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湯河原梅林
海抜626mの幕山は、西側に特異な岩の柱状節理の偉容を見せ、山頂は丸い丘状ではるか相模湾を眺望することができます。 この、四季を通じ雄大な自然景観と出会える「幕山公園」の山麓斜面に、約4000本の紅梅・白梅が植えられている湯河原梅林があります。
湯河原梅林は平成8年に初めて公開された新しい梅林で、梅の時期に開催される「梅の宴」も今年で16回目です。 今年の「梅の宴」は、平成23年2月5日(土)〜3月13日(日)の間、開催されました。 ライトアップは、2月19日〜3月6日の間、行われました。
湯河原梅林「梅の宴」の開催期間中は、湯河原駅から幕山公園行きの臨時バスが20分間隔で運行されています。 土・日曜日は増発されピストン輸送になります。 今年は梅の開花が遅く、3月6日(日)に出かけました。
臨時バスの始発は8時45分ですが、開花情報で「見頃」と情報が提供された最初の日曜日であり混雑が予想されます。 このため少し早いとは思いましたが、横浜駅朝7時発のJR沼津行きの普通電車で出かけました。
湯河原には8時15分に着き、8時45分の始発まで30分ほどありましたが、すでにバスの停留所には10名ほどが並んでいました。 15分後には東京発の次の普通電車が到着し長蛇の列ができました。 バスは超満員で出発しましたが、一部積み残しも出たようです。
多分ピストン輸送が開始されたかと思います。 約15分で幕山公園の第3駐車場に到着です。 自家用車用に第1〜第5の駐車場が準備されていますが、梅林に近い第1〜第3駐車場は9時の時点ですでに満車でした。
湯河原梅林は山の斜面に広がっているため、見頃期には紅梅・白梅がさながら「梅のじゅうたん」のごとく咲き乱れ、園内は梅の香りに包まれます。 梅林の手前に到着すると斜面の梅があまり咲いていない感じです。 少し早すぎたのかなと思い係員の方に尋ねたところ、早咲きはすでに散っており見頃も最後の段階とのことでした。少し遅かったようです。
梅林内はいくつもの散策路が設けられており、広い梅林内を自由に散策することができます。 しかし、梅林は山の斜面に広がっており、舗装されていない比較的狭い道を、登ったり降りたりしながら散策することになるため、スニーカーなどの歩きやすい靴がお薦めです。
散策路のすぐ傍に幕山の大岩壁が拡がっています。 この岸壁は、ロッククライマーの練習場として人気があり、この日も多くの人がロッククライムの練習に励んでいました。
会場に置かれている「湯河原梅林散策マップ」にはいくつかのチェックポイントが紹介されています。 その第一は、麓から幕山山頂に向けて梅林を15分ほど登った、梅林最高地点です。 眼下に梅林全体を見下ろすことができる絶景のポイントです。
麓から梅林最高地点までは急坂のところが何ヶ所かあります。 急坂はきついですが、逆に急坂の上は絶好の景観ポイントです。 坂を上って後ろを振り返り、坂を上って後ろを振り返っていると、あっという間に梅林最高地点です。
麓から梅林最高地点までの散策路は、幕山山頂へのハイキングコースの一部になっています。 朝が早かったこともあり、梅を見に来ている人以外に、リュックサックを背負った人達が、次々と登っていました。 午後になると登る人と降りる人が交差して大混雑です。
梅林最高地点から幕山山頂までは上り約60分、下り約40分のコースです。 山頂からは相模湾の見事な展望を楽しむことができます。 風来坊、平成19年に一度登りましたが、暖かかったため伊豆大島や伊豆七島は霞の彼方でした。 今年も天気が良くて遠くの山が霞んできましたので、幕山登山はパスしました。
湯河原梅林の入口から左手の方に行くと、チェックポイントとして紹介されている「大岩」「滝」「青軸梅」のエリアがあります。 「大岩」は柱状の岩が連なっています。
「青軸梅」のエリアでは、萼が緑色の月影や一重緑萼梅が咲いていました。 また、この付近には梅と滝を眺めることのできるポイントがいくつかあります。 この地点から山の中腹を入口方向に進むと、比較的平坦な散策路があります。
この平坦な砂利道に沿って、一本の木に紅梅と白梅が咲いている「思いのまま」という品種の梅が植えられています。 このエリアには100本以上の「思いのまま」が植えられており、チェックポイントの一つです。
思いのまま
「思いのまま」は「輪違い(りんちがい)」とも呼ばれますが、白や淡紅色に咲き分ける品種です。 枝毎に咲き分けていることが多いですが、一つの枝に紅梅と白梅が咲いていたり、さらには1個の梅の花びらが紅白だったりと、さまざまな形で咲いている「思いのまま」を楽しむことができます。
湯河原梅林の管理や梅の宴は、これまでは主に観光客の募金や出店団体の協力金などで運営していました。 観光客の募金などによって、当初3000本の梅が、現在では4000本になったそうです。 平成18年より「梅の宴」開催期間は、梅林の入園については有料となりました。 入園料200円は、美しい景観の保全及び施設の充実を図るために使用されるとのことです。
枝垂れ梅が500本、早咲き梅が150本植えられているエリアがあります。 梅林入口の「お休み処」から見て、梅林の右側下方のエリアです。 梅林最高地点から降りてくると、三叉路の近くから左の方に入って行くことになります。
このエリアも山の斜面ですが、麓に近く傾斜は比較的なだらかです。 しかも比較的訪れる人が少なく、比較的ゆっくりと散策することができます。 梅林最高地点から降りてくると、入口がややわかりにくいためかもしれません。 枝垂れ梅はすでに見頃を過ぎつつありました。
見驚
一重緑萼
アクセス 「梅の宴」期間中はJR湯河原駅から湯河原梅林のある幕山公園まで臨時バスが20分間隔で運行されています。土・日曜日は増便されます。運賃大人240円です。 朝方は第3駐車場まで運行されますが、駐車場が混雑してくると200mほど手前の第5駐車場までの運行となります。 タクシーで約15分、料金は約1600円です。
未開紅
玉牡丹
駐車場 有料駐車場あり 500円/1日 第1〜第5の駐車場が準備されていますが、梅の見頃期(2月中旬〜3月上旬)週末は大変な混雑となり、駐車するまでに長時間待つこともあるそうです。 関連するホームページ 湯河原梅林 風来坊
鶯宿