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瀬戸屋敷のひなまつり
瀬戸屋敷のひなまつり つるし雛
神奈川県の北西部にある南足柄市と開成町の共催で「森と里のひなまつり:雛の競艶」が開催されています。 「森のひなまつり」の会場は南足柄市郷土資料館で、「里のひなまつり」の会場が開成町のあしがり郷瀬戸屋敷です。 2つの会場の間は、無料シャトルバスが運行されています。
里のひなまつりである「瀬戸屋敷ひなまつり」は、あしがり郷「瀬戸屋敷」で2月15日(火)〜3月6日(日)の間、開催されています。 休園日はありません。 開園時間は午前10時から午後5時までで、最終入園は午後4時です。
つるし雛
瀬戸屋敷のひな飾り
あしがり郷「瀬戸屋敷」のある開成町北端の「金井島」地区は、農業地域として縦横に張り巡らせた水路を活用した水田と畑地が広がっています。 6月に「開成あじさい祭」が開催される場所です。 この一角に遠くからでも目立つ大きな屋敷林に囲まれた屋敷があります。
江戸時代からこの地区の名主職を代々務めてきた瀬戸家です。 築300年の歴史を誇る屋敷です。 この屋敷が、瀬戸家から開成町に寄贈され、その後復元等を経て平成17年5月に「あしがり郷瀬戸屋敷」として一般に公開されました。 瀬戸屋敷では、古民家として開放しているほかに、さまざまなイベントが開催されています。
開成町のひなまつりは、平成15年度に町婦人会の主催行事として「開成あじさい祭」の会場中心である「あじさい公園舞台棟」で産声をあげました。 瀬戸屋敷が開園した平成17年度より場所を瀬戸屋敷に移し、瀬戸屋敷年中行事のひとつとして実施されるようになりました。
瀬戸屋敷のつるし雛
瀬戸家では、江戸時代から瀬戸家に伝えられてきた雛人形や、ご当主の奥様のお姉様の雛人形等を、いつしか、そろえて飾る風習になったとのことで、何組もの雛人形が一緒に飾られていました。 ひなまつりでは瀬戸家収蔵の雛人形や小田原藩主大久保氏の紋の入った道具類、さらに婦人会手作りの7000個以上の吊し雛が飾られます。
特に、小田原藩主大久保氏の紋の入った道具類は貴重なもので、瀬戸家のご先祖が輿入れの時に持参したものといわれています。 大久保氏の紋の入った道具類としては、書見台(伊勢物語が書かれています。)、貝合わせ、手あぶり、碁盤、将棋盤、膳部、茶道具などがあります。
瀬戸屋敷のひな飾り お出玉雛
古民家の趣きと手作りのつるし雛の華やかさが来園者の心を捉え、年々来園者が増え、平成19年度には来場者が4万人に迫るまでになり、瀬戸屋敷を代表するイベントに成長を遂げているとのことです。 また、平成20年度には、各種団体が加わった実行委員会組織が立ち上がり、地域の活性化を目的としたひなまつりとなり、現在に至っています。
ひなまつりは、屋敷内の茅葺きの主屋と土蔵で開催されます。 主屋に入ると座敷いっぱいに何組もの雛人形が並び、その周りに手作りのつるし雛が飾られています。 見事な光景ですが、狭い部屋の中に何組もの雛人形が飾られており、通路も狭いため雛飾り全体を撮影することは困難です。
正面の雛飾りを見て、脇の廊下から裏手に回るとそこにも雛飾りが続いています。 さらには少し離れた土蔵にも雛人形が並べられています。 主屋と少し離れた土蔵の間はわたり廊下で結ばれています。
瀬戸屋敷のひな飾り(土蔵)
また、ひなまつり期間中の週末には、手作り紙びな教室、壁掛け教室、手芸教室、郷土芸能発表、お雛様のお出迎え、お雛様との記念写真、雛祭り310円祭、開運かざぐるま抽選会などのイベントが開催されています。
アクセス 小田急線開成町駅から瀬戸屋敷まで有料シャトルバスが毎日30分間隔で運行されています。 料金は150円です。 小田急線新松田駅から瀬戸屋敷まで有料シャトルバスが土・日に運行されています。本数が少なく1日5本で、料金は200円です。 細部は次の「交通アクセス」に掲載されています。
瀬戸屋敷と郷土資料館の間には無料シャトルバスが運行されています。 2月15日(火)〜2月25日(金)は30分間隔ですが、それ以降は増便されます。 細部は次の「交通アクセス」に掲載されています。
入園料 300円 関連するホームページ 瀬戸屋敷ひなまつり実行委員会 森のひなまつりへ 風来坊
平成のおひなさま