散策スポット・北海道東北

散策スポット目次

HOME

前ページ

次ページ

本土寺のあじさい (H21.6.20)


五重塔とあじさい



五重塔とあじさい


長谷山本土寺(ちょうこくさんほんどじ)は、建治3年(1277年)豪族平賀忠晴の屋敷内に、日蓮上人の弟子日朗を導師として招き、開堂したのが起こりだといわれています。


本土寺は池上の「長栄山本門寺」、鎌倉の「長興山妙本寺」とともに「朗門の三長三本の本山」と呼ばれる、屈指の名刹で、松戸地方における日蓮宗の教壇活動の中心とされました。

ここには日蓮直筆の書状類をはじめとして、松戸市域の貴重な中世資料が数多く所蔵されています。


五重塔とあじさい



五重塔



五重塔


今日、「花の寺」として親しまれている本土寺の「本土」とは、「我批土(わがこのど)」つまりお釈迦様が本当の佛、本佛となって住む国土「本土」に由来しているそうです。

また花は、本佛に捧げる花であり、宝樹だそうです。


本土寺では、春の桜、初夏の花菖蒲・あじさい、秋の紅葉と移り変わる四季を育み、心をなごませてくれます。



本土寺は現在、「あじさい寺」とも呼ばれていますが、本土寺に最初に植えたのは桜だそうです。

その後、全山の修復が始まった段階から、各お堂や建物の応急修理と平行して、桜の下にあじさいを挿し木していきました。

次第にあじさいは増え、誰言うともなくあじさい寺になったようです。

初夏には1万株のあじさいと5000株の花菖蒲が見事な景観を見せてくれます。


鐘楼



本堂



本堂


秋には紅葉で美しいことでも知られています。

これは、京都に行くたびに、あちこちのお寺の紅葉の美しさに心を打たれた住職が、特に山もみじの間に点々とする真っ赤なもみじに心をひかれ、この大盃という真っ赤なもみじを、現在までに40年かけて千本近く植えたそうです。

秋には植えた住職本人が驚くほど美しくなるとのことです。



本堂裏手のあじさい


開山堂



JR常磐線北小金駅北口から商店街を200mほど進むと、道の両側に「長谷山」「本土寺」を刻んだ石門があり、ここから参道となります。

水戸光圀が寄進したと言われる松や杉の老木が茂っている参道を道なりに500mほど進むと、正面に朱塗りの山門・仁王門があります。

これより本土寺の境内となります。


本堂裏手のあじさい



散策路から菖蒲池を望む



散策路から菖蒲池を望む


今年は本土寺のあじさいを見に行く日程がなかなかとれず、少し見頃をすぎているかもしれませんが、6月20日に行くことにしました。


ところが、前日の日本テレビのズームインスーパーの天気予報で、本土寺のあじさいが放映されています。

しかも天気予報ですから、朝から何回も放送されており、しかも境内からの実況中継で、さまざまなあじさいのスポットが紹介されています。




本土寺のあじさいも鎌倉のあじさい同様に大変混雑しますので、朝早く行くのが得策ですが、マスコミで報道されるとその翌日からは大変ですし、しかも6月20日は土曜日です。


これはさらに早める必要があるということで、朝早く出発し北小金駅8時5分に到着し、本土寺に向かいました。


宝物殿付近の散策路



菖蒲池周囲の散策路



妙朗堂

さすがにこの時間ですと、本土寺に向かっている人はほとんどいません。

仁王門を仰いで境内に入り、石段を下っていくと別世界に入っていく感じです。石段を下り終わった右手に受付があります。

受付に近付くとすでに境内には多くの人の姿が見られます。

本土寺は朝8時開門ですので、それにあわせてきた方が随分おられたようです。



しかい本土寺境内は広いですし、あじさいが植えられている場所も大きく5つほどに区分されますので、境内はそれほど混んでいる感じではありませんでした。

入口から中に入ると右手にあじさいが拡がっています。

あじさいの花はこちらが多いですが、順路は真っ直ぐ進むようになっています。


菖蒲池周囲の散策路



菖蒲池周囲のあじさい



菖蒲池周囲のあじさい


入口からはいったすぐ左手に五重塔と鐘楼があります。


あじさいに囲まれており、ここが最初の撮影のスポットです。

真っ直ぐ進むと正面が本堂です。

本堂の周りもあじさいで溢れています。



菖蒲池周囲の散策路


菖蒲池周囲のあじさい



順路の案内にしたがって本堂の裏手に出るとあたり一面があじさいです。

あじさいの廻りに散策路が設けられています。


裏手のあじさいを眺めながら、順路に沿って散策路を進むと、前面眼下に菖蒲池が開けてきます。


菖蒲池の花菖蒲は見頃過ぎ



像師堂近くの休憩所からの展望



菖蒲池と宝物殿


本堂裏手のあじさいが植栽されている場所と菖蒲池とは10m程度の高低差があり、坂道の前方に広がる菖蒲池の光景は息を呑む見事さです。

しかし、今年は菖蒲池に花菖蒲がほとんど見られません。

見頃を過ぎたのかと思いましたが、ほとんど花がありません。



本土寺のことに詳しいネットの友人に伺ったところ、「今年の本土寺の花菖蒲は出来が悪く、途中の段階でほとんどの花を摘み取ったそうです。来年良い花を咲かせるための処置のようです」とのことでした。


菖蒲池の側には一段高い回廊がありますが、この回廊からの風情を楽しむには「本土寺ミニツアー」に参加することが必要です。


菖蒲池と宝物殿



瑞鳳門



瑞鳳門付近の散策路


菖蒲池の周りを周回できる散策路や花菖蒲を身近に見ながら菖蒲池を横断できる散策路が設けられており、ミニツアーに参加しなくても、さまざまな角度から花菖蒲やあじさいを堪能できます。

例年、菖蒲池の周辺は大変な混雑ぶりですが、今年はガラガラの状況でした。



菖蒲池から妙朗堂の反対側の坂道を上ると像師堂があります。

坂道を上った像師堂の手前に小さな休憩所があり、ここから菖蒲池全体を見渡すことができます。

回廊の一番端の近くで、宝物殿の横からとは菖蒲池を挟んで対称的な位置からの眺めです。


妙朗堂



絨毯のような境内のあじさい



絨毯のような境内のあじさい


像師堂の側にお願い地蔵尊があり、その横が苔と杉木の遊歩道の入口です。

境内の中に遊歩道とは随分大きな寺院ですね。

夏でも涼しい感じのする遊歩道です。

遊歩道の周りにもあじさいが植えられています。



遊歩道から瑞鳳門を抜けて、出口の方向に向かうと、あたり一面にあじさいが咲いているエリアとなります。

あじさいのエリアの前方に五重塔が聳えており、ここも素晴らしい撮影スポットです。


絨毯のような境内のあじさい



出口付近の散策路



出口付近の散策路


また、このエリアのあじさいは、少し高いところから眺めるとあじさいの絨毯のように見えます。

色とりどりのあじさいが咲き誇っている姿はまさに壮観です。



境内のあじさい


境内のあじさい


本土寺ミニツアー
初夏の紫陽花ツアーと秋の紅葉ツアーがあります。本土寺仁王門前に10時45分までに集合して、受付を行います。

受付完了後、本堂にて和尚さんの法話を伺い、建物内部(茶室・諸堂・像師堂など)を見学して、お昼頃開山堂で昼食。

食事後解散となり、解散後はお庭を自由散策することができます。

料金は5000円です。メールでの申し込みは4500円です。


出口付近の散策路



境内のあじさい



開山堂と紫陽閣


アクセス


JR常磐線北小金駅から徒歩10分

あじさいの時期には民間の臨時駐車場があります。


入場料 500円



開山堂


茶室「紫陽閣」



関連するホームページ

 本土寺


 松戸市北小金タウン情報



        風来坊


仁王門


目次  TOP 前ページ 次ページ HOME