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塩船観音寺のつつじ (H23.5.9)


頂上付近からの展望



頂上付近からの展望



頂上付近からの展望

塩船観音寺といえば「つつじ」という印象が強いですが、6月のアジサイ、7月の山百合を初めとして、百日紅、萩、彼岸花、山茶花などが四季を通じて咲き誇り、花の寺として親しまれています。

その中でもつつじが有名で、4月中旬から5月上旬にかけて行われる「つつじまつり」には、毎年10万人を超える参詣者が訪れるとのことです。


塩船観音寺は、山号を「大悲山」と称し、寺は地名の塩船をつけて「大悲山塩船観音寺」とされています。

塩船とは、周囲の地形が小丘に囲まれ、舟の形に似ており、仏が衆生を救おうとする大きな願い舟である『弘誓の舟』になぞらえて、塩船と名付けられています。


頂上付近からの展望



東側斜面からの展望



東側斜面からの展望



東側斜面散策路からの展望

塩船観音寺は、京都市伏見区の醍醐寺を総本山とする、真言宗醍醐派の別格本山です。

大化年間(645年〜650年)に若狭の国の尼僧・八百比丘尼(やおびくに)が1寸8分の紫金の千手観音像を安置したのが開山と伝えられ、平安時代の貞観年間(859年〜877年)には、比叡山の僧・安然和尚が12の僧坊を建立して、興隆を極めたと伝えられています。


観音寺は立地的に青梅街道に程近く、南に行けば御岳山〜高尾山、大山へ、北に行けば子の権現〜高山不動〜秩父の観音霊場へと山岳信仰の修験行者の通り道であったと推察されています。

しかし、明治時代の神仏分離令、修験道の廃止令などによって大きな打撃を受け、寺運は一時衰退しましたが、地域の有志の人々の手により山内が整備され、境内一面にツツジが植えられて復興を遂げたそうです。


東側斜面散策路からの展望



東側斜面散策路からの展望



東側斜面散策路からの展望

本堂から祈願堂に向けてゆるやかな坂を下っていくと、前方のみならず左右の斜面全体に咲き誇るつつじが目に飛び込んできます。

ちょうど船底のような地形のため、境内の周囲がぐるりとすり鉢上の斜面に囲まれています。


この斜面全体に約15種類、1万7千本のつつじが植えられており、どちらの方向に視線を投げても、一面咲き乱れるつつじという感じになります。

早咲き、中咲き、遅咲きのツツジが、例年4月下旬から5月のゴールデンウィークに逐次ピークを迎えます。

その見事な光景は「新東京百景」にも選ばれています。


東側斜面散策路からの展望



西側斜面散策路からの展望



西側斜面散策路からの展望

赤、白、ピンクと色とりどりのつつじが咲き誇る5月3日の例大祭には、真言宗修験道の紫燈護摩が焚かれ、山伏の行列、そして、真っ赤になった火の中を真言を唱えながら、火渡りの荒行が行われ、その壮大さは見事だといわれています。


塩船観音寺は開花情報が提供されていませんので、なかなか見頃の時期がわかりません。

今年は4月に寒い日が多かったため、つつじの開花が遅かったですが、4月下旬になって暖かい日が続いたため急速に開花が進んだようです。

4月29日、30日に都内の名所を巡ったところ何処も見頃を迎えていました。


西側斜面散策路からの展望



西側斜面散策路からの展望


西側斜面散策路からの展望



西側斜面散策路からの展望



西側斜面散策路からの展望

塩船観音寺は、例年都内よりは1週間〜10日ほど遅れて行った見頃になるため、今年はゴールデンウィーク終了後に見頃になるのかなと思っていました。

ところが5月3日、5月5日に塩船観音寺を訪ねたネットの友人の写真を見ると随分開花が進んでいます。


急がないと見頃を過ぎると思いましたが、生憎天候に恵まれません。

5月8日(日)は早朝から快晴で絶好のお出かけ日和でしたが、生憎所要があって出かけることができません。

5月8日に塩船観音寺に行ったネットの友人から見頃との情報があり、遅ればせながら5月9日に訪ねました。


西側斜面の散策路



西側斜面の散策路


西側斜面の散策路



散策路からの展望



散策路からの展望

塩船観音寺の「つつじまつり」の期間中は、JR青梅線河辺駅北口から塩船観音寺入口まで臨時バスが運行されています。

臨時バスの運行本数は適宜で、バスの停留所に来られる方の数に応じて、無線で連絡を取り増便されているようですが、今年は平日に行きましたので、臨時バスは運行されていませんでした。


塩船観音寺入口のバス停から徒歩約7分で塩船観音寺です。

観音寺仁王門から、阿弥陀堂、本堂を経て境内に入ると前方全体に広がるつつじが目に飛び込んできます。

すり鉢状の斜面全体につつじが植えられていますので、本堂から祈願堂に向けての緩やかさ坂道を進むにつれて、見えるつつじの量も増えてきます。


散策路からの展望



つつじ丘山頂に建立された塩船平和観音像



つつじ丘山頂に建立された塩船平和観音像



つつじ丘山頂に建立された塩船平和観音像

すり鉢状の斜面の一番高いところに散策路が設けられており、上からツツジを眺めながら、入り口付近から反対側まで3/4周することができます。

つつじ丘山頂に観音像が建立されています。

この塩船平和観音立像は、塩船観音寺開創1350年の記念行事として、建立されたものです。



本堂傍からの境内の展望


塩船観音寺のつつじ丘にはすり鉢状の斜面には数多くの散策路が設けられています。

斜面を上下しながら、さまざまな角度からつつじを楽しむことができます。

すり鉢状の底に当たる部分に広場があり、ここに立つと周囲がつつじに囲まれている感じになります。


祈願堂



境内のつつじ



境内のつつじ

今年はヤマツツジ系の早咲きのつつじはすでに大部分が散っていましたが、中咲きのつつじが見頃を迎えていました。

全体としては見頃少し過ぎかと思いましたが、昨年のレポートと見比べてみると、今年の方が見頃だったようです。

いずれにしても素晴らしいつつじを楽しむことができました。



境内のつつじ


鐘楼



上部散策路からの展望


アクセス

JR青梅線河辺駅から塩船観音寺入口バス停までバスで10分

塩船観音寺入口バス停から徒歩8分

JR青梅線河辺駅から約2Km 徒歩30分

駐車場

約200台駐車可能で料金は700円です。このほか付近に臨時駐車場があります。


上部散策路からの展望



境内のつつじ


境内のつつじ



境内のつつじ


開園時間&入山料

開園時間は午前8時から午後5時までで、入山料は大人300円、子供100円です。

関連するホームページ


 塩船観音寺


       風来坊


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