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昭和記念公園のさぎそう (H20.8.6&8.20)

さぎそう:青葉


舞い踊るサギソウ



舞い踊るサギソウ


サギソウは、日当りの良湿地に生える多年草で、夏に可憐な純白の花をつけます。


シラサギが翼を広げたような形の花が咲くことから「サギソウ」という名前が付けられました。



昭和記念公園では、今年も8月1日から8月31日までの間、「サギソウまつり」が開催されています。

今年もさざなみ広場、花木園展示棟、トンボの湿地などに、ボランティアの方々が丹念に育てた6万球のサギソウが、逐次舞い踊ります。


舞い踊るサギソウ



舞い踊るサギソウ



舞い踊るサギソウ


サギソウの開花期間は1週間程度だそうですが、昭和記念公園では開花時期の異なる3種類のサギソウ「青葉」「銀河」「輝き」を栽培しており、1ヶ月近くの「サギソウまつり」の期間に、次々と開花します。



今年のサギソウの開花は、例年より10日ほど遅いとのことで、最初に訪問した8月6日の段階では、早咲きの「青葉」が3分咲き程度でした。


今年のサギソウの見頃は、中旬〜下旬になるとのことでしたから、8月20日に再度訪ねました。


サギソウ:青葉



サギソウ:青葉


8月20日の時点では、早咲きの「青葉」の開花がほぼ終了し、2番目に咲く「銀河」が咲き始めの状況でした。

一番遅い「輝き」は、まだ全く咲いていませんでした。

8月6日、8月20日の分をあわせてレポートします。



サギソウ:青葉



西立川口から入場すると、前方に来場者案内テントが設置されており、来場者に対する案内、サギソウの解説、栽培管理のアドバイスなどが行われています。


また、案内テントのそばには、仮設展示花壇が設置されております。

また、少し離れた場所には、ボランティアの方の手製作品の寄せ植え鉢の展示も行われています。


サギソウ:青葉



サギソウ:青葉


案内テントから斜面を下がった水鳥の池のそばに、1m×15mのサギソウ花壇が設置されております。


この花壇では、青葉、銀河、輝きの3種類のサギソウ約3万球が、開花時期に合わせて逐次植え替えられ、1ヶ月に亘って可憐な花を楽しむことができます


サギソウ:銀河


舞い踊るサギソウ:銀河



また、この花壇のそばにあるテントでは、写真撮影用のサギソウ鉢の無料貸し出しが行われています。


三脚を持ったカメラマンが次々とサギソウ鉢を借り出して、熱心に写真を撮っていました。


サギソウ:銀河



サギソウ:銀河


さざなみ広場のほかには、花木園展示棟前にもサギソウミニ花壇が設置されています。

また、トンボの湿地では自生風のサギソウを見ることができます。

さらに、園内のサギソウの見どころである、さざなみ広場・花木園展示棟・とんぼの湿地を巡るスタンプラリーも行われています。



舞い踊るサギソウ:銀河


サギソウ品種の見分け方

昭和記念公園では、「青葉」「銀河」「輝き」の3種類のサギソウを栽培しています。

品種は葉で見分けることができますが、花での見分けは難しいです。

今年は「青葉」と「銀河」を撮影しましたので、見比べて下さい。

輝きの写真はありません。


サギソウ:銀河



青葉

青葉 アオバ

開花期8月上旬
花姿が全体に楕円形。羽根の付け根が長い。
葉に紋が入っていない。


銀河 ギンガ

開花期8月中旬
花姿が全体的に丸い。羽根の付け根が短い。
葉に紋が入っており、葉幅がある。紋の色は「輝き」よりも白い。



輝き カガヤキ

開花期8月下旬
花姿が全体に楕円形。羽根の付け根が長い。
葉に紋が入っており優しい雰囲気、紋の色は「ギンガ」よりも黄色い。


銀河



輝き


金星


ボランティアの方の寄せ植え鉢


ボランティアの方の作品



ボランティアの方の作品

サギソウの歴史

サギソウの歴史は古く江戸時代初期にはすでに栽培の記録が残されています。

現在では生息地の開発と乱獲などが原因で、各地で個球数や生息地の減少が進み、「絶滅危惧種」の一つにあげられています。

昭和記念公園で展示されているサギソウは園芸品種だそうです。



サギソウは、地下にほふく茎があり、その先端に大豆ぐらいの球根(球星ともいう)をつけます。

その球根から芽が出て開花し、生育状態が良いと球根の数は1年で2〜3倍に増えるそうです。


ボランティアの方の作品



ボランティアの方の作品


花の高さは20〜40cmで、葉は茎の下部に数枚付き、広い線形で長さ5〜10cm、幅1cm程度です。


花の直径は約3センチ程度です。唇弁は3つに分かれ、側列片は扇形でフリル状に細かく深く裂けています。

距は細く長さは約4センチ程度です。



ボランティアの方の作品:銀河


昭和記念公園のサギソウ

昭和記念公園では、平成9年度に「水鳥の池」の北岸に約30m2(215m)の仮設花壇を設置し、「多摩サギ草愛好者の会」の協力のもとボランティア活動によりサギソウ約7,000球の植栽を行いました。

その後、ボランティア組織の拡充や栽培技術の向上を重ね、年間を通じ献身的に栽培管理を続けてきた結果、現在では約60,000球のサギソウを開花させるまでになっています。


ボランティアの方の作品:銀河



ボランティアの方の作品


今日では昭和記念公園の夏の風物詩として、レインボープール、ひまわりとともに、夏季における集客の一助を担っているそうです。

公園ではサギソウボランティアと協力してこのサギソウを大切に保護育成し、また栽培技術を広く普及することで、多くの来園者に末永くサギソウを楽しんでいただきたいと考えているそうです。

今年も、ボランティアの方が自宅で栽培されたサギソウが展示されていました。見事に咲き誇っています。


その他のサギソウ


トンボの湿地の渓流にて



トンボの湿地の渓流にて


アクセス

西立川口 JR青梅線西立川駅から徒歩2分

このほか立川口、昭島口、玉川上水口、砂川口があります。


入園料

大人(高校生以上)400円
小・中学生80円



駐車場


立川口 1755台
西立川口 345台
砂川口  431台
駐車料金 820円


さざなみ広場のサギソウ



さざなみ広場のサギソウ



関連のホームページ


 国営昭和記念公園


        風来坊


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