散策スポット目次

HOME

前ページ

次ページ

鎌倉のアジサイ05 その2 (H17.6.18〜19)

成就院



成就院・門前からの展望 前方は由比ヶ浜



参道のあじさい


成就院は真言宗 京都 大覚寺派の寺院で、本尊は縁結び不動明王です。


成就院の縁起には、弘法大師さまが全国を巡り修行された折、この地において護摩行・虚空蔵求聞持寺法などを修められたと伝えられています。


その後、承久元年(1219年)に北条泰時が満願を込め高僧を招いて、本尊に不動明王をまつり普明山法立寺成就院と名付けて建立しました。


元弘3年(1333年)新田義貞鎌倉攻めの時に堂宇は焼失し、近くに西が谷に移っていましたが、元禄年中に、旧地に復興し現在に至っております。


参道のあじさい



参道のあじさい


成就院では、由比が浜の海岸を望むことができる参道両側に般若心経の文字数と同じ262株の紫陽花が植えられております。

除夜の鐘と同じ数の108段の階段を上がれば、美しい由比ガ浜の海岸を門前から望むことができます。



鎌倉のあじさいといえば「名月院」が有名ですが、最近人気の高いのが成就院のあじさいです。

名月院が青色のあじさいであるのに対し、成就院では水色、紫、ピンク、白・・・・色とりどりのあじさいが由比が浜を望む参道を埋め尽くします。

成就院のあじさいは晴れの日がお勧めです。初夏の陽射しを感じながら眺める景色・・・・最高です。

参道からの由比ヶ浜の展望



参道のあじさい


見学に来ている人の話では、最近では、テレビの放映も明月院よりは成就院の方が多くなりつつあるとか? 

やはり、高台から色とりどりのあじさいと由比が浜を展望する景観は、絵になるためでしょうか?



階段下方から門前を望む



風来坊、JR鎌倉駅から江ノ電に乗り、極楽寺駅で下車しました。

改札口を出て、前方の道路を左手に緩やかな坂に沿って登ります。

道路の右手の岸にはあじさいが咲き誇り、左手にはやまあじさいを売っている出店があり、あじさいの雰囲気が高まってきます。


色とりどりの西洋あじさい



参道の西洋あじさい


極楽寺を左手に見ながら、そのまま3分ほど進むと右手に石段が見えてきます。

この石段を登っていくと、大きな色とりどりのあじさいが出迎えてくれます。



参道の西洋あじさい


参道の西洋あじさい




石段を登り切った右手が山門です。

山門を過ぎると262株のあじさいが植えられている階段の上に出ます。

この階段の上に立つと、異口同音に「凄いねえ!」 「素晴らしい眺めだ!」「海が見えるよ!」という声が連発されます。


階段の最上部付近


色とりどりの西洋あじさい


階段の上からは、由比ヶ浜が展望できるとともに、その手前には色とりどりのあじさいを見ることができます。

テレビで放映される光景そのものがそこには拡がっているのです。

時には、「名月院よりも、こちらが素晴らしいよ」という声も聞かれます。

しかしながら、明月院と成就院では趣が全く異なり、二つを比較するのは難しいと感じました。



アクセス


江ノ電「極楽寺」から徒歩5分
江ノ電「長谷」から徒歩10分


拝観料

拝観料は無料です。


色とりどりの西洋あじさい



西洋アジサイ


駐車場

成就院付近にはなく、長谷観音付近の駐車場を利用する必要があります。



関連するホームページ


   成就院



長谷寺



あじさい散策路から由比ヶ浜の街並みを望む 朝が早く煙っています



あじさい散策路


長谷寺は正式な名称を「海光山慈照院長谷寺」と号しております。

天平8年(736年)開創という鎌倉でも有数の古刹です。

開山は徳道上人、開基は藤原鎌足の孫にあたる藤原房前です。


本尊である十一面観音菩薩は、養老5年(721年)に徳道上人の本願によって、一本の楠の霊木から刻出された2体の観音像のうちの一つといわれています。残る一体は大和の長谷寺の本尊です。

古来より板東三十三観音の第4番霊場として民衆の信仰をあつめ、「長谷観音」の通称で親しまれる尊像は総高9.18mあり、日本最大級の木彫観音といわれております。



あじさい散策路



あじさい散策路のあじさい


長谷寺の「あじさい散策路」では、およそ2300株のさまざまな種類のあじさいが、山の斜面を覆いつくします。

散策路は山の斜面に設けられており、散策路の途中から由比が浜の街を見下ろすこともできます。

あじさいと由比が浜の景観を堪能できる散策路です。


成就院から由比が浜を眺めながら階段を下りて、道なりに
7〜8分ほど進むと「長谷大仏」方面への案内表示があります。

案内表示にしたがい左折すると100mほどで江ノ電の「長谷駅」に到着です。

そのまま真っ直ぐ進むと左手に長谷寺があります。

「長谷駅」から「長谷寺」までは約5分です。


あじさい散策路



あじさい散策路の光景

長谷寺の100mほど手前に、「最後尾はここ」の立て札を持った案内の方が立っていました。

案内人の話では「境内のみの見学であれば30分程度で終わります。あじさいを見学する場合は1時間30分ほどかかります」とのこと。

境内を確かめると境内入口からあじさい見学の行列が始まっています。

風来坊、早々に諦めて光則寺に向かいました。光則寺については別途レポートします。



あじさい散策路の展望



翌日、長谷寺のリターンマッチに出かけました。

開門時の入山を目指して、7時41分に長谷駅に到着しました。

長谷寺の近くまで来ると、100mほどの乗用車の列。

この列は駐車場の開門待ちの列で、幸い切符売り場は3人しか並んでいませんでした。

開門15分前、午前7時45分のことです。


あじさい散策路



あじさい散策路のあじさい


さすがに開門と同時に入山すると、比較的ゆっくりとあじさいを見学することができました。

あじさい散策路の手前には混雑に備えての曲がりくねった誘導路が準備されていました。

混雑してくると「あじさい散策路」は一方通行になるのではないでしょうか。

この時期、境内の一部も一方通行になっており、あじさい散策路から下山する道は、登りとは異なる展望台の傍からの細い道でした。


アクセス

江ノ島電鉄「長谷駅」から徒歩5分。

入山料 300円


駐車場

駐車料金は30分、300円です(予約はできません)。


あじさい散策路のあじさい



渦あじさい(おたふくあじさい)


渦あじさい(おたふくあじさい)



経蔵からの展望


関連するホームページ

  長谷寺


明月院、浄智寺、東慶寺のあじさい



          風来坊

目次  TOP 前ページ 次ページ