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開港の道 その2 (H19.1.27)


赤れんが倉庫2号館とイベント広場



赤レンガ倉庫からサークルウォークを望む

赤レンガ倉庫

サークルウォークの目の前に拡がっているのが、「赤レンガ倉庫」です。

赤れんが倉庫は、明治から大正にかけて建設された歴史的建造物を、「港の賑わいと文化を創造する空間」をコンセプトに利用した文化・商業施設で、1号館、2号館及びイベント広場からなっています。


1号館はホールや展示室が置かれ文化施設としての役割を果たしています。また、1階フロアの一角に横浜の老舗やおなじみのお店が並んでいます。

2号館は個性豊かなレストランやショップが集まっており、フロアごとにテーマが設けられています。


赤れんが倉庫1号館



赤れんが倉庫2号館

2号館の各フロアのテーマは次のとおりです。

1F:横浜赤レンガ倉庫に訪れ最初に接するゾーンとして、「赤レンガらしさ」と「心地良いおもてなし」を気軽な雰囲気で楽しめるフロア


2F:ヨコハマの新たな挑戦や躍動感が予感でき、「発見と出会いの喜び」を感じるこだわりのフロア



3F:かつての赤レンガ倉庫の喧騒が聞こえてきそうな大きな空間で、食事と飲み物とともに「楽しい集いの時」を過ごせるオトナたちのためのエンターテインメントフロア


赤れんが倉庫2号館



赤レンガ倉庫のシーバス乗り場

イベント広場ではさまざまなイベントは開催されるようで、この時期はスケートリンクがオープンしています。

クリスマスには「サンクスキャンドル」が開催されます。


また、広場の一角に、シーバス乗り場があります。



周遊バスあかいくつ 大人100円


シーバス


旧横浜港駅プラットホーム(旅客昇降場)

「横浜港駅」は、明治44年(1911年)に横浜税関構内の荷扱所としてつくられ、大正9年(1920年)7月23日に「横浜港駅」となり、東京駅から初の汽船連絡列車が乗り入れました。

関東大震災の復興期、昭和3年(1928年)当時の花形外航ターミナルに沿って、プラットホームが設けられたそうです。

「赤レンガパーク」の休憩所として再利用されています。

旧横浜港駅プラットホーム



工作船展示館

工作船展示館

赤れんが倉庫のイベント広場の近くに、工作船展示館(海上保安資料館横浜館)があります。

工作船展示館は、わが国周辺海域の現状と海上警備の重要性などを理解してもらうことを目的として、平成16年12月10日に開館しました。

平成13年12月22日に発生した、九州南西海域不審船事案にかかる工作船及び回収物などが展示されています。



山下臨港プロムナード


山下臨港線プロムナード

「山下臨港プロムナード」は、新港地区から山下公園にかけて残されていた鉄道高架橋を利用した遊歩道で、延長は約550mです。

左手に海を眺めながら、緩やかな坂になった鋪道を進むと徐々に視点が高くなり、周囲の展望が開けてきます。


山下臨港プロムナードへの入口



新港橋梁


山下臨港プロムナード



山下臨港プロムナード

ビルの2階〜3階に相当する高さで、歩きながら振り返ると、赤レンガ倉庫やみなとみらいのビル群を一望する景観が広がります。

そのまま真っ直ぐ進むと「山下公園」ですが、「開港の道」は「大さん橋」を経由するように設定されています。



大さん橋からのみなとみらい21の展望


大さん橋

案内板にしたがって、「山下臨港線プロムナード」に設けられている階段を降りて左に進むと目の前に緩やかスロープが拡がります。

とてもその先に桟橋があるようには見えない光景ですが、実はスロープが桟橋の一部なのです。

アプローチの道路から緩やかな坂が続き、真正面は車寄せの向こうにエントランスがあります。


山下臨港プロムナードから見る大さん橋



大さん橋入口 ここから床は木材です

「横浜港大さん橋国際旅客ターミナル」(大さん橋)は、大さん橋地区再開発計画に基づき、2002年に竣工しました。

岸壁の延長は450mあります。

「にっぽん丸」、「ふじ丸」、「ぱしふぃっくびいなす」など3万トンクラスの客船は4隻、「飛鳥
U」、「クイーンエリザベスU」などそれ以上のクラスの客船は2隻の、同時着岸が可能です。


大さん橋のターミナル建物は、人びとの客船への乗降に必要な高さを確保するにとどめて、山下公園側あるいは赤レンガ倉庫側からの横浜港の眺望を妨げないように配慮されています。

大さん橋を側面から見ると、ターミナル建物の屋上は、ゆったりした2つの山形(やまなり)となっています。これは波のうねりをイメージしており、客船、港との融合を心がけたデザインとなっています。

旅客ターミナル入口



大さん橋送迎デッキ 右上が屋上広場

ターミナル建物の2階や屋上の床は、ブラジル産木材イペを使用したウッドデッキ仕上げとなっています。したがって、桟橋のスロープもすべて木材です。

屋上には、天然芝の緑地がありますし、随所にベンチも設けられています。
残念ながらこの時期芝生は枯れていました。

庭のような港」が大桟橋のコンセプトで、本当に庭のような、訪れる人にやさしい桟橋です。


屋上の広場からは周囲に展望が開け、海風に吹かれながら爽快な気分が味わえます。

北側には、間近に赤レンガ倉庫が見え、その向こうにはみなとみらいの高層ビル群、さらに横浜の街並みを一望することができます。

南側にはベイブリッジ、氷川丸と山下公園、マリンタワーなどが展望できます。

また、大さん橋は、みなとみらい21の景観を撮影するベストポジションでもあり、特に夜景の撮影に人気のようです。


山下公園からの大さん橋



山下公園はいつも賑わっています


山下公園

「山下臨港線プロムナード」に戻り、100mほど進むとプロムナードの西端に達します。

プロムナードを降りたところが山下公園です。

山下公園は関東大震災後の復旧事業の一環として、被災した瓦礫や焦土などを埋め立てて造られた臨海公園です。


山下公園〜港の見える丘公園(右上の森)



山下公園ではカモメが迎えてくれます

山下公園は横浜の観光の中心、横浜の「顔」とも言える存在です。

中華街、元町、山手などの横浜の有名な観光スポットにも近く、そういった意味でもまさに横浜の観光の拠点となる公園です。


休日はもちろん平日であっても多くに人出で賑わっています。

家族連れやグループ、修学旅行らしい高校生と訪れる人も多種多様です。

土地柄か、外国人の姿も多いですが、ここで見かける外国人は子供連れも多く、そのほとんどが地元の人のように思われる、というあたりが横浜らしいといえます。


山下公園・無料休憩所



インド水塔

プロムナードを降りたところにあるのが「インド水塔」です。

関東大震災で被災したインド人が横浜市民から受けた援助に感謝し、当時の横浜インド商組合から横浜市に寄贈されたものです。

インド水塔の左手に見えるのは無料休憩室です。右手は大さん橋です。


インド水塔から氷川丸の方に少し行ったところに「赤い靴をはいてた女の子」の像があります。

野口雨情作詞、本居長世作曲の「赤い靴」は、横浜港を舞台に作られた童謡です。

女の子の像はこれを記念し、多くの人に親しまれる彫刻となることを願って、山下公園に置かれています。


赤い靴はいてた女の子



氷川丸

氷川丸は昭和5年(1930年)に三菱横浜造船所で建造された、総トン数1万2000トン、全長163.3mの豪華客船です。

30年にわたり太平洋を横断すること238回、合計2万5000人の船客を運び、「太平洋の女王」とも呼ばれました。


昭和36年(1961年)から山下公園に係留され、多くの観光客の人気を呼んでいましたが、昨年12月25日で営業を終了しました。

また、氷川丸の西側は横浜駅東口、みなとみらい、赤れんが倉庫、山下公園を結ぶシーバスの発着場になっています。


氷川丸



バラ園は閑散としています

公園内にはいくつかの花壇が設置されており、季節毎の花々が美しく咲いています。

また、園内には「赤い靴はいてた女の子」以外にも、さまざまな野外彫刻やモニュメントも点在しております。



山下公園西端の高台からは山下公園の全容を望むことができます。また、高台にも花壇があります。


山下公園西端



山下公園西端高台からの展望



山下公園西端の高台 手前はボーリング橋


「開港の道」ルートは、山下公園の西端の石段を登った高台から、「ボーリング橋」を渡り、「横浜人形の家」に向かいます。

ボーリング橋を渡ったところに青い目の人形が!



ボーリング橋


青い目の人形「ポーリン」ちゃん


青い目の人形

昭和2年の春、ひな祭りにあわせて、日米の親善と平和を願う米国市民の思いをこめた13,000体の青い目の人形が、はるばる太平洋の波濤を越えて横浜の港に着きました。


ボーリング橋と青い目の人形



人形の家

「かわいい親善大使」たちは、日本の津々浦々の小学校や幼稚園に贈られ、友好促進に尽くしました。

人形の家の前に置かれている、青い目の人形彫刻のモデル「ポーリン」ちゃんは、そのなかの一体で、今も横浜市西区の西前小学校に大切に保存されているそうです。


人形の家

横浜人形の家は昭和61年6月に誕生しました。

現在、世界約140カ国、約10,000体の人形を収蔵し、メルヘンにあふれた展示が行われており、人形を通じて、それぞれの国の風俗や文化を楽しむことができます。

これまでに国内外から700万人を超える観光客が訪問したそうです。


マリンタワーと人形の家(右側)



フランス橋 上は高速道路


「開港の道」は「横浜人形の家」の側を通り「フランス橋」を渡り、左折して「港の見える丘公園」の「フランス山地区」へと辿ります。

「フランス山地区」に登るための階段が新たに2つ設置され、比較的楽に港の見える丘公園に行けるようになりました。


ただし、「フランス山地区」は開園時間が設けられており、夜間はこの階段も利用できません。

閉園時は車道に沿った、谷戸坂を上ることになります。


フランス山地区開園時間

4月〜9月 午前6時〜午後7時

10月〜3月 午前7時〜午後5時


休憩所の左右に階段が!



左側の階段


右側の階段



港の見える丘公園の展望台



港の見える丘公園の展望台

港の見える丘公園もまた横浜観光に欠かすことのできない観光地のひとつです。

港の見える丘公園はその名のとおり、横浜港を見下ろす高台にあり、港の風情を間近に感じることのできる山下公園とはまた違った魅力を持っています。


港の見える丘公園には、展望台のほかにイギリス館、山手111番館、大佛次郎記念館、神奈川近代文学館、バラ園などの観光スポットがあります。

また、港の見える丘公園から山手西洋館や外国人墓地を巡る山手散策を楽しむこともできます。


展望台からのベイブリッジ



大佛次郎記念館

横浜港湾地区の主要な観光名所を繋ぐ形の「開港の道」は、初めて横浜を訪れる人にとっての、観光ルートのモデルの一つといえます。

夜景を楽しむこともできる散策コースです。

関連するホームページ

 横浜観光コンベンション



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          風来坊

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