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河津桜  風来坊 (H16.2.28)


河津川沿いの桜並木(下流)

まだ寒い1月下旬からつぼみがほころび始める早咲きで有名な河津桜。伊豆半島の東海岸に位置する河津町はこの河津桜をはじめとして、さまざまな花が咲き誇る花の里です。

河津桜は緋寒桜と早咲き大島桜の自然交配種といわれ、開花時期が早く2月上旬から3月上旬までの約1ヶ月間、やや大きめの淡いピンクの花を咲かせます。

河津川沿いの桜並木を中心に町内全域に約8
,000本以上の河津桜が植裁されています。

また、この桜並木には菜の花花壇もあり、ピンクと黄色の鮮やかなコントラストの花見が楽しめます。


風来坊、この河津桜を見に行きました。

2月22日(日)に自家用車で見に行った近所の友人から、「朝4時に出発したら約2時間で到着した。桜は7分咲き程度であった。伊豆稲取の『雛のつるし飾りまつり』に立ち寄って2時過ぎには帰宅した」という観光情報が寄せられたが、朝4時から車で出発する元気がなく、電車で行くことにした。


川面に映える河津桜


河津川沿いの桜並木(上流)

2月28日(土)横浜発8時19分の「特急フルール踊り子号」(土・日のみ運行)の1号車に乗車した。

「フルール踊り子号」は運転手気分で風景を楽しめる展望席、海向きスペシャルシートなど様々な趣向を凝らした伊豆急自慢のリゾートトレイン「2100系」である。

1ヶ月前にでないと入手できないという展望席は無理であったが、幸いにも海向きスペシャルシートが入手できた。特急料金は「伊豆踊り子号」と同じ料金で、「スーパービュー踊り子号」よりは横浜〜河津間で250円安い。

乗車してみると、普通の特急列車とは座席番号の配列が全く異なっている。自分の座席をやっと探し当てた家内が、海向きスペシャルシートであることを知り、「え! 本当にこの席! 格好いい!」と一人感激していた。

座席が電車の窓に正対しており、居ながらにして景色を楽しむことができる。窓も普通の窓の2倍以上あり、景色を見るのに体を動かす必要もない。

小田原を過ぎる頃から、目の前に海が拡がってくる。熱海から南下するにしたがい初島、伊豆大島、利島、新島と景色が順次変化し、その手前を船舶が行き交っている。こうして景色を楽しみながら丁度2時間で河津駅に到着した。

河津川沿いの菜の花花壇(中流)


河津駅付近の桜

河津川に沿って一番下流から上流に向けて満開の桜並木を散策した。

3年前に来たときに較べ、若い桜の木が随分と大きくなっている感じがした。

新種と判明した昭和49年に「河津桜」と命名され、昭和50年に「町の木」に指定されたという比較的新しい桜のためであろう。

また、出店も随分多くなっていた。河津桜の名前が拡がり、土・日曜日には10万人を超える観光客が集まるという一大観光地になっているためであろう。

河津桜の原木は、残念ながらすでに散り始めていた。原木の側には「河津桜原木物語」が掲示されていた。

昭和30年頃の2月のある日、この家の主であった飯田勝美氏が、河津川沿い(豊泉橋上流の田中地区側)の冬枯れの雑草の中で芽吹いていた約1メートル位育った桜の若木を偶然見つけて庭先に植えたことが始まりでした。

約10年後の昭和41年1月下旬、やっと花が咲き始めました。同年4月、主の勝美は花が咲くのを見届け永眠しました。

その後きれいに咲く桜を見て譲って欲しいという話もありましたが、思い出の桜のため手放さなかったそうです。当時、この家の屋号からこの桜は「小峰桜」と呼ばれ、親しまれていました。

その後の調査で新種の桜とわかり昭和49年に河津で生まれた桜であることから「河津桜」と命名され昭和50年4月河津町の町の木に指定されました。


原木の大きさ

木高 約10メートル

樹幅 約10メートル

幹周 約115センチメートル

開花時期 1月下旬から3月上旬


河津桜の原木


河津桜


河津川沿いの桜並木(中流)


関連するホームページ

  河津桜

  伊豆急行リゾートトレイン「2001系」


                 風来坊


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