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本土寺  (H16.6.19)



本土寺菖蒲池&宝物殿


本土寺参道


長谷山本土寺(ちょうこくさんほんどじ)は、建治3年(1277年)豪族平賀忠晴の屋敷内に、日蓮上人の弟子日朗を導師として招き、開堂したのが起こりだそうです。

本土寺は池上の「長栄山本門寺」、鎌倉の「長興山妙本寺」とともに「朗門の三長三本の本山」と称される屈指の名刹と伝えられています。


JR常磐線北小金駅北口から商店街を200mほど進むと、道の両側に「長谷山」「本土寺」を刻んだ石門が道の両側にあり、ここから参道となります。

水戸光圀が寄進したと言われる松や杉の老木が茂っている参道を道なりに500mほど進むと、正面に朱塗りの山門・仁王門があります。

これより本土寺の境内となりますが、仁王門を仰いで境内に入り、石段を下がっていくと別世界に入っていく感じです。


本土寺仁王門


本土寺五重塔


歴史の古いお寺だけあって、広い境内には多くに建物や茶室、そして墓碑などが点在しております。


左右のあじさいや鬱蒼と茂る老木を眺めながら、50mほど進んだところが受付です。


受付の右手はあじさい園のように見事にあじさいが花を咲かせていましたが、順路ではこちらは帰り道になるようで、すでに観光を終えた人達が出口に向かっておりました。


順路に従って受付から30mほど進むと、左手の石段の上に五重塔及び鐘楼があります。

紫陽花寺といわれるだけあって、五重塔も鐘楼もあじさいに囲まれていました。



五重塔

平成3年春日像菩薩650年忌を記念して建立。

中には印度からの真仏舎利と千体仏が荘られています。


鐘楼


開山堂

鐘楼

文明14年(約500年前)の建立で、その梵鐘は千葉県下第2の古鐘(建治4年の鋳造、昭和52年文化財指定)です。

五重塔の前、受付から入ったの右手には、開山堂があります。

開山堂

宗祖宗祖七百年遠忌記念に新築されたものです。

開創時に造立された祖像を泰安、朗尊、傅師の御像も祈り、歴代位牌を荘っております。



あじさい、紅葉の時期には「本土寺ミニツアー」が企画されます。建物内部の見学、回廊や茶室からの風情を堪能するとともに、この開山堂で昼食(懐石膳)を楽しむそうです。


五重塔と開山堂の間を奥に進んだ正面が本堂です。この時期、本堂は緑の樹木に囲まれていてました。

本堂の右手から奥へ進むと左手に、秋山夫人の墓があります。


秋山夫人の墓



宝物殿横から回廊、菖蒲池を望む

秋山夫人の墓

秋山夫人は、甲斐の武田一族である秋山虎康の娘で、15歳で徳川家康の側室となり、家康の第5子 万千代君を生みました。

万千代君は後に、武田信吉を名乗り、天正18年(1590年)に小金城3万石に封ぜられております。

現在の暮石は信吉の甥、水戸光圀が建立したものです。

さらに奥に進んだ本堂の裏手にあたるところに、あじさい園のような一角があります。一周できるように散策路が設定されています。

あじさいを堪能しながら、順路に沿って進むと菖蒲池となります。

本堂裏手のあじさいが植栽されている場所と菖蒲池とは10m程度の高低差があり、宝物蔵の横から眺める、坂道の前方に広がる菖蒲園の光景は息を呑む見事さです。

花菖蒲は残念ながら満開の時期を少し過ぎていました。


妙朗堂


芭蕉池と宝物蔵

菖蒲池の側には一段高い回廊がありますが、この回廊からの風情を楽しむには「本土寺ミニツアー」に参加することが必要です。

しかしながら、菖蒲池の周りを周回できる散策路や花菖蒲を身近に見ながら菖蒲池を横断できる散策路が設けられており、ミニツアーに参加しなくても、さまざまな角度から花菖蒲、あじさいを堪能できます。


妙朗堂 

第2の日蓮聖人と称せられる日像菩薩のご生母のお姿を安置するお堂。


妙朗堂の反対側の坂道を上ると像師堂となります。

坂道を上った蔵師堂の手前に小さな休憩所があり、ここから菖蒲池全体を見渡すことができます。

回廊の一番端の近くで、宝物殿の横からとは菖蒲池を挟んで対称的な位置からの眺めです。


像師堂


日像菩薩石像


像師堂

ご本尊は日像菩薩ご入魂の「親子相想の日像様」と、左右に二天が安置され、脇床には子育の鬼子母神が祭られおります。


像師堂の側に、日像菩薩の石像があります。



像師堂の側にお願い地蔵尊があり、その横が苔と杉木の遊歩道の入口です。

境内の中に遊歩道とは随分大きな寺院ですね。

遊歩道に入るとすぐ正面にお稲荷さんがありました。お稲荷さんから少し進んだ左手に滝があります。


お願い地蔵尊


お稲荷さん


遊歩道の滝


水蓮


遊歩道の右手には、池があります。池の周りにもあじさいが咲いていました。

夏でも涼しい感じのする遊歩道です。



菖蒲池から妙明堂の側を通り外に出ると、右手に開山門があります。


開山門

開山の建治3年(1277年)以来の門で、日伝上人は師の日朗尊者の出入り以外は使用しなかったと伝えられています。


開山門の前は梅林になっておりますが、その周りもあじさいで覆われていました。


開山門付近のあじさい


瑞鳳門



「花の寺」として親しまれている本土寺の「本土」とは「我此土」(わがこのど)つまり、お釈迦様が本当の佛、本佛となって住む国土「本土」に由来しているそうです。

また花は、本佛に捧げる花であり、宝樹だそうです。

初夏には約3万株のあじさいと6000株の花菖蒲が見事な花を咲かせてくれるといわれるだけあって、境内は大勢の観光客で賑わっていました。


アクセス&入場料

JR常磐線北小金駅から徒歩10分
あじさいの時期には民間の臨時駐車場がある

入場料 500円


関連のホームページ

   本土寺

                風来坊


瑞鳳門から出口への散策路

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