檜皮葺造りの建礼門や建春門、宜秋門などの独特な様式をもつ門や、築地塀と御溝に囲まれた10余棟の宮殿建築群からなる京都御所は、明治に至るまで皇居の地として数々の国家的行事が執り行われた、歴史と由緒に富む象徴的な存在です。
京都御所の西側築地には南から宜秋門、清所門、皇后宮門があります。宜秋門は、宮・摂家その他の公卿が参内するときに用いられたことから「公卿門」とも、また長い間の習慣の名残から「唐御門」とも呼ばれていますが、檜皮葺、切妻屋根に四脚門で、唐門の様式は備えていません。
春秋の一般公開では、宜秋門が入口に、清所門が出口となります。
|