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開港の道 その1 (H19.1.27)


汽車道



「開港の道」のマーク

桜木町駅前から新港地区を経由して港の見える丘公園までの、約3.2kmの歩行者専用ルートが「開港の道」です。

2002年に「赤レンガ倉庫」や「山下臨港線プロムナード」などが整備されたのに伴い設定された比較的新しいコースです。

路面には約10m〜20mごとにルートを表示する「開港の道」を示すマークが設置されています。


ルートの随所にはその先の「観光スポット」への距離を示した案内柱も置かれており、歩きやすいコースです。

このルートには、臨港線の跡地を活用した散策路・汽車道や臨港線プロムナード、赤レンガ倉庫をはじめとする歴史的建造物や土木遺構が数多く点在しております。

また、横浜の新しいスポットも数多くあります。


JR桜木町駅前



JR桜木町駅前の観光案内所

「開港の道」は交通機関を一切使わない、海岸線を歩くコースです。

汽車道入口から港の見える丘公園までは信号もなく、海沿いを走る海岸線から見る景色、横浜の新しいスポットや昔ながらの風景を楽しにながら散策できます。

坂道は「人形の家」から「港の見える丘公園」までのみで、比較的平坦な散歩道です。


コースの概要

コースの概要は次のとおりです。

桜木町駅(徒歩2分)汽車道(徒歩5分)運河パーク(徒歩1分)ワールドポーターズ(徒歩2分)サークルウォーク(徒歩3分)赤レンガ倉庫(徒歩3分)山下臨港プロムナード(徒歩12分)大桟橋(徒歩10分)山下公園(徒歩5分)横浜人形の家(徒歩13分)港の見える丘公園


桜木町駅前〜汽車道入口



ランドマークタワーへの動く歩道入口

桜木町駅から左方向に進むとランドマークタワーですが、この方向には進まず、真っ直ぐに進むと信号があります。

信号の手前の路面には「開港の道」を示すマークが2個設置されています。

ここが「開港の道」のスタートポイントです。



桜木町駅を出た左手にみなとみらい21総合案内所があります。

観光施設や宿泊施設の案内、イベントなどの情報提供、各種地図・パンフレット類が用意されており、横浜市内の観光情報が収集できます。

観光出発前に立ち寄りましょう!

「横濱ガイドMAP 旅うらら」には「開港の道」が赤い点線で示されています。


開港の道スタート地点 「開港の道」マークが2個



汽車道の桜木町駅側の入口付近 レールが残されています



汽車道 3つの橋で連結されています


桜木町駅前の信号を渡り、バスターミナルを左手に見ながら進むと信号があります。この信号を渡ったところが汽車道の入口です。

入口の左手が日本丸メモリアルパークで、その隣りにランドマークタワーが聳え立っています。


汽車道

汽車道は、明治44年(1911年)に開通し、昭和60年まで新港埠頭の物資輸送に使われていた臨港鉄道の廃線跡を整備した約500mの遊歩道です。

汽車道には3つの橋梁が架かっており、いずれも横浜市の歴史的建造物に認定された貴重なものです。


また、汽車道には臨港鉄道のレール跡が残されております。


汽車道の「第一号橋梁」 手前が30フィート鈑桁橋



日本丸メモリアルパーク


汽車道入口の表示



第一号橋梁

最も桜木町よりの橋梁が「港一号橋梁」です。

この橋は、明治42年(1909年)に鉄道院によって架設されました。

この橋は、2連の30フィート鈑桁橋(ばんげたきょう)と100フィートの鋼プラット・トラス橋(クーバー型トラス橋)から構成されています。

100フィートのトラス橋は、明治40年
(1909年)にアメリカン・ブリッジ・カンパニーで建造されたもので、「港二号橋梁」と同型のものです。



港二号橋梁から新港方向の展望


港二号橋梁から桜木町方向の展望


「港二号橋梁」は、明治40年(1907年)にアメリカン・ブリッジ・カンパニーで製作され、明治42年(1909年)に鉄道院によって架設された100フィートの複線トラスト橋です。

重量機関車の出現により、それまでのイギリス系トラス橋にとってかわり、明治30年代から主流となったアメリカ系トラス橋の遺構として貴重なものです。


汽車道 前方はワールドポーターズ&ナビオス横浜



港二号橋梁から運河パークへの散策路



港三号橋梁とナビオス横浜

新港地区寄りの「港三号橋梁」は、大岡川橋梁の一部として転用された、北海道の夕張川橋梁(1906年架設)の橋長を短縮して、平成9年(1997年)に汽車道に移設されたものです。

この橋は日本最初の鉄道橋(旧六郷川橋梁)と同じ構造で、英国形式ワーレン・トラス橋の遺構として貴重なものです。


運河パーク

汽車道から新港地区に入った一角が運河パークといわれる広場です。

水面を活用した親水広場、芝生公園、遊歩道などがあります。

遊歩道の脇には、ちょっとした芝生の広場のように造られており、ベンチでのんびりとしたひとときを過ごすこともできます。

ここから横浜や山下公園への水上バスも出ています。




汽車道からの光景


ランドマークタワーをはじめとするみなとみらいの高層建築群の織りなす風景を楽しむベストポイントが、汽車道や運河パークと言っても過言ではないと思います。

桜木町側からコスモワールド付近への眺めもいいし、運河パーク側からランドマークタワーを正面に見る風景などは現在の横浜の最も象徴的な眺めだと言うこともできます。


運河パークからの光景



海に浮かぶランドマークタワーを眺めながら風来坊もしばしこの付近で佇みました。

通路として単に通り過ぎるにはもったいないプロムナードです。


運河パークからの光景



運河パークからの光景



ナビオス横浜

運河パークの傍らにある、建物の一部が空洞になっている珍しい形の建物がナビオス横浜です。

ここでは、昨年のクリスマスに「横濱開港キャンドルカフェ2006」が開催されました。


ナビオス横浜の傍に大きな錨のモニュメントがあります。

この錨は石川島播磨重工業横浜工場で1971年に建造され、中近東から日本へ重油を運搬した大型原油輸送船「高岡丸」(全長316m、幅50m、21.6万トン)に備え付けられていたものと同型です。

錨の重量は18.27トン、長さ4.8m、幅2.9mです。


錨のモニュメント



運河パーク〜ワールドポーターズ〜赤れんが倉庫〜大桟橋

運河パークからナビオス横浜の通景空間を通り抜けて真っ直ぐ進むと赤レンガ倉庫に行くことができます。

しかし、「開港の道」は、運河パークからワールドポーターズに入り、ワールドポーターズの2階デッキからサークルウォークを経由して赤レンガに行くように設定されています。


横浜ワールドポーターズ

「港三号橋梁」を渡り、すぐ左手にあるエスカレーターを上ると「横浜ワールドポーターズ」です。


ワールドポーターズ入口



エスカレーターを登り入口へ

横浜ワールドポーターズは、約170の店舗が世界各国の食材、ファッション、スポーツ・アウトドア用品の提供や、レストラン、シネマコンプレックス(8館/1600席)、アミューズメント施設などを展開する大型商業施設です。


また、6階には国際ビジネス情報などを提供する「横浜輸入ビジネスセンター」や展示室、オフィスなどが設置され、国際ビジネスネットワークの拠点としても機能しています。

5階には夜景の綺麗なレストランもあるようです。


2階店内です! 朝早いと空いています



ワールドポーターズ2階デッキ

ワールドポーターズの2階には外側にデッキが設けられております。

このデッキが「開港の道」の散策路となっています。

また、デッキにはベンチが設置されており、1階のフードセンターで購入した食べ物を、外の景観を楽しみながら食べている人を数多く見かけられます。



デッキにも案内板が!


横浜舶来館へ!



散策路に沿って、
ショッピングゾーン「横浜 舶来館」を抜けたところが「サークルウォーク」です。


2階デッキから



サークルウォーク



サークルウォーク

横浜ワールドポーターズと赤レンガパークなどを結ぶ、この歩道橋は、めずらしい円形型です。

地区のシンボルとなるよう馬車道の吉田橋や汽車道の鉄橋など、開港期の横浜の土木建築に多いトラス構造になっています。

平成11年には土木学会田中賞(作品部門)を受賞しています。


サークルウォークから入館できる施設に、海外移住資料館(JICA)があります。

海外移住資料館では、日本の海外移住の歴史をたどるとともに、移住者とその子孫が形成する日系人社会の足跡と、移住者および日系人の現在の活動を紹介しています。

また、海外移住資料館は、移住先で新たな文明づくりに参加した移住者たちの貢献について理解を深め、とくに若い世代に伝えていくことを目的としているそうです。


JICA横浜とサークルウォーク



JICA横浜

展示は中南米とハワイを含む北米大陸における移住を主たる対象としており、テーマ別にコーナーが設けられています。

開館時間10:00〜18:00

休館日:月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日)及び年末年始

入場料:無料



関連するホームページ

 横浜観光コンベンション



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         風来坊


サークルウォーク

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