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豊泉橋から上流を望む ちょうど見頃を迎えています
豊泉橋から上流を望む
河津桜って何? 河津桜は、静岡県賀茂郡河津町で3月上旬に満開になるピンク色の桜です。 この桜は染井吉野のようにパーっと咲いてパーっと散る感じの桜ではありません。 伊豆の温暖な気候と早咲きの特色を生かし毎年2月上旬から開花しはじめ約1ヶ月を経て満開になります。
お花見ハイキングコースの河津桜
河津桜は本州でも早咲きの種類に分類されています。 開花の過程を楽しむことができるとともに、満開を長く維持できる特徴があります。 河津桜は緋寒桜と早咲き大島桜の自然交配種といわれています。
河津桜を綺麗に見るコツ 河津桜は開花から落花まで1ヶ月ととても長く見ることができる桜で知られています。 河津桜は満開になる前の6〜8分咲きが花にとても勢いがあり、綺麗に見ることができます。 満開の期間に花見ができれば最高なのですが、河津桜の場合、予想するのがとても難しいです。 特にここ数年は開花時期が場所によってばらつきがあり、予想が立てづらくなっているとのことです。
河津桜の満開期間は最大1週間程度(風、雨等で変わります)、満開を過ぎると花は散らないのですが葉が出て花の勢いが落ち、色があせてきます。 開花情報で5〜6分以上であれば見頃といえるようですから、この時期に訪問しても納得できるかと思います。
河津町では、「第21回河津桜まつり」が、2月5日(土)〜3月10日(木)の間、開催されています。 今年が21回目と桜まつりの歴史も浅いように、10年ほど前までは、全国的にはほとんど無名の桜でした。
しかしながら、10年ほど前から全国に浸透し始め、近年ではテレビで毎年報道されることから、現在では桜の時期に150〜200万人が訪れる大きなイベントとなっています。 見頃の時期の土・日には、桜まつりの会場は歩くのもままならないほどの混雑ぶりです。 今年は見頃情報の発表された、直後の土曜日でしたから大変な混雑でした。
河津桜の原木の側に「河津桜原木物語」が掲示されていました。 昭和30年頃の2月のある日、この家の主であった飯田勝美氏が、河津川沿い(豊泉橋上流の田中地区側)の冬枯れの雑草の中で芽吹いていた約1メートル位育った桜の若木を偶然見つけて庭先に植えたことが始まりでした。
約10年後の昭和41年1月下旬、やっと花が咲き始めました。 同年4月、主の勝美は花が咲くのを見届け永眠しました。 その後きれいに咲く桜を見て譲って欲しいという話もありましたが、思い出の桜のため手放さなかったそうです。 当時、この家の屋号からこの桜は「小峰桜」と呼ばれ、親しまれていました。
その後の調査で新種の桜とわかり昭和49年に河津で生まれた桜であることから「河津桜」と命名され昭和50年4月河津町の町の木に指定されました。 原木の大きさ 木高 約10メートル 樹幅 約10メートル 幹周 約115センチメートル 開花時期 1月下旬から3月上旬
河津桜の原木
河津桜の原木 河津桜の原木は、伊豆急河津駅から天城山へ向かって1.2kmの地点、河津町田中の飯田氏宅の庭に現在でもあります。 平成21年現在で、樹齢は約60年です。
菜の花ロードの河津桜
現在では、河津川沿いの桜並木を中心に町内全域に約8,000本以上の河津桜が植裁されています。 河津町の桜祭りのエリアは、河津浜地区・駅前地区、菜の花ロード、お花見ハイキングコースの3つに大きく区分されています。
伊豆の踊子と記念撮影ができます
お花見ハイキングコース 来宮橋から豊泉橋、峰小橋を経て峰大橋までのアリアです。峰大橋までは河津駅から約3、5kmあります。 このエリアは若い木が多いため、年々成長しているのを感じることができるのですが、2年前に比較して桜のトンネルが随分と増えていました。 このエリアの河津桜はちょうど見頃で大いに楽しませてくれました。 豊泉橋から上流のエリアも見頃でした。
菜の花ロード 鉄道の傍らにある館橋から荒倉橋を経て来宮橋までのエリアで、桜まつりのメイン会場です。 館橋の少し上流のメイン会場付近は、河岸の散策路が大幅に拡張・舗装され、その周囲に多くの出店が並んでいました。
メイン会場付近の河岸の桜は散策路拡張の伴い伐採されたようで、この付近には桜はありません。 メイン会場の少し上流から菜の花が多く植えられています。 しかし、今年は2月が寒かったためか、菜の花は見頃には少し早い感じでした。 土・日には伊豆の踊子と記念撮影することができます。
浜橋から河津浜地区を望む 風が強くて川面に映る桜は撮影できません
河津浜地区・駅前地区 伊豆急行の鉄道より下流のエリアです。 夜桜祭りや夜桜ライトアップが行われるエリアです。 伊豆急行の河津駅から河津浜地区の桜並木にかけては歩行者天国となっています。
河津浜地区の川堤の桜
河津浜地区の川堤の桜 一部葉桜が!
今年はこのエリアの桜は8分咲きでしたが、蕾の多い枝があるかと思えば、葉の出ている枝があるなど咲いている状況がバラバラの感じでした。 2月の開花が始まって以降、寒い日が多かったため、早く咲いた枝と咲くのが遅れた枝とが混在している感じでした。
河津訪問 今年の河津桜は例年よりも10日ほど遅く、2月下旬が見頃でした。 河津桜の開花時期は毎年大きく変動することから、早くから見頃の時期を予測するのは非常に難しいといわれています。 このため、早めに申し込むことが必要な、バスツアー観光客泣かせの桜のようです。
近年は、「河津桜まつり」関連のサイトで、1月下旬頃から毎日の地区別の開花情報が提供されています。 したがって、個人で河津桜を見に行く場合は、インターネットを通じて見頃の時期を判断することができます。
今年の月は東京や横浜で積雪が2回あるなど寒い日が続きました。 このため、例年見頃になる2月中旬になっても、2分咲き、3分咲きから一向に開花が進みません。 2月24日の開花情報は4分咲きから5分咲きでしたが、25日に春一番が吹き、テレビでも河津桜が見頃を迎えていますとの報道がありました。 急遽26日に出かけることにしました。
この時期の河津町までの道路は毎年大渋滞しますので、電車で行くことにしています。 今回はテレビで見頃が放映された翌日で、しかも土曜日ですから電車も混雑する可能性が高く、できるだけ早いほうが良いと考え、横浜発6時13分の普通電車で出かけました。 熱海駅で乗り換えて9時7分に河津駅に着きました。朝一番の特急電車よりも1時間以上早く到着です。 河津桜まつり会場には9時15分過ぎに着きましたが、すでに多くの人で賑わっていました。
河津駅付近の桜は見頃には少し早い感じです。 地元の人の話では、「今年は開花が遅く、桜まつりが始まって2週間はほとんど桜が咲かなかった。この時期に来られたお客さんは気の毒でした。やっと見頃になりました」とのことでした。
河津浜地区の桜並木 見頃には少し早いです
駅前地区の河津桜
河津町ってどこ 静岡県賀茂郡河津町は伊豆の東海岸、賀茂郡の最も東北よりに位置する東西13.7Km、南北14.7Kmの小さな町です。 北は天城峠を経て伊豆市、東は東伊豆町、南は下田市、西にかけては松崎町と西伊豆町に接している町です。 町の年間平均気温は14.4℃と温暖でありあらゆる動物、植物から人々の暮らしに至るまでおおらかに育まれています。
アクセス
車の場合(東海岸) 厚木IC→厚木道路→真鶴道路→湯河原→熱海→伊東→伊豆高原→稲取→河津浜 ※約84Km 実走2時間40分 車の場合(西海岸) 沼津IC→三島→韮山→大仁→修善寺→天城湯ヶ島→天城峠→下佐ヶ野→河津浜 ※約100Km 実走2時間50分
アクセス 電車の場合 東京→河津(特急踊り子号) 約2時間40分 横浜→河津(普通) 2時間40分〜50分 熱海→河津(普通) 約1時間15分 東京〜熱海間を新幹線、熱海〜河津を普通電車の場合も、東京から特急を利用する場合と時間・料金ともほぼ同じです。
関連するホームページ 河津桜まつり 河津桜まつり情報局 風来坊