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高遠の桜  (H16.4.13)



高遠城址公園を覆い尽くコヒガンザクラ



第9駐車場(公園グランド)も満開


日本の桜の名所として名高い、高遠城址公園のコヒガンザクラを見てきました。

古くから伊那谷の要所であった高遠城は、武田方仁科五郎盛信と織田信忠の攻防を最後に戦乱の時代に幕を閉じました。

明治4年(1871年)廃藩置県となり、翌5年高遠城の建物は民間に払い下げられ、旧藩士達が桜の馬場から桜を移植した城跡は、明治8年城址公園となりました。本丸の老木はこの頃植えられたものだそうです。


タカトオコヒガンザクラは城址公園となった明治8年ごろから植え始め、樹齢100年を越える老木を含め、現在では1500本の樹林となっております。

その花形はやや小ぶりで赤みを帯び、その可憐さと規模の大きさは「天下第一の桜」と称されるほどで、長野県の天然記念物の指定を受け、平成2年には日本桜会の「さくら名所百選」にも選ばれております。

薄ピンク色のタカトオコヒガンザクラが、高遠城址公園を覆い尽くす景観は見事なものです。


北口から公園を望む・右に天下第一の桜碑


桜雲橋を包む満開の桜


4月11日に高遠に行ってきた近所の友人から8分咲きで大変綺麗だったとの情報が寄せられました。

インターネットを覗いたところ4月12日、4月13日は満開で見頃との情報があり、天候を勘案し4月13日に出かけることにしました。

諏訪ICから杖突峠を経由して高遠町に入るとあちこちに咲いているコヒガンザクラはいずれも満開で、期待に胸を膨らませつつハンドルさばきにも力が入りました。



高遠城址公園への入門並びにその付近の駐車場への立ち入りは午前6時からOKになります。

高遠町に5時30分に到着した風来坊は、高遠城址公園入口の手前で約30分待った後、城址公園まで歩いて1分の9番駐車場に駐車しました。

9番駐車場(公園グランド駐車場)はバス専用駐車場ですが、午前10時までは乗用車にも開放されます。駐車料金は700円です。


桜に覆われた問屋門


「めざましテレビ」のリハーサル中です



1日500円の入園料を支払って北口から入園すると公園内は満開のコヒガンザクラで埋まっていました。

桜雲橋の上では、6時29分から生放送する、フジテレビ系列の「めざましテレビ」の準備が進められていました。

アナウンサーが「高遠城址公園のコヒガンザクラは御覧のように満開で、今がまさに見頃です」とリハーサルを繰り返していました。



桜の花が欄干を取り囲み、花のトンネルを作っている桜雲橋は高遠城址公園の見所の一つです。


フジテレビのアナウンサーの立っていた、桜雲橋からの眺めも見事です。


桜雲橋からの眺め


桜雲橋の下からの眺め




橋の下からは、空一面の薄紅色の桜のアーチが見上げられます。




お堀の水鏡に映る桜と桜雲橋の風情も格別なものがあります。


水鏡に映る桜雲橋


太鼓櫓からの眺め



コヒガンザクラの林の中に立つ太鼓櫓に登ると、あたり一面は桜の花の海でした。

公園内で出会ったカメラマンが、満開過ぎるとアクセントをつけるのが難しく、却って写真は撮りづらいと申していましたが、1500本の桜すべてが満開という感じで見事な景観でした。

高遠訪問が3回目の家内も今回が一番見事だと感激していました。



高遠城址公園の桜と中央アルプスの残雪とのコントラストもまた見事です。


太鼓櫓、笹郭、南郭から桜越しの南アルプスを眺めることができますが、白兎橋からの眺めが一番のようです。


白兎橋から中央アルプスを望む


南口外側から城址公園を望む


南口を出ると高遠町立歴史博物館及び絵島囲み屋敷を見学することができます。

入場券は公園入場券と共通になっており、公園には何回でも出入りができます。

高遠といえば絵島囲み屋敷が有名です。大奥女中であった絵島は、大奥の権力争いも絡み、歌舞伎役者生島新五郎との仲が問題となり、生島は三宅島に流され、絵島は江戸から遠い南信州の高遠に流されました。



絵島囲み屋敷は、絵島が高遠で流刑生活を送った屋敷を当時そのままに復元したもので、格子などで厳重に囲まれた質素な屋敷です。

当時、絵島は昼夜を問わず10人近くの武士・足軽たちに見張られていたと伝えられています。


南口外側から城址公園を望む


満開の高遠コヒガンザクラ


毎年約40万人が訪れる高遠城址公園の桜見学のアクセスは観光バスか乗用車です。したがって、駐車場をいかに確保するかが一番の問題です。

臨時駐車場が設置され約5000台程度が駐車できるようですが、高遠城址公園近傍の有料駐車場は500台程度です。

残りの大部分の駐車場は無料ですが、城址公園からの距離が遠く、駐車場から公園近傍まで料金100円のシャトルバスで移動することになります。


風来坊は高遠城址公園まで歩いて1分の9番駐車場を利用しています。

この駐車場はバス専用駐車場ですが、午前10時までは乗用車に開放されます。


3年前に近所の友人と車を連ねて行った時は、日曜日だったこともあり午前0時に横浜の自宅を出発し、午前3時30分頃に高遠城址公園入口に着きましたが、すでに50台ほどが待っておりました。駐車場に入場できる6時まで車の中で仮眠したものでした。


満開の高遠コヒガンザクラ


満開の高遠コヒガンザクラ


今年の4月11日に高遠に行った近所の友人から、今年は例年よりも満開が1週間程度早いためか、日曜日にもかかわらず駐車場は比較的空いていたとの情報。

平日でもあり入場できる30分前に高遠城址公園入口につけば大丈夫だろうという勝手な予測のもと、午前2時に自宅を出発しました。

調布IC、諏訪IC、杖突峠を経由して5時30分に高遠に到着したところ、3年前とほぼ同じ50台ほどがすでに到着しておりました。予測的中というところです。


十二分に桜を堪能して9時過ぎに高遠町を出発し帰路につきましたが、反対車線は諏訪ICから高遠に向かう車がひっきりなしに通過する状況になっておりました。

後日、近所の友人が「13日の高遠町は10時過ぎには2キロの渋滞と報道されていた」と教えてくれましたが、その頃はすでに諏訪に戻っておりました。

高遠城址公園を訪問する場合は、午前中に桜見物が終了するよう計画するのがベターです。


可憐に咲く高遠コヒガンザクラ


三の丸のコヒガンザクラ


関連するホームページ


  高遠さくらまつり



               風来坊


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