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お休み処からの梅林の展望
梅林入口へ向かう
海抜626mの幕山は、西側に特異な岩の柱状節理の偉容を見せ、山頂は丸い丘状ではるか相模湾を眺望することができます。 この、四季を通じ雄大な自然景観と出会える「幕山公園」の山麓斜面に、約4000本の紅梅・白梅が植えられている湯河原梅林があります。
湯河原梅林は平成8年に初めて公開された新しい梅林で、梅の時期に開催される「梅の宴」も今年で13回目です。 今年の「梅の宴」は、平成20年1月26日(土)〜3月16日(日)の間、開催されました。 ライトアップは、2月23日〜3月9日の間、行われました。
7分咲きの梅林
梅林入口
今年は梅の開花が昨年に較べて2週間程度遅く、湯河原梅林の開花もなかなか進みません。 昨年は「2月10日3分咲き、2月14日5分咲き、2月16日7分咲き、2月26日見頃、3月4日満開」でしたが、今年は「2月22日3分咲き、2月25日5分咲き」でストップしてなかなか7分咲きになりません。
「3月3日7分咲き〜見頃」と掲載されていましたが、3月2日に行ったネットの友人から「凄い人でしたが、少し早かったです」との情報がありました。 開花情報は少し早めですから、「満開」と発表されたら見に行こうと思っていましたが、なかなか「満開」となりません。 3月12日から高知の帰る予定がありましたので、少し早いかなと思いつつ、3月8日に訪ねることにしました。
梅林最高地点への散策路は最初から急坂です
梅林の西側エリアの展望
上り道の続く散策路
横浜駅朝7時発のJR沼津行きの普通電車に乗れば、土曜日でもありガラガラだろうと思っていましたが、車内はハイキングに行く人で満席、一部立っている人もいました。 湯河原梅林のある幕山もハイキングに人気の場所ですから、湯河原駅からのバスも大混雑かなと心配していましたが、湯河原で電車を降りたハイキング客は数十名で殆どの方は熱海、湯河原方面に行かれました。 一瞬、ホッ!です。
湯河原梅林「梅の宴」の開催期間中は、湯河原駅から幕山公園行きの臨時バスが20分間隔で運行されています。土・日曜日は増発されます。 バス乗り場に「湯河原梅林は現在7分咲きです。そのことをご承知のうえ、お出かけ下さい」と表示されています。 やはり少し早かったのか思いましたが、ここまで来て引き返すわけにいきません。
8時45分の始発まで20分ほどありましたが、すでに20名ほどが並んでいました。朝も早いので風来坊もバスで行くことにしました。 やはり、土曜日です。バスは超満員となりました。約15分で幕山公園の第3駐車場に到着です。 自家用車用に第1〜第5の駐車場が準備されていますが、梅林に近い第1〜第3駐車場は9時の時点ですでに満車でした。
紅千鳥
鶯宿
湯河原梅林は山の斜面に広がっているため、見頃期には紅梅・白梅がさながら「梅のじゅうたん」のごとく咲き乱れ、園内は梅の香りに包まれます。 梅林内はいくつもの散策路が設けられており、広い梅林内を自由に散策することができます。
梅を撮して一休み
岩壁ではロッククライミングの練習が!
比較的平坦な場所も
しかし、梅林は山の斜面に広がっており、舗装されていない比較的狭い道を、登ったり降りたりしながら散策することになるため、スニーカーなどの歩きやすい靴がお薦めです。 散策路のすぐ傍に幕山の大岩壁が拡がっています。 この岸壁は、ロッククライマーの練習場として人気があり、この日も多くの人がロッククライムの練習に励んでいました。
会場に置かれている「湯河原梅林散策マップ」にはいくつかのチェックポイントが紹介されています。 その第一は、麓から幕山山頂に向けて梅林を15分ほど登った、梅林最高地点です。 眼下に梅林全体を見下ろすことができる絶景のポイントです。
未開紅
豊後
麓から梅林最高地点までは急坂のところが何ヶ所かあります。 急坂はきついですが、逆に急坂の上は絶好の景観ポイントです。 坂を上って後ろを振り返り、坂を上って後ろを振り返っていると、あっという間に梅林最高地点です。
麓から梅林最高地点までの散策路は、幕山山頂へのハイキングコースの一部になっています。 朝が早かったこともあり、梅を見に来ている人以外に、リュックサックを背負った人達が、次々と登っていました。 午後になると登る人と降りる人が交差して大混雑です。
最後の急坂です
梅林最高地点からの光景 7分咲きで景観はイマイチです
西側エリアは比較的平坦です
梅林最高地点から幕山山頂までは上り約60分、下り約40分のコースです。 山頂からは相模湾の見事な展望を楽しむことができます。 風来坊、昨年は幕山山頂まで登りましたが、暖かかったため伊豆大島や伊豆七島は霞の彼方でした。 本日も天気が良くて遠くの山が霞んできましたので、幕山登山はパスしました。
湯河原梅林の入口から左手の方に行くと、チェックポイントとして紹介されている「大岩」「滝」「青軸梅」のエリアがあります。 「大岩」は柱状の岩が連なっています。
散策路からお休み処を望む
一重緑萼梅
玉牡丹
紅梅と滝
「青軸梅」のエリアでは、萼が緑色の月影や一重緑萼梅が咲いていました。 また、この付近には梅と滝を眺めることのできるポイントがいくつかあります。
大岩
湯河原梅林の管理や梅の宴は、これまでは主に観光客の募金や出店団体の協力金などで運営していました。 観光客の募金などによって、当初3000本の梅が、現在では4000本になったそうです。
西側エリアの梅
一昨年より「梅の宴」開催期間は、梅林の入園については有料となりました。 入園料200円は、美しい景観の保全及び施設の充実を図るために使用されるとのことです。 梅林の維持管理を考慮すれば安い入場料で、現在も継続されている募金に協力しようという気持ちが自然と湧いてきます。
お休み処には食べ物や土産品を売っている売店が数多く並んでいます。 買い物100円で1ポイントが付加され、10ポイントで甘酒1杯または粗品が提供されます。 1000円の買い物で甘酒1杯が無料という嬉しい仕組みです。
池の周りは5分咲き程度です
満開の枝垂れ梅
枝垂れ梅エリアの散策路
枝垂れ梅が500本、早咲き梅が150本植えられているエリアがあります。 梅林入口の「お休み処」から見て、梅林の右側下方のエリアです。 梅林最高地点から降りてくると、三叉路の近くから左の方に入って行くことになります。
このエリアも山の斜面ですが、麓に近く傾斜は比較的なだらかです。 しかも比較的訪れる人が少なく、比較的ゆっくりと散策することができます。 梅林最高地点から降りてくると、入口がややわかりにくいためかもしれません。
梅林の梅は7分咲きでイマイチでしたが、枝垂れ梅は大部分がちょうど見頃を迎えていました。 このエリアの枝垂れ梅は全体的にはまだ若いようですので、今後の成長が楽しみです。
淡路枝垂れ
藤牡丹枝垂れ
思いのままの植えられているエリア 白とピンクが入り交じっています
梅林最高地点から麓の方に降りてくると、三叉路があります。 この三叉路の上側の平坦な砂利道に沿って、一本の木に紅梅と白梅が咲いている「思いのまま」という品種の梅が植えられています。 このエリアには100本以上の「思いのまま」が植えられており、チェックポイントの一つです。
思いのまま
「思いのまま」は「輪違い(りんちがい)」とも呼ばれますが、白や淡紅色に咲き分ける品種です。 枝毎に咲き分けていることが多いですが、一つの枝に紅梅と白梅が咲いていたり、さらには一個の梅の花びらが紅白だったりと、さまざまな形で咲いている「思いのまま」を楽しむことができます。 一つの枝や一個の花びらでの紅白はよくチェックしないと見逃してしまいます。
アクセス 「梅の宴」期間中はJR湯河原駅から湯河原梅林のある幕山公園まで臨時バスが20分間隔で運行されています。土・日曜日は増便されます。運賃大人240円です。 朝方は第3駐車場まで運行されますが、駐車場が混雑してくると200mほど手前の第5駐車場までの運行となります。 タクシーで約15分、料金は約1600円です。
道知辺
駐車場 有料駐車場あり 500円/1日 第1〜第5の駐車場が準備されていますが、梅の見頃期(2月中旬〜3月上旬)週末は大変な混雑となり、駐車するまでに長時間待つこともあるそうです。 関連するホームページ 湯河原温泉観光協会 風来坊