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千鳥ヶ淵緑道ボート乗り場付近 堀の右側が北の丸公園
ボート乗り場付近の1時間後の光景です
千鳥ヶ淵は、江戸城の堀の中で水面の幅が最も広く、堀の両側に植えられたソメイヨシノやヤマザクラは、東京では1、2のものとして人気があります。 堀の形状が「千鳥」が羽を広げた形に似ていることから、千鳥ヶ淵という名前がついたと言われています
かつては半蔵濠とつながっていましたが、明治33年に北の丸と番町をつなぐ道路建設のため埋め立てられて、堀が二分されたそうです。 このため千鳥ヶ淵周辺は、厳密に考えると、千鳥ヶ淵の外側(皇居の反対側)の千鳥ヶ淵緑道、千鳥ヶ淵の内側(皇居側)の北の丸公園、半蔵濠に面している千鳥ヶ淵公園の3つに区分できるようです。
千鳥ヶ淵緑道からの展望
千鳥ヶ淵では千鳥ヶ淵緑道から見る桜の景観が一番素晴らしいですので、一般に千鳥ヶ淵といえば千鳥ヶ淵緑道のことです。 千鳥ヶ淵緑道には76本、対岸の北の丸公園には329本の桜が植えられていますが、このうち千鳥ヶ淵緑道から見ることができるのは260本のソメイヨシノです。
今年の東京の当初の開花予想は、昨年よりも5日ほど遅い状況でしたが、3月中旬になって暖かい日が続いたため、開花予想が出るたびに開花日が繰り上がり、最終的には昨年よりも1日早い3月21日に開花しました。 しかしながら、今年は開花してすぐに寒い日が続いたためか、なかなか開花が進みませんでした。
3月末でも3部咲き程度でしたが、4月3日が5月中旬並みの陽気となり、一挙に開花が進み、同日満開宣言が出されました。 天気予報では今後も暖かい日が続くとの予想ですので、週末の花見は4月4日、5日しかありません。 ということで、4月4日に東京の桜見物に出かけることにしました。
「東京では各地の桜が満開です」とテレビで放映されており、週末の桜の名所は大変な混雑となりそうです。 例年、千鳥ヶ淵の桜を見る場合は、混雑の影響を少なくするために、朝早く千鳥ヶ淵を訪ねて、その後他所に廻ることにしています。
今年も土曜日ですから、昨年と同様に6時30分過ぎに家を出て、7時45分に東京メトロ半蔵門線の九段下駅に到着しました。 九段下の駅から地上に出ると、九段下駅から武道館に通じる田安門までの歩道脇は多くの人が熱心に写真を撮っていました。 さすがに人気の千鳥が淵は朝早くから大変な人出です。
千鳥ヶ淵緑道は朝早くから大勢の人が
千鳥ヶ淵の桜の景観を一番楽しむことができる千鳥ヶ淵緑道は、九段下の入口から千鳥が淵墓苑近くのボート乗り場付近までは、散策路の中央に桜が植わっているため、散策路が二つに分かれています。 しかも散策路の幅が2m程度と狭いため、桜の時期は左側通行の一方通行となります。
皆さん撮影に熱中しています
このため、千鳥ヶ淵に垂れ下がる桜を楽しむ場合は、九段下の入口から入る必要があります。 九段下の入口からはいると、すぐに絶景のポイントがあり、多くの方がここで記念撮影をします。 さらに、千鳥ヶ淵緑道には数々の記念撮影のポイントがあるため、人の流れがゆっくりとなります。
こうした状況から、入り口付近は大変な混雑となりますし、散策路も混雑が続きます。 このため、散策路が混みすぎて危険にならないように、九段下側の入口では入場規制が行われます。 したがって、人出の多くなる、土・日の昼頃には九段下駅から千鳥が淵緑道入り口までの歩道には、入場するための長い行列ができます。
8時にネットの友人と合流し、8時15分過ぎに千鳥ヶ淵緑道に入りました。 千鳥ヶ淵緑道に入ってびっくりです。散策路が綺麗に舗装されています。 舗装されて歩きやすくなっているためか、今年は人の流れがスムーズです。 歩きやすくなっているため、一方通行にもかかわらず、両方の散策路を千鳥ヶ淵墓苑に向けて歩いているためかもしれません。
9時前のボート乗り場 すでに長い行列が!
千鳥ヶ淵では桜の大木が壕に向かって垂れ下がっていますので、ボートに乗って下から眺める桜が大人気です。 九段下の入口から入ると、ボート乗り場は千鳥ヶ淵緑道の終わりに近い部分です。 風来坊はボート乗り場に9時前に到着しましたが、すでにボートを待つ長蛇の列ができていました。
右下はボートを待つ人の長い行列!
9時前のボート乗り場付近の光景
千鳥が淵のボートは9時30分から貸し出されますが、8時にはすでに行列ができているそうです。 先頭の人は何時から並んでいるのかわかりませんが、先頭付近でも1時間30分待ちとは! 今年からボート乗り場の近くに新しく展望台ができていました。
千鳥ヶ淵墓苑入口から出て、北の丸公園を散策した後、陽の当たっていなかった北の丸公園の桜やボートの写っている写真を撮ろうと思い、再度千鳥ヶ淵緑道から入りました。 10時を少し過ぎていましたが、スムーズに入ることができました。 千鳥ヶ淵緑道が舗装されて、見学者の流れがスムーズになったためかもしれません。
千鳥ヶ淵緑道が舗装されて、見学者の流れがスムーズになったためかもしれません。 このため、今年はボートの写っている千鳥ヶ淵の桜をお届けすることができます。
桜吹雪の千鳥ヶ淵緑道
満開宣言から5日後の4月8日に、昼休みを利用して千鳥ヶ淵に出かけました。 少し風があったため、千鳥ヶ淵緑道には桜吹雪が舞っていました。
4月4日に訪れたときに淡いピンク色だったソメイヨシノは真っ白になり、ところどころには葉桜も見られました。 千鳥ヶ淵の水面にも沢山の花びらが浮かんでいました。 花の命の短さを実感しました。
千鳥ヶ淵緑道ボート乗り場傍の展望台から
ボート乗り場は平日でもこの行列です
4月4日は薄日の状況でしたが、この日は眼の覚めるような快晴でした。 千鳥ヶ淵緑道の桜の雰囲気も、4月4日と4月8日では随分と異なるのではないかと思います。 平日にもかかわらずボート乗り場は長い行列が!
千鳥ヶ淵にも桜が浮かんでいます
アクセス 東京メトロ東西線、半蔵門線、都営新宿線「九段下」駅から徒歩5分 東京メトロ東西線「竹橋」駅から徒歩10分
千鳥が淵その2へ 風来坊