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川治温泉の紅葉
五十里ダムの紅葉を見たのち、バスで川治温泉まで移動しました。 1時間に1本程度しかないバスに、10分待ちで乗車できました。 川治温泉は鬼怒川と男鹿川の合流部付近にある小さな温泉で、男鹿川沿いに約10件の旅館、ホテルが建ち並んでいます。 川沿いに「岩風呂」の愛称がある共同浴場(露天風呂)の薬師の湯があります。
今回は川治温泉で昼食後、龍王峡駅まで鬼怒川に沿って散策しました。 龍王峡にはいくつかのハイキングコースが紹介されていますが、今回はその中で一番長いコースです。 結果的には、東武鉄道のホームページのハイキング・ウォーキングコースに紹介されている「自然ハイキング 龍王峡コース」と概ね同じコースとなりました。
黄金橋
東武鉄道のホームページで紹介されているコースの概要です。 コースは約8キロ、散策の所要時間4時間となっており、その目安は次のとおりです。 川治湯元駅→15分→川治温泉薬師の湯→5分→あじさい公園→40分→小網ダム→40分→浜子橋→60分→白岩半島→40分→むささび茶屋→25分→虹見橋→10分→龍王峡駅
今回のコースの概要は次の地図のとおりです。 この地図は東武鉄道のホームページに掲載されているものです。 龍王峡ハイキングコースの地図 川治温泉から赤線のコースに沿って散策しましたが、途中の「浜子橋〜白岩展望台への分岐」の間は、コースを離れて上部にある広い道路(地図では白色の道路)を歩きました。
黄金橋からの川治温泉
黄金橋から野岩鉄道と川治ダムを望む
川治温泉で昼食後、岩風呂薬師の湯を経由して黄金橋から散策コースに入りました。 黄金橋を渡ったところがあじさい公園で、その中に散策路が整備されています。 狭いですが比較的平坦な散策路で、あじさいの時期は多くの方で賑わいそうな感じです。 黄金橋から1キロほど進んだ左手が小網ダムです。 このダムを渡って坂を登ったところが川治温泉駅です。
小網ダムから下流の光景
川治温泉で昼食後、岩風呂薬師の湯を経由して黄金橋から散策コースに入りました。 黄金橋を渡ったところがあじさい公園で、その中に散策路が整備されています。 狭いですが比較的平坦な散策路で、あじさいの時期は多くの方で賑わいそうな感じです。
小網ダムから上流の光景
小網ダムからの光景
黄金橋から1キロほど進んだ左手が小網ダムです。 このダムを渡って坂を登ったところが川治温泉駅です。
旧道散策路からの鬼怒川の光景
散策路はダムを渡らずにそのまま右岸を進みます。 小網ダムからは道幅が広くなり、300mほど進んだ地図の「横断注意」と書かれている場所から、龍王峡方面への散策路に入ります。 この道は2車線の広い道路ですが、旧道で現在は使用されていないようです。
旧道の散策路
地図には「トンネル内車注意」と書かれていますが、車は通行していませんでしたし、地図の分岐点の部分には車両通行止めの柵が設けられていました。 この散策路は鬼怒川より50m程度高いところにあり、ところどころで上から鬼怒川を眺めることができます。 地図の分岐点のところから緩やかな坂道を下り、浜子橋に出ました。
浜子橋からの展望
浜子橋は吊橋で、橋の中央部は鉄板ですが、両側は編み目になっており、足元から川面を眺めることができます。 高所恐怖症の方は少し緊張しそうな場所です。 浜子橋の鬼怒川の景観はなかなかのものでした。
浜子橋
ここから散策コースが川の左岸になるため、浜子橋を渡って反対側の坂道を登ります。 坂道を登りきると広い道路になります。この道路も現在は使用されていないようです。
少し進むと龍王峡方面の案内がありました。 散策コースは右下に坂を下り、川治第2発電所、白岩半島経由で龍王峡に進みますが、今回は散策コースを離れて上側の道を進むことにしました。
三ツ岩トンネル付近からの鬼怒川の展望
三ツ岩トンネル付近からの展望
三ツ岩トンネルのところで車の通行する道路に出たのち、白岩トンネルを抜けたバス停のところから白岩展望台を経由してつづら折の坂を下って、「白岩展望台への分岐点」のところで、赤線の散策ルートに戻りました。 三ツ岩トンネル付近からの景観もなかなかのものでした。
三ツ岩トンネル付近の紅葉
三ツ岩トンネル
三ツ岩トンネル付近からの白岩半島の展望
紫龍峡の紅葉
龍王峡は鬼怒川上流部にある峡谷で、鬼怒川温泉と川治温泉との中間に位置しており、日光国立公園に属する景勝地です。 火山岩が約3キロにわたって侵食されてできた峡谷で、険しい岩盤が露出し、さながら龍が暴れ回ったような形跡を残すことから龍王峡と名付けられています。
今から約2200万年前に火山が爆発し、その溶岩が固まってできた岩石が龍王峡の原型とのことです。 その後、長い年月をかけて鬼怒川の清流によって侵食され、現在のような景観になったといわれています。
龍王峡は、上流から紫龍峡、青龍峡、白龍峡の3つのエリアに大きく分けられます。 紫龍峡は最初に火山噴火し、溶岩が凝縮した場所です。安山岩からできており紫がかった色でありことからこの名前がつけられています。 白岩半島からかめ穴付近までのエリアです。
紫龍峡
龍王峡の散策路
青龍峡
白岩半島は河原の広い場所で、川底深く切り込まれた渓谷という龍王峡のイメージとは異なるエリアです。 お弁当を広げる場所としてお勧めとのことです。
青龍峡 火山爆発による溶岩の上に、火山灰が堆積してできた緑色凝灰岩が、岩の色を青色に見せている場所です。かめ穴付近からむささび橋付近までのエリアです。 青龍峡には、かめ穴、兎はね、五光岩、大観、柱状節理などの見所があります。
かめ穴(?)
兎はね(?)
かめ穴 かめ穴のあった場所は、昔は川底でした。 川底だった頃に、穴になっている部分の岩質が、流されてきた岩よりも柔らかかったために、次々と当る岩によってへこんでいった穴です。
大観からの青龍峡の展望
大観 大観と掲示されている場所に立つと、さまざまな表情の岩々が広がり、渓谷の美しさを堪能することができます。 柱状節理 縦に幾筋もの線が入った岩肌です。 地下のマグマが地上に噴出した後、急速に冷やされて凝縮してできたものです。 六角形が特徴で、迫力ある芸術作品といえます。
五光岩 川床にある直径10mほどの岩塊が五光岩です。 火山灰が堆積してつくられる凝灰岩ででき、岩質が硬軟不均一のため流水による侵食によって、今の奇岩になりました。
むささび橋から上流(青龍峡)の展望
むささび橋 青龍峡と白龍峡の奇岩怪石を展望できる橋です。 龍王峡のダイナミックな渓谷美を楽しむことができます。 橋のたもとにはむささび茶屋があります。
むささび橋
むささび橋から下流(白龍峡)の展望
白龍峡からむささび橋を望む
白龍峡 白龍峡は、白色に近い流紋岩が多いことから、この名前がつけられています。 むささび橋付近から虹見橋付近のエリアです。 白龍峡には流紋岩の割れ目、かめ穴、竪琴の滝、虹見の滝、龍王神社などの見所があります。
竪琴の滝 竪琴の弦のように清らかな水が幾筋にも分かれて流れていきます。 虹見の滝 太陽光線が当たると虹がかかることから、虹見の滝と名付けられました。 虹が見えるポイントがあるようです。
竪琴の滝
虹見橋から上流を望む はるか彼方にむささび橋が!
虹見橋と虹見の滝
龍王神社 龍王神社は断崖の上に立っています。 鬼怒川・川治のふたつの温泉の守り神である、御神体龍神像が祀られています。 写真はありません。
今回は、川治ダム、五十里ダムで少しゆっくりしすぎたため、肝心の龍王峡を散策する頃は、薄暗くなってしまいました。 ということで、残念ながら綺麗な画像をお届けできません。 3時頃までに散策を終えるのが良いかと思います。 鬼怒川の紅葉(川治ダム〜龍王峡)その1へ 風来坊
虹見橋から下流を望む