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ハス池のハス
6時40分頃のハス池の散策路
神奈川県立フラワーセンター大船植物園(以後 大船フラワーセンターと呼称します)で配布された資料には、ハスの咲き方に関して、次のように説明されていました。 ハスの花は早朝に開きます。 開花1日目は午前5時頃から開き始め、8時頃には閉じてしまいます。
2日目は午前7時から9時頃までに、おわん型に開き、昼頃には閉じます。 3日目は早朝におわん型からさら型まで開き、午後には少し閉じますが、半開きの状態で終わります。 4日目には早朝に完全に開花した後に散り始め、午後には花托だけが残ります。
7時30分頃のハス池の散策路
一番美しいのは、2日目の朝の花といわれています。 また、ハスの花が開くときに音をたてるということは、江戸時代の詩にもあって、古くから伝えられてきたようですが、実際にはゆっくりと静かに開花し、音が聞こえるということはないそうです。
大船フラワーセンターでは、海の日を含む7月中旬の3連休に早朝開園が行われます。 今年も美しいハスを見ることができるよう、7月17日(土)〜19日(祝)の3連休に、朝6時からの早朝開園が行われました。 風来坊、7月18日(日)に見に行きました。
早朝ハス鑑賞会の開園は朝6時ですが、カメラマンは5時半頃から開園待ちの行列を作るそうです。 風来坊、横浜市営地下鉄とJR東海道線を乗り継いで、大船フラワーセンターには6時40分頃に到着しましたが、110台近く駐車できる駐車場はすでに満車の状況でした。
大船フラワーセンターのハス田の周りには、約200メートルの散策路が設けられており、ハスを間近から見ることができます。 狭い池側の散策路は一方通行になっており、また混雑緩和のため、三脚の使用できるゾーンも定められています。 風来坊が到着した6時40分過ぎには、池側の散策路では数多くの人が行列を作って、熱心に写真を撮っており、入口の手前には50mほどの行列ができていました。
さすがに早朝観賞に来られる方は、ハスのことをよくご存じのようです。 風来坊の到着した頃の長蛇の列は7時を過ぎる頃から短くなり、7時30分ごろには池側の一方通行の散策路もがら空きになりました。 7時頃ですと、ハスの花も先までピンと伸びており、素敵なハスの花を観賞することができるのです。
ハスは、熱帯から温帯のインド、中国、日本、オーストラリアに分布する多年草の水生植物です。 葉は地下茎から出て、1メートル以上になると長い葉柄を持ち、葉身は直径30〜50センチメートルの円形で、水面に浮く浮葉と水上に抜き出る水上葉とがあります。
花は直径約15センチメートル、花弁は白〜紅色で、雄しべ、雌しべは黄色ですが、花色や花弁数の違いなどにより多くの園芸品種があります。 また、北アメリカ原産の黄色い花弁を持つ「きばなはす」との交雑品種も作られています。 日本では、その大きく優雅な花を観賞するために寺院や公園の池、城の堀に植えられており、また食用の蓮根としても馴染みの深い植物です。 食用蓮根は地下茎が太りやすい系統で、中国から渡来したといわれております。
地ばすと呼ばれる日本産のハスは地下茎はあまり大きくなりませんが、開花期が早いため盆(新暦)用に切り花栽培されます。 中国やインドにおいてもハスの花は、文化や仏教と深い関わりを持っています。 庭園に植裁されるほか、装飾画に描かれたり、仏教芸術では仏が蓮華座に座し、多くの仏典にも登場しています。
天慈
天竺斑
希少品種 花時計のある広場周辺では、希少品種のハスの展示が行われていました。 ハスは開花時期が短いため、訪問時にどのハスが咲いているかは時の運と言えます。 今年は天慈、天竺斑、友誼牡丹、赤心輝、虹翼などに巡り会うことができました。
アクセス 徒歩:JR大船駅西口(大船観音側)下車徒歩約15分 階段下等に案内板あり バス:大船駅西口バスターミナル3番乗り場から、神奈川中央交通バス「渡内経由藤沢駅行き」または「公会堂前経由城廻中村行き」に乗車し、3つ目のバス停「岡本」下車徒歩2分
赤心輝
友誼牡丹
駐車場&駐車料金 114台(普通車109台、大型車5台) 普通車:1時間220円、その後30分ごとに100円加算 入園料 大人(20歳以上):350円 学生&20歳未満:250円 65歳以上&高校生:100円
開園時間等 午前9時から午後5時まで(一部の期間は午後4時まで) 休園日があるので要注意 関連のホームページ 神奈川県立フラワーセンター大船植物園 開花状況の詳しい案内があります。 風来坊
虹翼