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昭和記念公園のサギソウ (H22.8.13)


舞い踊るサギソウ



舞い踊るサギソウ



舞い踊るサギソウ


昭和記念公園では、今年も「サギソウまつり」が開催されています。


これまでは8月1日から8月31日の間に開催されていましたが、今年は開始時期が8月5日からでした。

気候の関係で開花時期が遅かったのでしょうか?

細部は不明です。



今年もさざなみ広場、花木園展示棟、トンボの湿地などに、ボランティアの方々が丹念に育てた6万球のサギソウが、逐次舞い踊っています。


サギソウは、日当りの良い湿地に生える多年草で、夏に可憐な純白の花をつけます。

その花の形が翼を広げたシラサギを連想させることから、「サギソウ」という名前がついたといわれています。


舞い踊るサギソウ



舞い踊るサギソウ



舞い踊るサギソウ


サギソウは、地下にほふく茎があり、その先端に大豆ぐらいの球根(球星ともいう)をつけます。

その球根から芽が出て開花し、生育状態が良いと球根の数は1年で2〜3倍に増えるそうです。



花の高さは20〜40cmで、葉は茎の下部に数枚付き、広い線形で長さ5〜10cm、幅1cm程度です。

花の直径は約3センチ程度です。唇弁は3つに分かれ、側列片は扇形でフリル状に細かく深く裂けています。

距は細く長さは約4センチ程度です。


舞い踊るサギソウ



舞い踊るサギソウ



舞い踊るサギソウ


サギソウの歴史


サギソウの歴史は古く江戸時代初期にはすでに栽培の記録が残されています。

現在では生息地の開発と乱獲などが原因で、各地で個球数や生息地の減少が進み、「絶滅危惧種」の一つにあげられています。

昭和記念公園で展示されているサギソウは園芸品種だとのことです。


昭和記念公園のサギソウ

昭和記念公園では、平成9年度に「水鳥の池」の北岸に約30m2(215m)の仮設花壇を設置し、「多摩サギ草愛好者の会」の協力のもとボランティア活動によりサギソウ約7,000球の植栽を行いました。

その後、ボランティア組織の拡充や栽培技術の向上を重ね、年間を通じ献身的に栽培管理を続けてきた結果、現在では約60,000球のサギソウを開花させるまでになっています。


舞い踊るサギソウ



舞い踊るサギソウ



舞い踊るサギソウ


今日では昭和記念公園の夏の風物詩として、レインボープール、ひまわりとともに、夏季における集客の一助を担っているそうです。


公園ではサギソウボランティアと協力してこのサギソウを大切に保護育成し、また栽培技術を広く普及することで、多くの来園者に末永くサギソウを楽しんでいただきたいと考えているそうです。



サギソウ祭りの期間には、ボランティアの方が自宅で栽培されたサギソウも展示されていました。


毎年、見事に咲き誇っているサギソウにお目にかかることができます。


舞い踊るサギソウ



舞い踊るサギソウ



舞い踊るサギソウ


サギソウの開花期間は1週間程度だそうですが、昭和記念公園では開花時期の異なる3種類のサギソウ「青葉」「銀河」「輝き」を栽培しており、1ヶ月近くの「サギソウまつり」の期間に、次々と開花します。



8月13日に訪問したところ「青葉」がちょうど見頃を迎えており、それぞれの花壇で数多くのサギソウが乱舞しておりました。

「銀河」については、殆ど見られませんでした。

ということで、今年も「青葉」についてレポートします。


舞い踊るサギソウ



2羽が並んで



2羽が並んで


西立川口から入場すると、前方に来場者案内テントが設置されており、来場者に対する案内、サギソウの解説、栽培管理のアドバイスなどが行われています。


また、案内テントのそばには、仮設展示花壇が設置されております。

また、少し離れた場所には、ボランティアの方の手製作品の寄せ植え鉢の展示も行われています。



案内テントから斜面を下がった水鳥の池のそばに、1.2m×16mのサギソウ花壇が設置されています。


この花壇では、青葉、銀河、輝きの3種類のサギソウ約3万球が、開花時期に合わせて逐次植え替えられ、1ヶ月に亘って可憐な花を楽しむことができます。


2羽が一緒に



サギソウ花壇


サギソウ花壇



舞い踊るサギソウ



舞い踊るサギソウ



舞い踊るサギソウ


また、この花壇のそばにあるテントでは、写真撮影用のサギソウ鉢の無料貸し出しが行われています。

三脚を持ったカメラマンが次々とサギソウ鉢を借り出して、熱心に写真を撮っていました。



さざなみ広場のほかには、花木園展示棟前にもサギソウミニ花壇が設置されています。


また、花木園展示棟ではサギソウの写真等が展示されています。


舞い踊るサギソウ



トンボの湿地の渓流にて


トンボの湿地では自生風のサギソウを見ることができます。

また、トンボの湿地の傍の池には、サギソウ花壇が浮かべられていました。



アクセス


西立川口 JR青梅線西立川駅から徒歩2分

立川口JR中央線立川駅から徒歩15分

このほか昭島口、玉川上水口、砂川口があります。


トンボの湿地のサギソウ



トンボの湿地のサギソウ


トンボの湿地のサギソウ



ボランティアの方の寄せ植え鉢



ボランティアの方の寄せ植え鉢



ボランティアの方の作品


入園料

大人(高校生以上)400円
小・中学生80円

関連のホームページ
 
 
国営昭和記念公園


      風来坊


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