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桜橋からの下流の展望
桜橋からの下流左岸の展望
柏尾川は、戸塚区柏尾町の阿久和川と平戸永谷川の合流点から藤沢市の境川合流点までの延長約11kmの二級河川です。 柏尾川は、昔は暴れ川と呼ばれていたように、たびたび洪水を繰り返していました。 その治水対策として本格的な河川改修が行われたのは昭和55年からで、流域では時間当たりの降雨量50mmに対応する整備が進められています。
また、上流のブリヂストン横浜工場に隣接する柏尾橋から栄区飯島橋までの区間にはプロムナードが整備されています。 堤防や高水敷を利用した広場やイベントステージなどがあり、水辺でのレクリェーションを楽しむことができる憩いの空間となっています。
桜橋からの下流右岸の展望
桜橋〜高嶋橋の右岸散策路
柏尾川の桜の歴史は古く、安政年間までさかのぼることができ、約150年前に大雨で壊れた堤防を直した記念として植えられたのが最初の桜だそうです。 大正〜昭和初期には、戸塚駅から大船までの両岸に見事な桜のトンネルが連なり、関東屈指の桜の名所として知られるようになりました。
その後、戦争や河川改修による伐採と新たな植樹を繰り返し現在に至っています。 現在では、戸塚駅付近から栄区金井町までの両岸約4kmにわたり、桜並木が連なっています。
高嶋橋からの上流の展望 前方は桜橋
高嶋橋付近からの上流の展望
柏尾プロムナードの桜のうちで、戸塚区内に現存するのは約700本で、その約8割がソメイヨシノだそうです。 そのほかには、オオシマザクラやヤマザクラなど9品種が確認されているとのことです。
柏尾川では、昭和32年から毎年「戸塚桜まつり」が開催されており、今年も4月4日(土)に「第53回桜まつり」が開催されました。 桜まつりでは、花見踊りパレードの他、各種文化展や芸能発表大会などが催されているようです。
高嶋橋〜豊田堰橋の右岸の散策路
戸塚区では区制60周年を記念して、平成10年に「戸塚区の花」を決めるため、「皆さんの印象に残っている区内の花木」の募集を行ったところ、全体の約6割が「桜」で、その内の約7割が柏尾川の桜だったとのことです。 ということで、戸塚区の花は「桜」とのことです。
柏尾川の桜並木は樹齢50年あまりだそうです。 また、樹間が狭かったり、踏み固められた表土やコンクリート舗装で根元が覆われているなど、個々の生育環境もあまり好ましくないようです。 こうした状況から、次世代にこの桜を引き継いでいくための、桜の維持・再生の取り組みが進められているとのことです。
豊田堰橋からの上流の展望
豊田堰橋〜高嶋橋の左岸の散策路
弘明寺駅から約15分で戸塚駅に到着です。 柏尾川の桜並木のビューポイントの一つである朝日橋の上に立つと、満開の桜が出迎えてくれました。 柏尾川は、時間当たりの降雨量50mmに対応する整備のためか、川幅が随分と広くなっており、河川敷も散策できるようになっています。
柏尾川プロムナードの桜は、朝日橋から豊田堰橋までの間がメインのようです。 豊田堰橋の少し上流で、両岸ともに桜並木が途切れます。 豊田堰橋から柏尾川大橋までの間は、桜が殆どありません。
豊田堰橋上流の河原
しかしながら、柏尾川大橋から下流には、柏尾川の右岸に沿って立派な桜並木が続いています。 ただし、金井公園から下流の方は、桜の木はあまり大きくなく、比較的最近植樹されたようです。 プロムナードも最近整備された感じで、幅の広い立派な散歩道が続いていました。
今回は時間の関係で朝日橋から下流に向けて右岸を散策し、豊田堰橋でUターンして左岸に沿って朝日橋まで戻りました。 参考:川を上流から下流に向かってながめたとき、右側を右岸,左側を左岸と呼ぶのだそうです。
朝日橋からの下流の展望
朝日橋付近の散策路
風来坊の訪ねたのは、「戸塚桜まつり」の翌日でした。 しかし、日曜日の昼前ということもあり、河川敷にはビニールシートが敷かれ、多くの人が花の宴を楽しんでいました。 柏尾川プロムナードの散策を終えて11時45分に戸塚駅に到着しました。 友人との約束の時間も迫っており、湘南台駅経由で大和の千本桜に向かうことにしました。
アクセス JR・横浜市営地下鉄戸塚駅から徒歩5分 風来坊