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鎌倉のあじさい その3 (H21.6.14)

明月院のあじさい


総門から山門への鎌倉石の参道は一方通行です



総門から山門を望む 一方通行の手前から


鎌倉のあじさいといえば、やはり明月院が有名です。

明月院も朝早く行くのが適当ですが、今年は鎌倉を訪問できるのが一日しかなく、やむなく成就院、長谷寺を見た後、明月院に行くことにしました。

長谷寺を10時過ぎに出て、北鎌倉に10時30分に到着しました。

北鎌倉駅周辺は待ち合わせの人で溢れていましたし、多くの人が明月院の方向へ!

この様子だと明月院には長い行列ができている可能性があり、その場合は諦めようと思いつつ明月院に向かいました。

明月院から帰る人の波が押し寄せてきますが、どこまで行っても行列の最後尾が見えてきません。

なんと一般客は5人待ちでスムーズに入ることができました。


山門から総門方向を望む 満員電車並み



山門から総門への参道 時には隙間も

超ラッキーという感じでしたが、明月院の境内に入ってびっくりです。

境内の中は人で溢れており、しかも境内の中は一方通行になっています。

明月院では、山門への鎌倉石の参道が撮影スポットです。

しかしながら、この撮影スポットは一方通行の帰り道になっておりました。

参道の一番下から撮影できましたが、画像は人で溢れていました。



境内のあじさい


明月庵(明月院の前身)は、この地の住人で平治の乱で戦死した首藤刑部大輔俊道の菩提供養として、俊道の子の山ノ内徑俊が創建しました。

その後、北条時頼がこの地に最明寺を建立しましたが、時頼の死後廃絶となりました。

時頼の子・北条時宗がその跡に禅興寺(ぜんこうじ)を建てました。

禅興寺は関東十刹(じっさつ)の一位に数えられるほど規模も大きく、位も高いお寺でした。


境内のあじさい



境内のあじさい


明月院は、この禅興寺の塔頭(たっちゅう、子院)として上杉憲方が建てた寺で、名前も明月庵から明月院とあらためられました。


その後禅興寺は衰え、明月院に付属したような形となり、結局明治時代の初めに廃寺となってしまいました。

現在では、明月院のみが残っているということになります。



開山堂



この明月院は、その名前は知らなくても「鎌倉のあじさい寺」といえば話が通じるほど全国的に有名です。


この寺であじさいを植えたのはさほど古いことではなく、一説によると「手入れが比較的楽だから」という理由で植えたものが次第に有名になったといわれています。


境内のあじさい



姫あじさい


姫あじさい



境内のあじさい

明月院の境内には約2500株のあじさいが植えられていますが、その9割が日本古来の「姫あじさい」です。

花が優美ということから、「姫あじさい」の名が付けられたそうで、小振りで可憐です。

「姫あじさい」は色が変化しないのが特徴です。

空や海の色のように淡い青から、深い青に日ごとに濃くなっていきます。



切符売り場は長蛇の列 総門の左は帰る人


明月院では意図的に悠久の青「姫あじさい」を心こめて育てているそうです。

青一色のあじさいは雨の日が良く似合うそうです。

この日は曇りでしたから、例年とは雰囲気の異なる写真になったかもしれません。

青一色のあじさいも、色とりどりのあじさいとは異なった静かな趣があります。

境内の庭園 左奧は山門



後庭園は花菖蒲が見頃です

この時期500円の別料金を支払って、後庭園を彩る花菖蒲を見学することができます。

今年はパスして山門に向かいましたが、山門までの散策路は大混雑。

山門から総門への参道を覗くと満員電車並みの混雑ぶりでした。

山門の手前を左にでて入口に向かう参道がありますが、この径路は殆どの方がご存じないようで、写真撮影の穴場となっていました。



境内のあじさい


明月院を11時30分に出て帰途につきましたが、またびっくりです。

風来坊が入門する時は切符売り場には5名しか並んでいませんでしたが、1時間後には入門待ちの長い行列!

行列はJRの線路沿いの道路のすぐそばまで、約300mも続いていました。

混雑時には、北鎌倉駅付近まで行列ができるという話も嘘ではないようです。


境内のあじさい



境内のあじさい


花地蔵



姫あじさい

アクセス

JR北鎌倉駅から徒歩10分。

拝観料 500円(値上げ?)



 成就院のあじさいへ

 長谷寺のあじさいへ



          風来坊


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