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伊豆稲取・雛のつるし飾りまつり その1 (H23.2.26)

メイン会場・文化公園雛の館


雛のつるし飾り



文化公園雛の館

江戸時代より今日まで伝承された、わが娘の幸せと健康を一針の糸、古い端切れに想いを託し祈りを籠めた素朴なひな祭り、つるし雛の風習は、親の子を思う心が形になった稲取だけの独自なつるし飾りです。

その伝統を現代に受け継ぐ、雛壇の両脇に儚く揺れる和裁細工は伊豆稲取の伝承文化といえるものです。



雛のつるし飾り


江戸時代においては、お雛様を購入できる裕福な家庭はまれで、せめて、お雛様の代わりに、愛する子供や孫のために手作りで、初節句を祝おうという、切ない親心から生まれたのが伊豆稲取の「雛のつるし飾り」の発祥の由来と言い伝えられています。


雛のつるし飾り



雛のつるし飾り

雛のつるし飾りには子供の健やかな成長を願う親の心が形を成しています。稲取の飾り物には、それぞれに健康に起因する意味合いがあり、つるし飾りには親の願い事が形となって雛に籠められています。

稲取地区の吊るし飾りのもっとも古い物は、100年ほど前の吊るし飾りだそうです。



雛のつるし飾り



雛のつるし飾り


「雛のつるし飾り」は紅白の竹ひごの輪に5本の糸を吊し、この糸にさまざまな細工を施した、稲取地区独特の由来ある和裁細工55個を雛人形の脇に飾り付け、女の子の健やかな成長、良縁を願うひな祭りです。

雛壇の両脇に吊すため、二対で一組、計110個となります。


雛のつるし飾り



雛のつるし飾り

伊豆稲取では、昭和30年初め頃まではつるし飾りを飾ってある家庭を数多く見かけましたが、近年は作品を作ることができる人が少なくなり、家庭でもあまり見かけることができなくなりつつあったとのことです。



雛のつるし飾り



雛のつるし飾り


稲取独特の美しい風習を後世に残したいと、稲取婦人会の皆さんが復刻に取り組み、町民文化祭につるし飾りを展示するとともに、ひなの会を発足させました。


雛のつるし飾り


メイン会場・むかい庵


雛のつるし飾り



むかい庵

一方、稲取旅館協同組合は、この稲取独自の風習を稲取温泉の春のイベントとして誘客に結びつけたいとの思いから、ひなの会の協力を得て、平成10年に「雛飾りまつり」を初めて開催し、現在に至っています。

今年が第14回の雛のつるし飾りまつりです。



雛のつるし飾り


雛のつるし飾りまつりは、今年は1月20日から3月31日までの約70日間開催されています。

雛のつるし飾りまつりは、2ヶ所のメイン会場「文化公園雛の館」「むかい庵」、3ヶ所の協賛会場「なぶらとと」「二ツ掘りみかん園」「岬の館」の計5ヶ所で展示が行われています。


雛のつるし飾り



雛のつるし飾り


雛のつるし飾り



雛のつるし飾り


雛のつるし飾り



雛のつるし飾り



雛のつるし飾り


雛のつるし飾り



5つの会場は分散していますが、少し離れている「二ツ掘りみかん園」を除く、4つの会場は比較的短時間で歩いて廻ることができます。



雛のつるし飾り


今回は、次の順序で歩いて廻りました。

伊豆稲取駅→20分→文化公園雛の館→25分→岬の館→10分→なぶらとと→10分→むかい庵→10分→伊豆稲取駅


雛のつるし飾り



雛のつるし飾り


雛のつるし飾り



雛のつるし飾り


文化会館雛の館・日本三大つるし飾り



酒田傘福



酒田傘福

酒田傘福

山形県の庄内地方では、昔から「傘の中には霊が宿る。」と言われています。

そこからお祝いの席で、傘にいろいろな品物をつるす「傘福」が古くから風習としてあったようです。 例えば、足が丈夫になりたければ「わらじ」、頭が痛いのを治したければ「まくら」というように願い事をして吊るしていたようです。

現在では、関東地方各地でみられる「つるし飾り」ですが、この雛の和細工のさげ物の風習は全国でも珍しく、九州柳川地区では「さげもん」、山側酒田地区では「傘福」、伊豆稲取地区では、「雛のつるし飾り」と呼ばれており、この三地区のみが歴史的な背景や由来、文献等、つるし飾りの資料が現存しております。

日本三大つるし飾りといわれています。



酒田傘福



柳川さげもん



柳川さげもん


料金

文化公園300円、むかい庵200円、岬の館200円、なぶらとと100円です。
二ツ掘りみかん園は無料です。

関連するホームページ

 稲取温泉旅館協同組合



稲取の雛のつるし飾りまつりその2へ


        風来坊

柳川さげもん

初節句の折に壇飾りの左右にたくさんの「さげもん」を、鴨居に紅白の布を巻いた竹竿を渡し、それに下げ、賑やかに祝います。

「さげもん」は1さげに49個です。

理由は「人生わずか50年。女は一歩下がって49年。」ということで49個になったと言われています。


江戸時代におじいさんやおばあさんが、かわいい孫の為に、はぎれ、麦わら、貝、紙などを使い、女の子の生活に必要なものを作って飾ったことから始められたようです。


柳川さげもん


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