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本土寺のあじさい05 (H17.6.25)



本土寺五重塔



本堂裏手のあじさい


長谷山本土寺(ちょうこくさんほんどじ)は、建治3年(1277年)豪族平賀忠晴の屋敷内に、日蓮上人の弟子日朗を導師として招き、開堂したのが起こりだといわれています。

本土寺は池上の「長栄山本門寺」、鎌倉の「長興山妙本寺」とともに「朗門の三長三本の本山」と呼ばれる、屈指の名刹といわれております。



今日、「花の寺」として親しまれている本土寺の「本土」とは、「我批土(わがこのど)」つまりお釈迦様が本当の佛、本佛となって住む国土「本土」に由来しているそうです。

また花は、本佛に捧げる花であり、宝樹だそうです。


本土寺では、春の桜、初夏の菖蒲・あじさい、秋の紅葉と移り変わる四季を育み、心をなごませてくれます。


本堂裏手のあじさい



鐘楼

開山堂



本堂裏手のあじさい


本土寺は現在、「あじさい寺」といわれていますが、本土寺に最初に植えたのは桜だそうです。

その後、全山の修復が始まった段階から、各お堂や建物の応急修理と平行して、桜の下にあじさいを挿し木していきました。

次第にあじさいは増え、誰言うともなくあじさい寺になったようです。

初夏には約3万株のあじさいと6000株の花菖蒲が見事な花を咲かせてくれます。


秋には紅葉で美しいことでも知られています。

これは、京都に行くたびに、あちこちのお寺の紅葉の美しさに心を打たれた住職が、特に山もみじの間に点々とする真っ赤なもみじ、大盃という種類に心をひかれ、現在までに40年かけて千本近く植えたそうです。

秋には植えた住職本人が驚くほど美しくなるそうです。


宝物殿


境内のあじさい


妙朗堂付近のあじさい


JR常磐線北小金駅北口から商店街を200mほど進むと、道の両側に「長谷山」「本土寺」を刻んだ石門があり、ここから参道となります。

水戸光圀が寄進したと言われる松や杉の老木が茂っている参道を道なりに500mほど進むと、正面に朱塗りの山門・仁王門があります。

これより本土寺の境内となります。



鎌倉のあじさい同様に本土寺のあじさいも混雑が予想されることから、本土寺着8時30分で計画しました。

北小金駅でも観光客は殆どおらず、意気軒昂、仁王門近くまで来たところ、何と前方から我孫子在住の友人夫妻が来るではないですか? 

立ち止まって話を聞いたところ、8時開門から見学し、すでに帰途についているところでした。

上には上がいるものだと感心しました。


妙朗堂付近のあじさい


境内のあじさい


境内のあじさい



開山堂


仁王門を仰いで境内に入り、石段を下っていくと別世界に入っていく感じです。石段を下り終わった右手に受付があります。


入場料500円を支払って中に入るとさすがに観光客も少なく、開門30分前到着は正解という感じでした。



受付から中に入ると左手に五重塔と鐘楼があります。

この五重塔と鐘楼のみでなく登る階段もあじさいで囲まれていました。

真っ直ぐ進むと正面が本堂です。本堂の周りもあじさいで溢れています。

順路の案内にしたがって本堂の裏手に出るとあたり一面があじさいです。

周りを一周できるように散策路が設けられています。


境内のあじさい 入口右手で前方は菖蒲池



散策路から菖蒲池園を望む



菖蒲池付近のあじさい


裏手のあじさいを眺めながら細い散策路を進むと、前面眼下に菖蒲園が開けてきます。

本堂裏手のあじさいが植栽されている場所と菖蒲池とは10m程度の高低差があり、宝物蔵の横から眺める、坂道の前方に広がる菖蒲園の光景は息を呑む見事さです。

菖蒲池の側には一段高い回廊がありますが、この回廊からの風情を楽しむには「本土寺ミニツアー」に参加することが必要です。



菖蒲園から妙朗堂の反対側の坂道を上ると像師堂となります。坂道を上った蔵師堂の手前に小さな休憩所があり、ここから菖蒲池全体を見渡すことができます。

回廊の一番端の近くで、宝物殿の横からとは菖蒲池を挟んで対称的な位置からの眺めです。


菖蒲池付近のあじさい



瑞鳳門付近のあじさい


菖蒲池付近のあじさい



菖蒲池付近のあじさい


像師堂の側にお願い地蔵尊があり、その横が苔と杉木の遊歩道の入口です。

境内の中に遊歩道とは随分大きな寺院ですね。

夏でも涼しい感じのする遊歩道です。

遊歩道の周りにもあじさいが植えられています。



遊歩道から出口の方に向かうとあたり一面にあじさいが咲いているエリアとなります。

少し高いところから眺めるとあじさいの絨毯のように見えます。

色とりどりのあじさいが咲き誇っている姿はまさに壮観です。


菖蒲池と宝物殿



菖蒲池と回廊、妙朗堂



菖蒲池

本土寺ミニツアー

初夏の紫陽花ツアーと秋の紅葉ツアーがあります。

本土寺仁王門前に10時45分までに受付を行います。以後、本堂にて和尚さんの法話を伺い、建物内部(茶室・諸堂・像師堂など)を見学して、お昼頃開山堂で昼食。食事後解散となります。解散後はお庭を自由散策することができます。

料金は5000円(メールでの申し込みは4500円)です。




アクセス&入場料

JR常磐線北小金駅から徒歩10分

入場料 500円

あじさいの時期には民間の臨時駐車場があります。


関連するホームページ

  本土寺


         風来坊


五重塔


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