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レンゲショウマ
東京都八王子市にある「高尾山」は、関東山地の東南、都心から約50キロメートルに位置しています。 都心からの交通の便にも恵まれ、日帰りでもゆっくりと山歩きが楽しめる国定公園です。 平成19年からミシュランガイドで、最高ランクの「三ツ星」観光地に選出されています。
高尾山は、標高は599mとあまり高くない山ですが、暖帯林と温帯林の境目にあるため、両方の植物を観察することができます。 高尾山と周辺に生息する高等植物は153科、1300種類に及んでおり、その中で高尾山特有の植物として原記載され、学会に発表された野草の数は65種類に達しているとのことです。
高尾山には手軽にハイキングを楽しむことができる7つのコースが設定されています。 どのコースもそれぞれ違った見所がいっぱいで、四季折々に変化する景色・風情を楽しむことができます。 特に、1号路〜6号路と名付けられた6つの自然研究路には、高尾山特有の動物・植物・昆虫・野鳥の解説板が取り付けてあり、自然の野外博物館といった感じです。
山麓からはケーブルカーまたはリフトで中腹の海抜472m付近まで登ることができます。 山麓から歩いて登るルートも3つありますが、いずれのルートでも1時間30分程度で山頂に到達することができます。
レンゲショウマ群生地
高尾山は、東京都心から電車で約1時間で行くことができる交通アクセスの良さ、ケーブルカーなどを使って気軽に登山できること、数多くの山野草に出会えることなどから、老若男女問わず人気が高く登山者数の多い山です。 年間の登山者数は約260万人を超え、富士山やエベレストを遙かに超えて、世界一の登山者数を誇っています。
この高尾山の中腹に、野草園があります。 高尾山とその周辺の山や丘陵には、数多くの野草が自生していましたが、丘陵地に市街化の波が押し寄せ、団地等の高層ビルが建ち並び野草の自生地であったナラやクヌギの落葉樹林帯は非常に少なくなり、今ではその数も種類も激減しています。
高尾山の野草園は、こうした変化する環境の中で高尾山に昔から自生していた野草を中心として、約300種類あまりの亜高山帯植物や一部高山植物などをできるだけ自然の姿で見られるよう配慮して植裁されています。
ネットの友人から高尾山の野草園で、自生している500株のレンゲショウマが見頃を迎えているとの情報があり、早速訪ねてみました。 野草園はケーブルカーの高尾山駅(高尾山の中腹の駅)から徒歩1分のところにあります。 2800平方メートルの園内には散策路が設けられており、散策路を歩きながら四季折々の山野草を楽しむことができます。
レンゲショウマの群生している場所は、野草園内に3ヶ所ありました。 野草園にはいると左手がさる園になっており、右手に降りる階段があります。 この階段を降りる途中の左手に沢山のレンゲショウマが咲いていました。
この場所が野草園で一番多くのレンゲショウマが群生している場所です。 野草園の入口でレンゲショウマが出迎えてくれたという感じです。 この時期、咲いている野草の数は少ないですが、散策路に沿って野草園内を歩いていると、キレンゲショウマが咲いていました。
また、散策路の途中に2ヶ所、レンゲショウマが群生している場所がありました。 30〜50株程度の群生地ですが、それでも十分楽しめます。 また、散策路は整備が行き届いており、散策路の道板に膝をついてレンゲショウマを撮影しても、ズボンは汚れませんでした。
風来坊の行った8月8日は、残りの蕾も少なく、見頃をやや過ぎつつあるという感じでした。 しかしながら、沢山のレンゲショウマの花が咲いていて、十二分に楽しむことができました。 夏休みの土曜日で、高尾山は子供連れのハイキング客で賑わっていましたが、野草園は入園者も少なく、レンゲショウマの穴場という感じでした。
キレンゲショウマ
アクセス ケーブルカー、リフト乗り場(清滝駅)までは、京王高尾線高尾山口駅から徒歩5分です。 野草園 ケーブルカー高尾山駅から徒歩1分、リフト山上駅から徒歩5分です。 開園時間は10時から16時ですが、この時期は9時30分から開園されています。 入園料400円
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