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川崎大師オリジナル 厄除だるま風鈴
喜多方蒔絵風鈴
チリン、チリン・・・・・凛と響く音色が、涼を運びます。 風情、風雅、風趣という言葉もあるとおり、世界広しといえども「風」の愛でる心を持つのは日本人だけかも知れません。 中でも、風を音に変えて、その風情を楽しむ風鈴は、まさに日本人ならではの楽しみといえるでしょう。
夏の風物詩として親しまれている「川崎大師風鈴市」が、今年も７月１７日（土）から２１日（水）までの５日間、川崎大師平間寺境内の特設会場（大山門横静嘉堂石庭前広場）で開催されました。 「川崎大師風鈴市」は、日本各地の特色ある風鈴を、市民の皆さんに楽しんでもらおうとして、先代貫首の提案で始まったもので、今年が１５回目です。
風鈴市
いろり風鈴 山形風鈴
今年も北は北海道から南は沖縄まで、全国４７都道府県より、９００種類、３２０００個の風鈴が一堂に勢揃いしています。 川崎大師オリジナルの「厄除だるま風鈴」をはじめ、有名な南部風鈴、江戸風鈴をはじめとして、金属、陶器、ガラスはもちろんのこと、石や炭また水晶、金、銀で出来た珍しい風鈴が、お国自慢の涼やかな音色が境内いっぱいに鳴り響いています。
「川崎大師風鈴市」は年々盛況を呈しており、５日間で約３０万人の人出が見込まれています。 今年は７月１８日（日）に行きましたが、風鈴市の開始時刻の２０分前に到着したにもかかわらず、すでに会場は大勢の人で賑わっていました。 お客さんの出足が早いことから、この日は開始時刻が１５分ほど早められました。
つりしのぶ風鈴（東京）
花笠風鈴（青森）
御殿まり風鈴（秋田）
今年は会場の大幅な配置換えが行われていました。 これまでは四角いエリアの内側にお店が並んでおり、購入者は外側を見て廻るという配列になっていましたが、今年は、入口近くの1個所は昨年までと同じでしたが、奥のほうはエリアの両側にお店が並び、購入者は内側を見て廻るという配列になっていました。 ちょうど浅草の仲見世どおりといった感じです。
お店の位置も昨年と同じ場所にあるのは数軒のみで、殆どの店の場所が異なっていました。 また、新しい配列では、地域ごとに比較的お店がまとまっているという感じでした。 今年は１５回記念の特別企画ということで、期間中に風鈴を購入した方は「風鈴市オリジナル商品」が当るという抽選会も行われていました。 風鈴を購入した方は全員抽選会に参加できるという仕組みです。
江戸風鈴（東京）
創作ガラス風鈴（神奈川）
竹炭風鈴（福島）
風鈴市はやはり風鈴を買い求めに来るお客さんが大部分のようですが、出品されている風鈴の種類が多く、様々な色や形、音色があるので、目移りしてどれを買おうかと迷ってしまう人も多いようです。 短冊を揺らしながら風鈴の音を確かめ、ご主人や友人と相談しながら、風鈴選びを楽しんでいました。
南部風鈴（岩手）
風鈴の値段は、１０００円前後から３０００円程度が大部分ですが、今年も１００万円の風鈴が出品されていました。 果たしてどのような方が買われるのでしょうか？
諏訪ガラス風鈴（長野）
高岡鉄風鈴（富山）
川崎大師風鈴市で人気のあるのが、味わいのあるお顔をした「厄除だるま風鈴」です。 この「厄除だるま風鈴」は、「川崎大師風鈴市」のオリジナル風鈴として、江戸風鈴の第一人者である篠原正義氏によって製作されたガラス風鈴です。
外国の風鈴
今年も７月２０日（火）、２１日（水）の両日、「川崎大師オリジナル『厄除だるま風鈴』（素通し）をお求めになった方、各日先着３００名様に限り、あなたのお名前をその風鈴にお入れいたします」というイベントが開催されます。
卍風鈴（鹿児島）
沖縄びーどろ風鈴（沖縄）
会場での名入れサービスを行っているのが、江戸風鈴の篠原風鈴本舗の篠原さんです。 遠く江戸時代からの江戸風鈴の技法を、今に伝える職人さんです。 江戸風鈴は、熟練した職人による吹き硝子手作り風鈴です。 金魚などの夏らしい絵柄を、内側から描いているのが特徴です。
有田焼風鈴（佐賀）
会場での名入れも風鈴の内側に名前を書き込みます。 したがって、名前を入れてもらう風鈴は、川崎大師オリジナルの「厄除だるま風鈴」とは少し異なる、風鈴に模様のない空白部分がある「だるま江戸風鈴」（「川崎大師オリジナル『厄除だるま風鈴』（素通し）」）です。
播州姫路風鈴（兵庫）
瑠璃風鈴（奈良）
外側からみて正しく文字になるよう、内側に逆文字を書き込まなければならないから、相当の技術を要します。 名前を書き込むのに時間がかかるので３００名限定です。 風鈴市の開始時間と同時に申し込みが殺到し、あっという間に完成まで１時間〜２時間待ちとなります。
竹千筋風鈴（静岡）
また、風鈴市に花を添えるため、２０日（火）の午後５時３０分から６時３０分の間、大師地区町内会踊り子連約５００名による、「川崎大師やくよけ風鈴市音頭」「川崎大師風鈴市祝い唄」の踊り練り込みが、境内で賑やかに繰りひろげられます。
「川崎大師やくよけ風鈴市音頭」「川崎大師風鈴祝い唄」は、先代貫首・金剛山人作詞、アントニオ古賀作曲です。 「川崎大師やくよけ風鈴市音頭」を歌っているのは、島倉千代子さんです。 風鈴市の会場でも、数人の踊り子さんにより、毎日踊りが披露されています。
１００万円の風鈴
金の風鈴・銀の風鈴 特別出品の風鈴です。
今年も１００万円の風鈴が展示されていました。 さすがこの風鈴の価格には、見る人も「ほーっ」とため息。 お店の方に手招きされても、おそるおそる近付いています。 写真を撮って良いものかと半信半疑の人もいます。
銀の風鈴
ディズニーキャラクター風鈴
外国の風鈴 外国の風鈴も出品されていましたが、音色のみでなく飾りも楽しむことができることから若い人に人気のようです。 また、子供に人気のディズニーキャラクターの風鈴も出品されていました。
ウィンドチャイム 金属製のいくつもの長さが違うパイプが、ぶつかり合うたびに様々な音色を重ねて奏でます。 また、夏らしいサカナ、イルカ、カモメ、ペンギンなどをモチーフしており、お部屋のインテリアとしても最適です。 すでに風鈴を買っている人や若い人に人気のようです。
風鈴市会場
川崎大師大本堂
売り声も なくて買い手の 数あるは 音にしらるる 風鈴の徳 江戸時代の末期、江戸風鈴の涼やかな音が一世を風靡しました。 天秤に沢山の風鈴をぶら下げ、江戸八百八町を売り歩いた風鈴売りたち･･･
彼らは物売りには珍しく売り声をあげることはまずなかったと言われています。 売り物の風鈴がそよ風を受けて軽やかな響きを奏でれば、それにまさる売り声はなかったからでしょう。 狂歌から当時の様子が偲ばれます。
川崎大師大山門と五重塔
川崎大師・仲見世
仲見世も風鈴の飾り付け
風鈴の納め所の開設 涼しげな音色で暑さを和らげてくれた風鈴に感謝の気持ちを込めて、古くなったり、壊れてしまった風鈴を納めることができる、「風鈴納め所」が風鈴市実行委員会本部の横に開設されています。 納めた風鈴は、法楽の後に材料別に分別してリサイクルされるそうです。
法楽：「納め風鈴法楽」風鈴納め所前にて開催期間中毎日２回修行 正 午（午前１１時３０分護摩供養終了後） 午後４時（午後３時３０分護摩供養終了後）・・・２１日と日曜日は午後４時３０分
仲見世
アクセス 京浜急行川崎駅で京急大師線に乗車し、川崎大師駅で下車。徒歩１０分。 ＪＲ川崎駅前から大師行きバスに乗車し川崎大師駅下車。徒歩１０分。 駐車場 普通乗用車７００台 駐車料金無料 駐車場から徒歩１０分。
関連するホームページ 川崎大師 川崎大師タウンネット
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