散策スポット・北海道東北

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晩秋の尾瀬 その1 (H17.10.16〜18)

鳩待峠〜第二長蔵小屋



池塘



山の鼻十字路の至仏山荘


♪冬を迎える晩秋の尾瀬は、一面の草紅葉で枯淡の装いをしているに違いない♪

♪朝もやの中の三本カラマツをぜひともカメラに収めたい♪

草紅葉への期待で、わくわくしながら尾瀬へ行ってきました。

お天気は生憎でしたが、雨が降るというほどでもなく、霧に煙る風景も風情がありました。



草紅葉


16日、朝1番の飛行機が羽田へ着いたのが9時過ぎ、小型バスで4時間かかって鳩待峠へ到着。

標高1591メートルの鳩待峠は寒かったです。

13時、鳩待峠から尾瀬湿原へ向かって階段状の木道を下ります。

1時間ほどで山の鼻十字路まで来ました。


尾瀬ヶ原の真ん中・牛首



池塘



紅葉が始まったヒツジグサ


至仏山荘近くでトイレ休憩の後、尾瀬ヶ原を進みます。


尾瀬ヶ原は、一面、ベージュ色の草紅葉です。

池塘がたくさん見られ、澄み切った水面のヒツジグサが紅葉をはじめていました。



途中、木道工事用の道具などが青いビニールシートに包まれ、網に入れられていましたが、これは、冬が来る前に麓までヘリで運ぶ用意だそうです。

牛首まで30分。そして竜宮までさらに30分。

ヘリを待つ工事用具



白樺と紅葉



竜宮山荘


延々と草紅葉の尾瀬ヶ原が続いています。


山は紅葉の時期を少し過ぎ、多くは落葉していますが、残りの紅葉がきれいです。

白樺の幹の白さが新鮮に感じられました。

花たちは実を結び、実を飛ばし、次の世代へ命を繋いで枯れています。


竜宮で小休止したあとさらに30分ほど歩いて下田代十字路。

今夜の宿泊地、第二長蔵小屋へ到着です。

小屋の木造の壁や廊下に、懐かしい温かさを感じました。

小屋の周辺を歩いてみると、いくつかの山小屋はすでに閉鎖していました。


第二長蔵小屋の廊下



閉鎖した山小屋


電気も水道もないこの地は、自家発電と共同浄水だそうです。


電話はあるようですが、電話をかけた人が「呼び出し中のときから4秒10円かかる」とこぼしていたので、特別な設置方法なのでしょうね。

持参の携帯電話は圏外の表示で使えませんでした。

夜は9時消灯です。


第二長蔵小屋長蔵小屋



燧ヶ岳登山メンバー 



翌日は、殆どの人は燧ヶ岳登山でしたが、3名だけ登山しないで湿原を散策しながら尾瀬沼へ向かいました。


3名に山岳ガイドさんが付いてくれて、のんびりゆっくり紅葉を見ながらの贅沢な尾瀬散策。


ゆっくり散策メンバー



閉鎖作業中の沼尻休憩所


ブナ林を過ぎ、段小屋坂を上がり、白砂峠を越え、沼尻休憩所まで行きました。

休憩所は閉鎖作業中で、ビニールシートで建物をくるみ、板を打ち付けていました。

この作業を見ていると、南国高知では考えられないような厳しい冬が来るのだということがひしひしと伝わってきました。



休憩所の外のベンチでお弁当を食べ、昼からもゆっくりと尾瀬沼沿いに歩きました。

やがて、三本カラマツの立つ尾瀬沼ビジターセンターに到着、今夜は長蔵小屋泊まりです。


大江湿原



大江湿原から長蔵小屋方面



散策中にヘリの音が聞こえました。

ビジターセンターの辺りでホバリングしていましたが、やがて2個の荷物をぶら下げて飛んでいきました。

車社会にどっぷり浸って暮らしていると、「ヘリが飛ぶとは何事だろう?」と思う癖が付いていますが、ここでは運搬用として日常的に使われているのでしょうね。


長蔵小屋周辺



長蔵小屋周辺


ところで、散策の中でも、期待の三本カラマツは見るところを変えて写真を撮りまくりました。

この三本カラマツ、翌朝もまだ薄暗い頃に起きて三脚を持って外へ出ました。

残念ながら霧雨で霞んでいて、期待した状態ではありませんでしたが、せっかくだからとシャッターだけは数多く押しました。(後日フィルムスキャンに泣かされる羽目に!)


長蔵小屋周辺



長蔵小屋周辺



長蔵小屋周辺


3日目は小屋を7時に出発、大江湿原を通り、沼山峠まで2時間でした。

沼山峠休憩所で休憩のあと、バスに乗って桧枝岐村へ向かいましたが、道中のバスから見る紅葉の美しさに目を見張りました。

南国高知の麗には今年初めての紅葉でした。



長蔵小屋周辺



長蔵小屋周辺



尾瀬といえば春の水芭蕉や夏のニッコウキスゲやワタスゲが知られていますが、紅葉し枯れ色に変わっていく晩秋の湿原も味わいのあるものだと思います。


  晩秋の尾瀬 その2



            


帰り道中の紅葉

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