資料館



箱車


下町風俗資料館は、明治後半から大正にかけての下町の歴史や暮らしの様子を伝える資料館で、東京・下町の街並みを再現しています。



大八車


電話ボックス



1階展示室は、大正時代の光景です。


いまだ古き良き江戸の風情をとどめる東京・下町の街並みを再現しています。


人力車



花緒の製造卸問屋


通りに面した大店(おおだな)は、花緒の製造卸問屋です。

「出桁(だしげた)造」といわれる当時の商家の典型的な建物には作業場と帳場があります。


狭い路地に囲まれた裏店



狭い路地に囲まれた裏店(うらだな)の長屋では、薄壁一枚に仕切られた隣同士、井戸も共同で使いました。

ここの住人は「駄菓子屋」を営む母娘と「銅壷(どうこ)屋」の職人一家。中は小さな一間ですが、さまざまな調度品や生活道具があります。

これらはすべて実際に使われていたものです。


狭い路地に囲まれた裏店



神社


おみくじ



商家・長屋には上がってみることができます。


ちゃぶ台や長火鉢の前に座り、ゆったりと時を刻む柱時計の音に耳をかたむければ、四季折々の下町の風情と暮らしを体感することができます。




下町カフェ



2階展示室では、各コーナーに分けて台東区を中心とした下町地域にゆかりの資料、生活道具や玩具、さらに季節やそれに応じた年中行事に関連するものなど、さまざまな資料が展示されています。


資料に関しては撮影禁止です。


男湯入口



女湯入口


人びとの生活は、時代とともに大きく変化してきました。

街並みにしても生活道具にしても、その変化とともに忘れ去られたもの、消え去ったもの、姿形を変えたものなどさまざまです。

ここに展示した資料は、それほど遠くない昔の下町とそこに暮らす人びとのようすを、そのまま今に伝えるものです。



下町風俗資料館付設展示場:吉田屋本店



下町風俗資料館付設展示場は、旧東京音楽学校奏楽堂の前から東京藝術大学の建物を左右に見ながら通り抜け、その先の交差点を渡って上野桜木会館の横の狭い路地(一方通行)を通り抜けたところの交差点の右前方にあります。

旧東京音楽学校奏楽堂から5分程度です。


吉田屋本店店内



吉田屋本店店内


この付設展示場は、谷中6丁目で江戸時代から代々酒屋を営んでいた「吉田屋」の建物を現在地に移築したものです。

明治43年に建てられた建物は、腕木より軒桁が張り出している出桁(だしげた)造で、また正面入口には板戸と格子戸の上げ下げで開閉する揚戸(あげと)が設けられています。

いずれも江戸中期から明治時代の商家建築の特徴を示すものです。



屋内には、秤・漏斗(じょうご)・枡・樽・徳利・宣伝用ポスターや看板など酒類の販売に用いる道具や商いに関する資料を展示しています。


吉田屋本店店内


上野恩賜公園の散策コース



上野観光連盟のホームページの「観光スポット」「観光パンフレット」のコーナーに、上野恩賜公園の散策コースが紹介されています。


観光スポットには「神社・彫刻・石碑・建物を散策する」として2つの散策コースが紹介されています。

いずれも1時間半〜2時間コースです。

 上野観光情報・観光スポット



神社・碑・歴史を巡る しのばずコース」のコース順路は次のとおりです。

上野駅しのばず口→蛙の噴水→西郷隆盛銅像→彰義隊戦死者の墓→天海僧正毛髪墓→清水観音堂→下町風俗資料館→不忍池池畔→寛永寺弁天堂(不忍池弁天堂)→大黒天堂→五條天神社→花園稲荷神社→時の鐘→上野大仏とバゴダ→時忘れじの塔→擂鉢山古墳→正岡子規句碑→上野駅公園口



上野動物園入口の売店


建物・彫像を眺める 文化芸術コース」のコース順路は次のとおりです。


上野駅公園口→トーテムポール→おばけ燈籠→ぼたん苑→上野東照宮→小松宮彰仁親王像→ボードワン博士像→東京都美術館→旧東京音楽学校奏楽堂→黒田記念館→国際子ども図書館→旧因州池田屋敷表門→竹の台噴水(中央噴水池)→野口英世像→地獄の門(国立西洋美術館)→上野公園口



また、「観光パンフレット」の「上野公園ぶらりマップ」に紹介されている史跡散策コースは次のとおりです。

上野公園口→国立西洋美術館→国立科学博物館→旧寛永寺本坊表門・両大師→東京国立博物館→旧因州池田屋敷表門→奏楽堂→ボードワン博士→小松宮彰仁親王銅像→グラント将軍植樹碑→上野東照宮→おばけ燈籠→上野パゴダ・上野大仏→時の鐘→擂鉢山古墳→清水観音堂・秋色桜の碑→彰義隊の墓→西郷隆盛像→黒門跡地→下町風俗資料館→三橋跡地


冬ぼたん:八千代



冬ぼたん:花遊


関連するホームページ

 上野恩賜公園

 上野観光情報サイト


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          風来坊


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