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島錦
紀ノ川
上野東照宮ぼたん苑では、毎年1月1日から2月中旬までの予定で、冬ぼたんの一般公開が行われます。 今年は1月1日から2月21日までです。
寒紫
今年はいつ行こうかなと思っていたところ、1月10日の午後、ネットの友人たちと神田散策をすることになりました。 この機会を利用しなくてはと、午前中1時間ほど上野東照宮ぼたん苑を訪ねました。 まだ、蕾も随分ありましたが、見頃の冬ボタンも多く、結構楽しむことができました。
八千代
島の藤
上野東照宮は、元和2年(1616年)2月駿河城に徳川家康を見舞いに赴いた、藤堂高虎と天海大僧正が、危篤の家康公の病床で「末永く鎮魂できる場所を造って奉ってほしい」との遺言を受け、高虎の屋敷領地であった上野の山に、寛永4年(1617年)に本営を造営しました。
白雪
その後、3代将軍家光がこの屋敷に満足できず、慶安4年(1651年)に現在の社殿(金色殿)を造営し、以後江戸の象徴としました。 これが現存する上野東照宮です。 上野東照宮には、徳川家康公(初代)、徳川吉宗公(8代)、徳川慶喜公(15代)が奉られています。
寒百花
ハイヌーン
紅輝
上野東照宮のボタン苑は昭和55年(1980年)に日中友好を記念として開苑しました。 回遊式の日本庭園には、日本のぼたんと中国政府から友好記念として贈呈された希少な中国のぼたんを合わせて290品種、3,800本が見事な花を咲かせるそうです。
百花選
冬ぼたんは約40種類、600本が公開されています。 雪除けのわら囲いの中で寒さに耐えながら可憐な花を咲かせる冬ぼたんは、なかなかの風情があります。
日月
花遊仙
寒ぼたんと冬ぼたん 上野東照宮ぼたん苑や鶴岡八幡宮の神苑ぼたん庭園にこの時期に咲くぼたんを、風来坊は冬ぼたんとして紹介しております。 しかし、この時期に咲くぼたんには、厳密には寒ぼたんと冬ぼたんの2つの種類があります。
天衣
寒ぼたんは、春と晩秋から冬にかけて咲く、二季咲きの品種のぼたんです。 寒ぼたんは、江戸時代に牡丹園芸家が寒の時期にも富貴花を咲かせようと品種改良をおこなった牡丹で、これらの種類が寒ぼたんの始めといわれています。 春につく蕾はつみ取り、夏の終わり頃に葉を摘み取って花期を遅らせ、藁の霜囲いをして暖かいところに保護すると冬に開花します。
???
冬ぼたんは、本来、春に開花する花を、1年以上真冬より寒い場所で、徹底した温度管理によってこの時期を春だと思いこませ、開花させたもので、春のぼたんと同じ種類です。
寒ぼたんは、樹勢が弱くて栽培が難しいこと、安定して花を咲かせるまでには長い年月を要することなどから、上野東照宮や鶴岡八幡宮で見ることのできるこの時期のぼたんは冬ぼたんが主流のようです。 ぼたんで有名な奈良県の石光寺には、寒ぼたんが36種類300株あるとのことです。
花遊
寒八重
冬ぼたんと寒ぼたんの違いを一目で区別する方法は、緑の葉があれば冬ぼたん、葉がなく花だけのものが寒ぼたんです。 石光寺の寒ぼたんを見ていただくと、上野東照宮の冬ぼたんとの違いがはっきりするかと思います。 石光寺の寒ぼたん
上野東照宮ぼたん苑の案内 開苑期間:1月1日〜2月21日 期間中は無休です。 開苑時間:午前9時30分〜午後4時30分(入園締切) 拝観料:大人600円、団体500円(20名以上)、高校生400円
ヒマラヤサクラ
上野東照宮入り口
アクセス JR上野駅から徒歩5分 上野動物園の隣 関連するホームページ 上野東照宮 風来坊