散策スポット・北海道東北

散策スポット目次

HOME

前ページ

次ページ

江の島散策 (H21.1.25)


歩行者・自転車専用の江の島弁天橋を渡れば江の島です



江の島アイランドスパ


1月17日に江の島のサムエル・コッキング苑にチューリップを見に行った時は、南風のぽかぽか陽気で気温が上昇し、霞んだ富士山しかみることができませんでした。


ということで、1月25日に再度江の島を訪ねました。



前回はサムエル・コッキング苑のチューリップを見た後、上野東照宮の冬ぼたんを見に行きましたので、今回は島内をゆっくり散策することにしました。

西風が強くて寒い日でしたが、お陰でクッキリとした富士山の出会うことができましたし、稚児ヶ淵では波飛沫と富士山を撮影することもできました。


江の島アイランドスパと富士山



弁天橋からの富士山



青銅の鳥居と参道


江の島は、相模湾に浮かぶ周囲5km、標高60.4m、面積0.38平方kmの島です。

江の島は独立した島ですが、現在は橋でつながっており、片瀬海岸から車や徒歩で自由に行き来できます。

橋は車両専用の江の島大橋と、歩道・自転車専用の江の島弁天橋の2本が平行して架けられています。



明治時代のポスト


瑞心門



江の島は、約2万年前に沈降運動によって片瀬側と離れ、独立した島となり、干潮時に歩いて渡れるようになったのは、建保4年
(1216年)だといわれています。

その後長い間、干潮時には歩いて渡り、満潮時には渡し舟か人足が背負って渡っていました。


朱色の鳥居



辺津宮



奉安殿


江戸時代には負越賃は潮位によって決まっていましたが、他のところと同様に、ゆすり、たかりが多発していたようです。

このため、海に入らずに渡れる橋は島民にとっても、江の島神社への参詣者にとっても長年の夢でした。



白龍王


八坂神社



江の島参詣者が年々増加してきたので、1年中自由に島渡りできるようにとの考慮から、明治30年に片瀬側の州鼻口から島口まで全長約700mの橋が架けられ、渡橋賃として片道一人一銭五厘、往復三銭を徴収しました。


この橋は木製の、粗末なもので、大風には揺れ、津波には流され、その度に造りなおさなければならない村民の負担は莫大なものでした。


中津宮





山ふたつ展望台から
正面の伊豆大島は霞んでます


逆にいえばすぐに流されるのであまりしっかりとは造らなかったということのようです。

たびたび流される橋は地元の川口村にとっても負担であったことから、大正10年
(1920年)10月より県営に移され、渡橋賃は往復二銭となりました。

しかしながら、県営になっても橋は相変わらず風に揺れ台風には破壊され続けました。



二つ岩付近の商店


源頼朝により奉納された石鳥居



昭和24年(1948年)に橋桁がコンクリート製の江の島弁天橋が架けられました。

橋の部分が木製であったため、観光旅行者の増加に伴い橋の痛みが激しくなり、昭和33年
(1958年)に現在の、鉄筋コンクリート製の江の島弁天橋が架けられました。

この橋は幅が4
mで、歩道、自転車専用です。


奥津宮



力石


亀石(亀甲石)



龍宮


続いて、昭和39年
(1964年)の東京オリンピックのヨット競技の会場に江の島が使われることになり、ヨットハーバーが建設され、江の島弁天橋と平行して車両専用の江の島大橋が造られました。

橋部分は408m、片瀬側の陸地部分が207mで全長615
mです。

この結果、現在では車でも江の島に行くことができるようになりました。


江の島岩屋


第二岩屋へのオープンデッキ



岩屋入口


江の島岩屋は江ノ島の最奥部にある、長い歳月を経て波の浸食によってできた洞窟です。


かつては弘法大師や日蓮上人が修行したという江の島信仰発祥の地です。源頼朝が戦勝祈願した場所としても有名です。



奥行き152mの第一岩屋と112mの第二岩屋があります。

洞窟内の落石により、昭和46年以来長期間にわたり閉鎖されていましたが、周辺施設を一新して、平成5年4月から内部を見学することができるようになりました。


第一、第二岩屋への通路



与謝野晶子の歌碑


稚児が淵から岩屋入り口までは、全長128mのオープンスペースが整備されており、稚児ヶ淵の岩場におりることなく入口まで行くことができます。

入り口の料金所から階段を下りたところが洞窟内のギャラリーです。

岩屋の生い立ちや歴史などをパネルで紹介しています。



第一岩屋への通路


手持ちのロウソク



ギャラリーを過ぎたところが第一岩屋と第二岩屋の分岐点です。

分岐点にところに与謝野晶子の歌碑があります。

「沖つ風 吹けばまたたく 蝋の灯に 志づく散るなり 江の島の洞」


第一岩屋



第一岩屋 二つに分かれています


第一岩屋の方に進むと入り口でロウソクを渡されました。

「岩屋の中は低いところがあるから気をつけて下さい」とのことでした。

洞窟内にある石造物は、歴史的にも民俗学的にも大変貴重な文化遺産だそうです。



第一岩屋の石像


第一岩屋の石像



第一洞窟の一番奥に、弘法大師の寝姿の石造がありました。


また、この場所は「富士へ通ずる」という言い伝えも残されている場所とのことです。


第一岩屋の石像



弘法大師の寝姿


弘法大師



岩場と伊豆半島岩場は本日は立ち入り禁止です



第一岩屋と第二岩屋を結ぶ散策路


第一岩屋から分岐点に戻り、右手に進むと第二岩屋に向かうオープンスペースになります。


ここからは富士山は残念ながら見えませんが、前方に伊豆半島の景観を楽しむことができます。

また、眼下に沖に向かって泳ぎ始めようとしている亀石があります。
行き先は龍宮かもしれません。



第一岩屋から分岐点に戻り、右手に進むと第二岩屋に向かうオープンスペースになります。

ここからは富士山は残念ながら見えませんが、前方に伊豆半島の景観を楽しむことができます。

また、眼下に沖に向かって泳ぎ始めようとしている亀石があります。

行き先は龍宮かもしれません。

亀石



第二岩屋



第二岩屋の龍と光る石


江の島は古くから龍宮信仰の地として栄えてきました。

第二岩屋の一番奥でも龍が訪れる人を待っていました。

また、龍の周囲には光る石が沢山置かれていました。

洞窟の中でだけ光る神秘的な小石とのことです。

本当かな?



岩屋の入洞料は大人500円、子供200円です。

また、岩屋見学用に江の島入り口の片瀬海岸から岩屋まで観光船が運航されていますが、この日は荒天のため運行停止でした。


岩場と伊豆半島



岩場と伊豆半島

アクセス

江の島弁天橋まで

小田急片瀬江ノ島駅から徒歩5分
江ノ電江ノ島駅及び湘南モノレール湘南江の島から徒歩10分


 江の島からの富士山へ


         風来坊


目次  TOP 前ページ 次ページ HOME