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春節の横浜中華街 その2 (H21.2.14&15)

春節娯楽表演:龍舞


横浜中華街で行われる春節のイベントとしては、春節カウントダウン、春節燈花、採青、祝舞遊行、春節娯楽表演、元宵節燈籠祭などがあります。

春節カウントダウン

旧暦元旦の前夜に、新年の幕開けを祝うイベントです。

大勢でカウントダウンを行い、年明けの合図とともに爆竹や太鼓が鳴り響きます。

こうした熱気の中で、奉納獅子の舞が披露されます。



採青


ドラや太鼓の音に賑やかな音に合わせて獅子舞が練り歩き、店頭に吊るされた採青(御祝儀)をとって、商売繁盛を祈願する春節の伝統行事です。

採青をくわえた獅子が店頭で勇壮に舞うとのことです。




春節燈花

「光による街の回遊と人々の幸せを光でおもてなしをする」という意味を持って、春節の約1ヶ月前からイルミネーションが点灯されます。

期間中は、中華街全体が提灯や電飾で彩られ、ネオンで輝く街が華やぎを増します。

今年の春節燈花は、11月30日から2月28日まで行われています。



春節娯楽表演

春節の期間中には山下町公園の特設ステージで、中国の伝統芸能の公演が行われます。

春節娯楽表演では、京劇、雑伎、変面、獅子舞、龍舞、舞踏など、バラエティー豊かな演目が披露されます。




今年は、1月27日、28日、1月31日、2月1日、2月7日、2月8日の6日間でした。披露される演目は日によって異なります。


春節娯楽表演のメインイベントが龍舞と獅子舞です。

今年の龍舞と獅子舞の演技は、2月7日(土)と2月8日(日)に、山下町公園で行われました。



龍は中国皇帝の象徴です。


歴史の伝説により、龍は、空に飛んだり、大海に泳いだり、人間に幸福を与える、幸福の神様として人々から愛されています。

龍舞は獅子舞と同じように福を祈願、五穀豊穣を願うものです。




龍舞は神戸市立兵庫商業高等学校龍獅團の学生によって演じられました。

若い人の演技だけあって、動きも早く、活気に満ちたものでした。



昨年の龍舞は山下町公園の広場の大部分を使っての演技でしたが、今年は山下町公園の特設ステージの上で行われました。

ステージの前に設けられた椅子席には随分早くから見学者が来ており、開演30分前には椅子席はほぼ満席でした。

椅子席に座ると写真が撮れませんので、椅子席のすぐ傍に立って撮影しました。

今年はステージで行われたために、龍舞全体の写真を撮影することができましたが、逆にステージが狭いために動きが急でかつ早いために、コンパクトデジカメでの撮影は苦労しました。

ポイントを写すというよりも、ただひたすらにシャッターを押し続けるしかないという感じでした。




春節娯楽表演:獅子舞その1


獅子舞

獅子は中国本土には棲息しておらず、古代文献や見聞によって描かれた想像動物です。

獅子は門の前で家を魔物から守っているものと信じられ、現在でも廟や宮殿その他建造物の前には必ず左右一頭ずつ石造獅子を置いて、「駆邪と降福」を祈っています。

そして民俗的に強力な想像上の霊物である獅子が人々の生活をおびやかす悪霊を圧服するという獅子舞を育成したと伝えられています。


中国獅子舞は「駆邪と降福」の象徴として、古代中国社会のとくに封建的農村の生活風俗に大きく影響を与えた神事であり芸能です。


獅子舞は、清朝・乾隆皇帝が、夢に見た聖獣をそっくりに作らせ、二人の舞い手を中に入れ踊らせたのが始まりと言われています。




中国各地には幾種類もの獅子舞があるようですが、大別すると北方獅子舞と南方獅子舞の2種類に区分できるそうです。




北方獅子舞は長江より北の地方で踊り伝えられました。

北方獅子舞は猛獣としての獅子の生態を巧みに芸能に取り入れたものであり、実に勇壮活発に踊り、そのアクロバットの見事さと強烈な動きを身上としています。




北方獅子舞は繊細な動きもさることながら、玉乗りの曲芸をするところが特徴です。獅頭と獅尾の呼吸の合った二人が玉に乗ってはころがし、シーソー板の上を行き来します。

また大侠は体操選手のごとく、バック転や宙返りを見せ、獅子との間合いをとり、北方獅子の華麗さと大侠の派手さがころよく調和されます。

これこそが北方獅子舞が一級の芸術品といわれる所以だそうです。




南方獅子舞は華南地方、特に広東省と広西省で盛んになりました。

広東省仏山地方と鶴山地方が発祥地であるといわれています。

武術拳法家が獅子を退治したときの模様を舞踏にしたもので、中国武術の「功夫」が基礎となっています。

したがって、南方獅子舞は武術館によって伝授されているのが特徴とのことです。




獅子舞も龍舞と同じ山下町公園の特設ステージで、2つのグループによって演じられました。


神戸市立兵庫商業高等学校龍獅團の女子生徒と横浜中華学院校友会国術団の男子生徒です。

いずれも南方獅子舞です。




今年は特設ステージでの演技のみでなく、観客席に入り込んでのサービスがありました。


昨年は広場で行われたために、設けられた柵に沿ってのサービスでしたが、今年は観客席の奥深くまで入っての大サービスでした。

子供さんが大喜びでした。


春節娯楽表演:獅子舞その2



アクセス

みなとみらい線元町・中華街駅2番出口から徒歩1分

JR京浜東北・根岸線石川町駅中華街口徒歩5分から

JR京浜東北・根岸線関内駅南口から徒歩7分

横浜市営地下鉄関内駅1番出口から徒歩7分





ネットの友人「サチさん」が、龍舞と獅子舞の素晴らしいスライドショーを作成して下さいました。

次をクリックするとご覧いただけます。

龍舞&獅子舞のスライドショウ




関連するホームページ

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         風来坊


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