小石川後楽園の梅林

小石川後楽園の梅林

黄門様こと水戸光圀公ゆかりの小石川後楽園には、約１２０本の紅梅、白梅の梅林があります。

今年も２月９日から３月２日まで、梅まつりが開催されました。

梅まつりの初日には、黄門様一行や水戸の梅大使も登場するとのことです。

鹿児島紅

花香美

小石川後楽園は紅葉の時期には何度か訪れていますが、梅の時期は今回が初めてです。

昨年秋の東京龍馬会の史跡探訪において、小石川後楽園の藤田東湖記念碑を訪ねた際に、記念碑の傍に立派な梅林があり、梅の種類も多いことに気付きました。

小石川後楽園の梅林

小石川後楽園の梅林

小石川後楽園の梅林

水戸黄門ゆかりの大名庭園ですから、梅林があるのは当たり前のことでしょうが、これほど大きな梅林とは思いませんでした。

その時、来年は梅の時期に行かなければと思い、梅まつりの終盤の３月１日に訪ねました。

今年は梅の開花が遅く、やっと見頃を迎えたところでした。

浜千鳥

大盃

小石川後楽園は、江戸時代初期、寛永６年（１６２９年）に水戸徳川家の祖である頼房が、江戸の上屋敷の庭として造ったもので、二代藩主の光圀の代に完成した庭園です。

庭園の様式は池を中心にした回遊式築山泉水庭園になっています。

小石川後楽園の梅林

満開の枝垂れ梅

見驚

光圀は作庭に際し、明の儒者である朱舜水の意見をとり入れ、随所に中国の名所の名前をつけた景観を配し、中国趣味豊かなものとなっています。

また、各地の景勝を模した湖・山・川・田園などの景観が巧みに表現されています。

白加賀

紅千鳥

庭園の名前も、中国の「岳陽楼記」の中の「天下の憂いに先立って憂い､天下の楽しみに遅れて楽しむ」から「後楽園」と名付けられました。

小石川後楽園は小石川台地の先端にあり、神田上水の分流を引入れ築庭されました。

また、光圀の儒学思想の下に築園されており、明るく開放的な六義園と好対照をなしています。

冬至

紅千鳥

玉英

小石川後楽園は昭和２７年３月、文化財保護法によって特別史跡及び特別名勝に指定されています。

特別史跡と特別名勝の二重指定を受けているのは、都立庭園では浜離宮とここの二つだけです。

全国でも京都の鹿苑寺（金閣寺）、慈照寺（銀閣寺）、醍醐寺三宝院、奈良の平城京左京三条二坊宮跡、厳島を合わせ７ヶ所だけだそうです。

寒紅梅

未開紅

アクセス

都営地下鉄大江戸線飯田橋下車　徒歩２分

ＪＲ総武線・東京メトロ東西線・有楽町線・南北線飯田橋下車　徒歩８分

東京メトロ丸ノ内線・南北線後楽園下車　徒歩８分

豊後

大泉水の光景

内庭と東京ドーム

蝶千鳥

入園料
３００円

関連のホームページ

　小石川後楽園


　　　　　　　　風来坊