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大船フラワーセンターのハス (H19.7.16)


ハス池のハス



大船フラワーセンタ入り口付近

ハスの花は早朝に開きます。

開花1日目は午前5時頃から開き始め、8時頃には閉じてしまいます。

2日目は午前7時から9時頃までに、おわん型に開き、昼頃には閉じます。

3日目は早朝におわん型からさら型まで開き、午後には少し閉じますが、半開きの状態で終わり、4日目には早朝に完全に開花した後に散り始め、午後には花托だけが残ります。


一番美しいのは、2日目の朝の花といわれています。

また、ハスの花が開くときに音をたてるということは、江戸時代の詩にもあって、古くから伝えられてきたようです。

しかし、実際にはゆっくりと静かに開花し、音が聞こえるということはないそうです。


ハス池の光景




ハス池のハス

ハスは、熱帯から温帯の、インド、中国、日本、オーストラリアに分布する多年草の水生植物です。

葉は地下茎から出て、1メートル以上になると長い葉柄を持ち、葉身は直径30〜50センチメートルの円形で、水面に浮く浮葉と水上に抜き出る水上葉とがあります。


花は直径約15センチメートル、花弁は白〜紅色で、雄しべ、雌しべは黄色ですが、花色や花弁数の違いなどにより多くの園芸品種があります。

また、北アメリカ原産の黄色い花弁を持つ「きばなはす」との交雑品種も作られています。


ハス池のハス



ハスに近づく蜂



ハス池のハス

日本では、その大きく優雅な花を観賞するために寺院や公園の池、城の堀に植えられており、また食用の蓮根としても馴染みの深い植物です。

食用蓮根は地下茎が太りやすい系統で、中国から渡来したといわれております。


地ばすと呼ばれる日本産のハスは地下茎はあまり大きくなりませんが、開花期が早いため盆(新暦)用に切り花栽培されます。中国やインドにおいてもハスの花は、文化や仏教と深い関わりを持っています。

庭園に植裁されるほか、装飾画に描かれたり、仏教芸術では仏が蓮華座に座し、多くの仏典にも登場しています。


ハス池のハス



明日は咲くのかな


花托



ハス池のハス


『ひらいたひらいた なんの花が ひらいた れんげの花がひらいた』

のれんげとは、蓮華=れんげで、ハスの花のことを示しているそうです。

ハスの花の開閉の様子をよく表した童歌(わらべうた)だそうです。


神奈川県立フラワーセンター大船植物園では、ハスが見頃となる、7月の3連休に早朝開園が行われています。

今年も美しいハスを見ることができるよう、7月14日(土)〜16日(月)の3連休に、朝6時からの早朝開園が行われました。


ハス池のハス



ハス池のハス


落下したハス



ハス池のハス



ハス池のハス

しかしながら、今年は早朝開園の時期に、大型の非常に強い台風4号が日本に接近しました。

この台風、九州に接近後、日本列島南岸に沿って東進し、7月15日の夕刻には関東直撃の可能性があるとの予想でした。


台風の影響で7月14日は朝から雨が降っており、台風通過後もその影響が残る可能性があります。

今年はハスの早朝鑑賞会は半ば諦め気味でしたが、幸いなことに、台風4号の進路が当初予想よりも随分南寄りになり、15日夕刻に関東の沖合を通過しました。

沖合通過のためか、天候の回復も早く、16日は早朝ハス鑑賞会に出かけることにしました。


ハス池のハス



ハス池のハス


ハス池のハス



ハス池のハス

早朝ハス鑑賞会の開園は朝6時ですが、カメラマンは5時半頃から開園待ちの行列を作るそうです。

風来坊、横浜市営地下鉄の一番電車に乗り、横浜でJRに乗り換えて、大船植物園に6時20分頃到着しました。

植物園の前に到着すると、100台あまり駐車できる駐車場はすでに満車の状況です。


大船植物園のハス田の周りには、約200メートルの散策路が設けられており、ハスを間近から見ることができます。

狭い池側の散策路は一方通行になっており、また混雑緩和のため、三脚の使用できるゾーンも定められています。


風来坊が到着したときは、池側の散策路の入口には既に長い行列ができていました。

台風4号の影響で、多くの方の訪問がこの日に集中したのかもしれません。


早朝(6時20分)から行列が


さすがに早朝観賞に来られる方は、ハスのことをよくご存じのようです。

6時30分を過ぎる頃からは、来客も少なくなり、7時を過ぎる頃からは、池側の一方通行の散策路もがら空きになりました。

台風の吹き戻しの風が少しあり、写真撮影には苦労しましたが、早朝のハスを楽しむことができました。


ハスの希少品種


花曇淡紅



紅富士

正面入口のテラスでは希少品種のハスの展示が行われます。

ハスは開花時期が短いため、訪問時にどのハスが咲いているかは時の運と言えます。

今年は明美紅、富の宝、花曇淡紅、紅富士、常磐の曙、妙法寺などに巡り会うことができました。


アクセス

徒歩
:JR大船駅西口(大船観音側)下車徒歩約15分 階段下等に案内板あり

バス:大船駅西口バスターミナル3番乗り場から、神奈川中央交通バス「渡内経由藤沢駅行き」または「公会堂前経由城廻中村行き」に乗車し、3つ目のバス停「岡本」下車徒歩3分


常陸の曙



黄鷺


黄鷺



富の宝

駐車場&駐車料金

普通車109台分あり

1時間220円、その後30分ごとに100円加算


入場料

大人(20歳以上):350円
学生&20歳未満:250円
65歳以上&高校生以下:無料


開園時間等

午前9時から午後5時まで(一部の期間は午後4時まで)

休園日があるので要注意


妙法寺



明美紅


 落下したハスの花



花曇淡紅


関連のホームページ


神奈川県立フラワーセンター大船植物園

開花状況の詳しい案内があります。


        風来坊

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